フォルト・ポリシー・バインディングによる解決方法の理解

フォルト・ポリシー・バインディング・ファイルは、フォルト・ポリシー・ファイルに定義されているポリシーをSOAコンポジット・アプリケーションまたはコンポーネント(サービス・コンポーネントまたは参照バインディング・コンポーネント)に関連付けます。フォルト管理フレームワークでは、次の順序でフォルト・ポリシー・バインディングの識別が試みられます。

  • composite.xmlファイルに定義されている参照バインディング・コンポーネント。

  • composite.xmlファイルに定義されているBPELプロセスまたはOracle Mediatorのサービス・コンポーネント。

  • composite.xmlファイルに定義されているSOAコンポジット・アプリケーション。

解決する過程で条件に適したアクションが見つからない場合、フォルト管理フレームワークでは、その解決は失敗とみなされ、次の解決レベルに移動します。

たとえば、invokeアクティビティがfaultname="abc"で失敗となった場合を考えてみます。fault-bindings.xmlファイルには、次のポリシー・バインディングが指定されているとします。

  • policy-id-1へのSOAコンポジット・アプリケーションのバインド

  • policy-id-2へのBPELプロセス/Oracle Mediatorサービス・コンポジットまたは参照バインディング・コンポーネントのバインド

また、fault-bindings.xmlファイルには、次のバインディングも指定されているとします。

  • policy-id-3へのSOAコンポジット・アプリケーションのバインド

  • policy-id-4への参照バインディング・コンポーネントまたはサービス・コンポーネントのバインド

フォルト管理フレームワークは、次のように動作します。

  • 最初に、解決バインディング(この場合はpolicy-id-4)と照合します。

  • フォルトの解決に失敗した場合は、可能な次の照合(policy-id-2との照合)に進みます。

  • フォルトの解決に失敗した場合は、可能な次の照合(policy-id-3との照合)に進みます。

  • フォルトの解決に失敗した場合は、可能な次の照合(この場合はpolicy-id-1との照合)に進みます。

  • フォルトが解決していない場合、そのフォルトはBPELフォルトcatchアクティビティに送信されます。