6.6 SQLスクリプトを使用した最新Enterprise Editionへのアップグレード

Oracle Databaseを使用して前のリリースにトランザクション・ログを格納した場合にのみ、次のステップを実行して、SQLスクリプトを使用してTransaction Manager for Microservices Enterprise Editionの最新リリースにアップグレードします。

前提条件

  • Oracle Databaseがインストール済で実行されていること。
  • SQL*Plusまたはその他のOracle互換SQLツールを使用して、Oracle DatabaseでSQLスクリプトを実行できること。
  • データベース管理者でない場合は、このタスクを実行するために必要な次の権限があることを確認してください。

    • DBA_TABLEに対するSELECT権限
    • CREATE SESSION
    • CREATE TABLE
    • CREATE PROCEDURE
    • EXECUTE ANY PROCEDURE

次のシナリオでは、この項の手順を使用しないでください:

  • 必要な権限(ALTERDELETEなど)をデータベース・ユーザーに付与できる場合かつ初期化コンテナが環境で使用可能な場合。このようなシナリオでは、この項をスキップして、「Kubernetesクラスタの最新Enterprise Editionへのアップグレード」を参照してください。
  • トランザクション・ログを以前のリリースのTransaction Manager for Microservices Enterprise Editionに格納するためにetcdまたは内部メモリーを使用した場合。
  • MicroTx Freeの最新リリースにアップグレードする場合。
Transaction Manager for Microservices24.4 Enterprise Editionにアップグレードするには:
  1. 開始する前に、MicroTxトランザクション・コーディネータをメンテナンス・モードで実行して、キャッシュされたデータをバックアップします。「キャッシュされたメンテナンス・データのバックアップ」を参照してください。
  2. ファイルをダウンロードして、MicroTxの最新リリースをインストールします。「インストール・バンドルのダウンロード」を参照してください。

    MicroTxの以前のバージョンのインストーラ・ファイルは上書きしないでください。

    トランザクション・コーディネータの最新イメージは、installation_directory/otmm-24.4/otmm/image/tmm-24.4.tgzにあります。次のステップでは、このファイルを使用して、既存のトランザクション・コーディネータ・イメージを更新します。

  3. トランザクション・コーディネータ・イメージをローカル・リポジトリにロードし、イメージにタグ付けしてからイメージをプッシュします。「リモートDockerリポジトリへのイメージのプッシュ」を参照してください。
  4. トランザクション・コーディネータのYAMLファイルを、リポジトリ内の最新イメージの名前で更新します。最新の機能を使用する場合は、これらの機能を使用するために必要なタスクを完了し、プロパティ値でYAMLファイルを更新します。「values.yamlファイルの構成」を参照してください。
  5. 新しいOracle Databaseを設定する場合のみ、Setup_Microtx.sqlファイルを実行して、データベースで必要な表を作成します。既存のOracle DatabaseでMicroTxコーディネータをアップグレードする場合は、このステップをスキップします。このファイルは、installation_directory/otmm-RELEASE/otmm/dba_scriptsにあります。
  6. 24.2.1_MicroTx.sqlファイルを実行して、最新リリースのエントリを作成します。このファイルは、installation_directory/otmm-RELEASE/otmm/dba_scriptsにあります。
  7. トランザクション・コーディネータを起動します。