要約収益金額

Oracle Fusion Cloud Project Billingでは、収益生成時に要約収益を計算します。要約された収益金額により、契約、契約明細、または契約明細に関連付けられたプロジェクトの実績収益における問題を識別できます。

要約レベルで問題を識別したら、詳細を確認して収益が誤って計算された個別のトランザクションがあるかを調べます。

契約、契約明細または関連プロジェクトの実績原価と収益を確認し、次の金額および値と比較して収益性を確認します。

  • 実績マージン

  • 実績マージン率

  • 予算差異

  • 予算差異率

  • 予測差異

  • 予測差異率

要約収益金額

次の表は、契約、契約明細または関連プロジェクトの要約収益金額を計算する計算式を示しています。

計算式

実績マージン

実績マージン = (実績プロジェクト収益 - 実績原価)

実績マージン率

実績マージン率 = (実績マージン * 100) / 実績プロジェクト収益

予算差異

予算差異 = (実績プロジェクト収益 - 予算収益)

予算差異率

予算差異率 = (予算差異 * 100 / 予算収益)

予測差異

予測差異 = (実績プロジェクト収益 - 予測収益)

予測差異率

予測差異率 = (予測差異 * 100) / 予測収益

法的エンティティおよび複数の契約明細関連の影響

Oracle Fusion Project Billingでは、契約を所有する法的エンティティのプライマリ元帳から元帳通貨と会計カレンダを使用して、実績収益を契約ごとに要約します。予算収益、予測収益および実績原価は、プロジェクトを所有する法的エンティティのプライマリ元帳から元帳通貨と会計カレンダを使用してプロジェクトおよびタスクごとに要約されます。

会社間契約の場合のみ、契約と関連プロジェクトの法的エンティティは同一である必要がないため、契約通貨とプロジェクト元帳通貨および会計期間が異なってもかまいません。そのため、実績契約収益は、会社間契約でのみ表示されます。プロジェクトまたはタスクが検索結果で複数の契約明細に関連付けられている場合、そのプロジェクトまたはタスクの実績プロジェクト収益、実績原価、予算収益および予測収益は契約明細ごとに繰り返されます。この複数のレポートにより、合計(実績契約収益以外)が不正確に記載されることがあります。この場合、収益と収益性をプロジェクト作業領域またはプロジェクト・マネージャ・ダッシュボードでプロジェクト別に確認します。