5.4.1 クイックSQLのスタート・ガイド

一般的なクイックSQLのユースケース、およびクイックSQLの短縮構文の基本的なルールについて学習します。

5.4.1.1 Webサーバーの要件

クイックSQLのWebサーバー要件について学習します。

クイックSQLにはOracle REST Data Services (ORDS) 23.3.0以上が必要です。

5.4.1.2 クイックSQLについて

単純な表およびビュー用のスクリプトを迅速に開発します。

クイックSQLでは、インデントされたテキスト・ドキュメントからリレーショナル・データ・モデルを作成するために必要なSQLを素早く生成できます。

クイックSQLは、SQLの表、トリガーおよび索引構造の作成に必要な時間と労力を削減するように設計されています。このツールは、データ・モデリングのかわりになるように設計されたものではありません。クイックSQLは、単純な表やビュー用のスクリプトを簡単に開発するためのツールにすぎません。SQLは、生成後に微調整して拡張できます。

クイックSQLには次のようなユース・ケースがあります。
  • 堅牢なデータ・モデルを素早く作成
  • ランダム・データを簡単に生成
  • 提供されている例を使用して構文を表示し、表の作成、選択、挿入、索引付け、トリガーおよびPL/SQLパッケージの構文について学習
AIを使用してクイックSQLスクリプトを生成することもできます。詳細は、「AIを使用したデータ・モデルの作成」を参照してください。

5.4.1.3 クイックSQLの短縮構文について

クイックSQLの短縮構文は、インデントされたテキスト・ドキュメントからSQLを生成するために使用します。

クイックSQLの短縮構文を使用するためのルールは、次のとおりです。

  • 親表名 - インデントせずに親表名を入力します。
  • 表の列名 - 2個以上の空白をインデントに統一して表の列を入力します。
  • 親/子関係 - 親表の下に子表をインデントして親子関係を作成します。親表の列と同じレベルに子表をインデントします。

ノート:

ベスト・プラクティスとして、主キーを指定しないでください(自動的に生成されます)。

ヒント:

クイックSQLの短縮構文についてさらに学習するには、「クイックSQL短縮」ペインの上部にある「ヘルプ」をクリックします。

設定について

生成オプションを表示および構成するには、「設定」ボタンをクリックします。特定の行の作成者または最終更新日時を示す監査列を自動的に追加できます。行バージョン列を追加して、行が更新されるたびに1ずつ自動的に増分できます。行バージョンは、失われた更新の検出を簡略化するのに役立ちます。また、PL/SQL APIを生成して、表ごとにパッケージを提供したり、行の問合せ、挿入、更新および削除を行うプロシージャを提供することもできます。アプリケーションの中には、各変更を履歴表に取得し、新旧の値をログに記録することで恩恵を受けるものもあります(これもオプションです)。