1 Oracle REST Data Servicesの紹介
この章では、Oracle REST Data Servicesとその機能の概要について説明します。
トピック:
- Oracle REST Data Servicesについて
- Oracle REST Data Servicesの機能
この項では、Oracle REST Data Services (ORDS)の機能を示します。
1.1 Oracle REST Data Servicesについて
Oracle REST Data Services (ORDS)は、Oracle DatabaseのHTTPS Webゲートウェイです。その機能には、Oracle Database Actions、Oracle APEXアクセス、データとデータベース用のREST API、Oracle Database API for MongoDBなどが含まれます。Oracle REST Data Servicesは、Oracle HTTP Serverおよびmod_plsql
のかわりとなるJava EEベースのサービスです。Java EEの実装では、コマンドライン・ベースの設定、セキュリティの強化、ファイル・キャッシュおよびRESTful Webサービスなどの豊富な機能が提供されます。また、Oracle REST Data Servicesでは、Oracle WebLogic Server、Apache Tomcatおよびスタンドアロン・モードを使用したデプロイをサポートすることで、高い柔軟性が提供されます。
Oracle APEXアーキテクチャでは、WebブラウザとOracle APEXエンジン間でリクエストをプロキシするWebサーバーが必要です。Oracle REST Data Servicesは、この要件を満たしていますが、Oracle APEX構成の範囲を超えて使用されています。Oracle REST Data Servicesでは、埋込のJDBCドライバを使用して接続が提供され、Oracleホームが必要ないため、デプロイ・プロセスが単純です。
リリース23.2以降、ORDSはデフォルトのランディング・ページを提供します。ランディング・ページにはメイン・ツールが表示され、特定のツールが有効か無効かもわかります。ツールが無効になっている場合は、ヘルプボタン(?)をクリックして対応するドキュメントに移動し、ツールをインストールまたは有効にするヘルプを取得できます。
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1.2 Oracle REST Data Servicesの機能
この項では、Oracle REST Data Services (ORDS)の機能を示します。
Database Actions
Database Actionsは、Oracle Databaseの開発、データ・ツール、管理およびモニタリングの機能を提供するWebベースのインタフェースです。また、ORDSはOracle Autonomous Database Cloud Servicesの管理対象機能として提供されます。
REST対応SQL
REST対応SQLは、アドホックSQLおよびSQLスクリプトを実行できるREST APIです。1つ以上のSQL文をサービスにPOSTできます。その後、サービスはOracle Databaseに対してSQL文を実行し、結果と出力をクライアントにJSON形式で返します。
ノート:
REST対応SQLサービスデータベースREST API
ORDSには、PDBのライフサイクル管理、パフォーマンス、セキュリティ、データ・ディクショナリ、データ・ポンプを含め、Oracle Databaseのモニタリングやメンテナンスなどの操作を実行するための500を超えるREST APIのコレクションが含まれています。
関連項目:
ORDSデータベースAPIの有効化REST API
SQLおよびPL/SQLを使用してREST APIを定義する機能があります。ORDSは、SQLおよびPL/SQL型をJSONとの間でマーシャリングし、SQL問合せの結果を自動ページ区切りし、空間用のGeoJSONをサポートし、適切なHTTPSレスポンスで一般的なデータベース・エラーを処理します。ユーザーは、AutoREST機能を利用するために、表、ビューおよびストアド・プロシージャをREST対応にすることもできます。
関連項目:
ORDS REST APIPL/SQLゲートウェイ
Oracle REST Data Servicesは、Oracle HTTP Serverおよびmod_plsqlのかわりとなるJava EEベースのサービスです。Oracle HTTP Serverのmod_plsqlアプリケーションは、新しいORDS構成ファイルを定義することでORDSに移行できます。beforeプロシージャ、afterプロシージャ、リクエスト検証ファンクション、owa_customパッケージ、ドキュメント・アップロード・プロシージャおよびドキュメント表などのmod_plsqlのデータベース・リソースは、ORDSへの移行時に変更する必要はありません。PL/SQLゲートウェイを使用すると、WebLogicやTomcatなどのアプリケーション・サーバーからAPEXアプリケーションにアクセスできます。