C.3 macOS (Intel x86)のDockerコンテナでのMicroTxの実行

macOS (Intel x86)オペレーティング・システムの独立したDockerコンテナでMicroTxを実行するには、次のコマンドを使用します。

開始する前に、MicroTx Dockerイメージをロードし、tcs.yamlファイルを更新していることを確認してください。tcs.yamlファイルは、ローカル・マシンのinstallation_directory/otmm-<version>/otmm/imageにあります。このファイルには、MicroTxのデプロイメント構成の詳細が含まれています。tcs.yamlファイルおよびtcs-docker-swarm.yamlファイルのプロパティは類似しています。構成の詳細は、tcs-docker-swarm.yamlファイルの構成を参照してください。

tcs.yamlファイルに指定されている構成詳細を使用して、MicroTxを実行します。tcs.yamlファイルが現在の作業ディレクトリに存在することを確認します。

  1. データ・ストアを設定しておらず、内部メモリーを使用する場合は、次のコマンドを使用してDockerコンテナでMicroTxを実行します。

    サンプル・コマンド

    docker container run --name otmm -v "$(pwd)":/app/config \
    -w /app -p 9000:9000/tcp --env CONFIG_FILE=/app/config/tcs.yaml \
    --network=host -d tmm:<version>

    説明

    • --name otmmは、作成するコンテナの名前です。
    • -v "$(pwd)":/app/configは、現在のディレクトリを/app/configパスのコンテナにマウントします。
    • -w /appは、作業ディレクトリを/appとして指定します。このサンプル・コマンドでは、ボリュームも-vフラグに指定された値に基づいてこのディレクトリにマウントされるため、/appはデフォルトの作業ディレクトリのままです。
    • --env CONFIG_FILE=config/tcs.yamlは、コーディネータ構成を含むtcs.yamlファイルの場所を指定します。
    • --network=hostはネットワーク構成です。macOSでは、コールバックURLはhost.docker.internal2です。
    • tmm:<version>は、ローカルDockerリポジトリにロードしたMicroTx Dockerイメージです。
  2. Oracle Databaseをデータ・ストアとして使用してトランザクション状態を永続化し、トランザクション・ログを格納する場合は、次のコマンドを使用してDockerコンテナでMicroTxを実行します。
    1. tcs.yamlファイルのコピーを作成し、tcs-db.yamlという名前を付けます。
    2. 任意のコード・エディタでtcs-db.yamlファイルを開きます。tmmConfiguration.storage下に、typedbとして指定し、tmmConfiguration.storage.db下のOracle Databaseに接続するための詳細を指定します。「トランザクション・ストアのプロパティ」を参照してください。
    3. 次のコマンドを使用して、DockerコンテナでMicroTxを実行し、Oracle Databaseにアクセスするための資格証明を指定します。<DBpassword>および<DBuser>をパスワードおよびユーザー名に置き換えて、環境内のOracle Databaseにアクセスします。

      サンプル・コマンド

      docker container run --name otmm -v "$(pwd)":/app/config \
      -w /app -p 9000:9000/tcp --env CONFIG_FILE=/app/config/tcs-db.yaml \
      --network=host \
      -e STORAGE_DB_CREDENTIAL='{"password":"<DBpassword>", "username":"<DBuser>"}' \
      -d tmm:23.4.2

      説明

      • --name otmmは、作成するコンテナの名前です。
      • -v "$(pwd)":/app/configは、現在のディレクトリを/app/configパスのコンテナにマウントします。
      • -w /appは、作業ディレクトリを/appとして指定します。このサンプル・コマンドでは、ボリュームも-vフラグに指定された値に基づいてこのディレクトリにマウントされるため、/appはデフォルトの作業ディレクトリのままです。
      • --env CONFIG_FILE=config/tcs-db.yamlは、コーディネータおよびOracle Database資格証明の構成の詳細を含むtcs.yamlファイルの場所を指定します。
      • --network=hostはネットワーク構成です。macOSでは、コールバックURLはhost.docker.internal2です。
      • tmm:<version>は、ローカルDockerリポジトリにロードしたMicroTx Dockerイメージです。
  3. MicroTxのインストール後、MicroTxヘルス・チェックAPIを実行して、MicroTxコーディネータが稼働していることを確認します。
    curl --location \ 
              'http://localhost:9000/health' \
              --header 'Accept: application/json'

次の手順に移ります。サンプル・アプリケーションを環境にインストールして実行します。サンプル・アプリケーションのデプロイを参照してください。