4.2 values.yamlファイルの構成
インストール・バンドルには、アプリケーションのマニフェスト・ファイルであるvalues.yaml
ファイルが含まれ、これにはMicroTxのデプロイメント構成の詳細が含まれます。
values.yaml
ファイルのサンプル値を置き換えて、MicroTxをデプロイするための環境の詳細、イメージの詳細および構成の詳細を指定します。
MicroTxをKubernetesクラスタにデプロイするときに、HelmはリモートDockerレジストリからMicroTxイメージをプルします。values.yaml
ファイルに、プルするイメージと、イメージのプル時に使用する資格証明を指定します。
MicroTxの構成の詳細を指定するには:
トピック
- 環境の詳細
values.yaml
ファイルで、MicroTxをインストールする環境の詳細に関する情報を指定します。 - イメージのプロパティ
tmmImage
下に、MicroTx Dockerイメージに関する情報を指定します。これらのプロパティの値の指定は必須です。 - トランザクション・コーディネータのプロパティ
tmmConfiguration
下に、MicroTxを構成するための情報を指定します。 - データ・ストアのプロパティ
MicroTxはデータ・ストアを使用して、トランザクション状態の永続性を確保し、トランザクション・ログを格納します。 - Istioの詳細
Istioサービス・メッシュを使用している場合は、values.yaml
ファイルに設定したIstioイングレス・ゲートウェイの詳細を指定します。 - キャッシュのプロパティ
キャッシュを有効にしてパフォーマンスを向上させることができます。etcdまたはOracle Databaseに格納されているトランザクション・ログの読取りおよび書込み操作が最適化されます。 - ロギングのプロパティ
logging
下に、MicroTxログの詳細を指定します。 - メトリックのプロパティ
metrics
で、PrometheusがMicroTxコーディネータのメトリック・ログをスクレイプできるようにします。 - 認可のプロパティ
MicroTxは、すべてのリクエストでJWTトークンを伝播することで、参加側サービスおよびコーディネータ間の認可をサポートします。 - 認証のプロパティ
authentication
下で、JSON Webトークン(JWT)認証を有効にします。 - アイデンティティ・プロバイダのプロパティ
identityProvider
下に、MicroTxコーディネータが認証に使用するJSON Webトークン(JWT)のプロパティ値を入力します。 - 暗号化キーのプロパティ
encryption
下に、MicroTxがアクセス・トークンおよびリフレッシュ・トークンの暗号化に使用する暗号化キーを指定します。これらのプロパティの値を指定する必要があるのは、
のtmmConfiguration.authorization
authTokenPropagationEnabled
プロパティを有効化した場合です。 - トランザクション・トークンのプロパティ
transactionToken
に、トランザクション・トークンに使用するキー・ペアを指定します。 - コンソール構成のプロパティ
tmmConsoleConfiguration
で、MicroTxコンソールのプロパティを指定します。
親トピック: Kubernetesクラスタへのインストール