EMU通貨関係を持つソース元帳とターゲット元帳での初期化期間の仕組み

この表は、ソース元帳とターゲット元帳の両方にEMU通貨がある場合に、初期化期間選択と「レポート通貨またはセカンダリ元帳での期首残高仕訳の作成」プロセス間の関係によって残高が換算される方法の例を示しています。

期間番号 ソース元帳の期間ステータス プロセスによる変換
1 クローズ なし
2 クローズ なし
3 クローズ なし
4 オープン なし
5 オープン 年累計残高
6 オープン 期間累計残高
7 オープン 期間累計残高
8 オープン 期間累計残高
9 先日付入力可能 なし
10 先日付入力可能 なし
11 先日付入力可能 なし
12 先日付入力可能 なし
13 先日付入力可能 なし

この例では、初期化期間は最初の先日付入力可能期間であるため、期間9になります。

ノート: ソース元帳の期間ステータスは、プロセスの発行時に先日付入力可能または過去未オープンである必要があります。

換算開始期間は期間5です。このプロセスでは、期間5から期間8までの期間ごとに初期化仕訳が作成されます。

初期化レートは、残高初期化プロセス専用に定義されたレート・タイプを使用して日次レートとして定義する必要があります。定義後、「レポート通貨」または「元帳オプションの指定」ページの「残高初期化」セクションに、対応するレート・タイプを入力します。

ノート: 初期化仕訳は、レポート通貨またはセカンダリ元帳に手動で転記する必要があり、残高初期化期間をオープンする前に転記することをお薦めします。

仕訳を転記すると、ソース元帳の期間から換算されたレポート勘定科目残高が初期化されます。後で残高初期化期間をオープンすると、初期化期間の前の期間の期末残高が繰り越されて、最初の先日付残高初期化期間の期首レポート勘定科目残高になります。初期化仕訳がターゲット元帳に作成されると、残高初期化設定は変更に対して凍結されます。

注意:「レポート通貨またはセカンダリ元帳での期首残高仕訳の作成」プロセスが正常に完了するまで、新しいレポート通貨またはセカンダリ元帳に仕訳を入力しないことをお薦めします。