11.1.1 セッション・アフィニティの有効化

セッション・アフィニティを有効にすると、一意のトランザクションまたはセッションに対するすべてのリクエストは、最初のリクエストを処理した参加側サービスの同じエンドポイントまたはレプリカにルーティングされます。

Istioサービス・メッシュ内に参加側サービスまたはトランザクション・コーディネータをデプロイした場合は、この項で説明する手順を使用して、セッション・アフィニティまたはスティッキー・セッションを有効にします。NginxやHAProxyなどのロード・バランサを使用している場合は、ロード・バランサのドキュメントを参照して、セッション・アフィニティまたはスティッキー・セッションを構成します。

この項で説明するステップは、参加側サービスのセッション・アフィニティの有効化に固有です。トランザクション・コーディネータのセッション・アフィニティは、同様の方法で有効にできます。

開始する前に、次のタスクを完了してください。
  1. Istioサービス・メッシュ内にトランザクション・コーディネータおよびトランザクション参加側サービスがデプロイされていることを確認します。
  2. 参加側サービスまたはトランザクション・コーディネータのセッション・アフィニティを有効にする必要があるかどうかを指定します。「セッション・アフィニティについて」を参照してください。
参加側サービスのセッション・アフィニティを有効にするには:
  1. MicroTxトランザクション・コーディネータのセッション・アフィニティを有効にします。MicroTxトランザクション・コーディネータのvalues.yamlファイルに、次のコード行を追加します。このファイルは、installation_directory/otmm-RELEASE/otmm/helmchartsフォルダにあります。「values.yamlファイルの構成」を参照してください。
    tmmConfiguration:
        sessionAffinity: true
  2. トランザクション参加側サービスおよびトランザクション・イニシエータ・サービスのセッション・アフィニティを有効にします。values.yamlファイルに、次のコード行を追加します。このファイルは、サービスのHelmチャートにあります。
    sessionAffinity: true

    ノート:

    アプリケーションでSagaトランザクション・プロトコルを使用する場合は、すべての参加側サービスおよびトランザクション・イニシエータ・サービスでsessionAffinityプロパティをtrueに設定する必要があります。XAトランザクション・プロトコルの場合、1つ以上の参加側サービスでsessionAffinityプロパティをtrueに設定できます。