7 XAでのアプリケーションの開発
マイクロサービス対応トランザクション・マネージャ(MicroTx)を使用してマイクロサービスのトランザクションを管理するには、既存のアプリケーション・コードにいくつか変更を加えて、MicroTxライブラリによって提供される機能を統合する必要があります。
この項では、MicroTxライブラリをアプリケーションと統合する手順について説明します。XAトランザクション・プロトコルを使用してある部門から別の部門に金額を振り替える銀行振替アプリケーションのサンプル・コードを参照してください。MicroTxライブラリ・ファイルは、すでにアプリケーション・コードと統合されています。関連ファイルへのリンクは、各項にあります。MicroTxライブラリをアプリケーションと統合する際の参照として、これらのファイルを使用します。
トピック
- XA用のMicroTxライブラリについて
 マイクロサービス対応トランザクション・マネージャ(MicroTx)を使用してマイクロサービスのトランザクションを管理するには、既存のアプリケーション・コードにいくつか変更を加えて、MicroTxライブラリによって提供される機能を統合する必要があります。
- XAでアプリケーションを開発するワークフロー
 MicroTxを使用してXAトランザクションを管理するアプリケーションを開発するには、次のワークフローをガイドとして使用します。
- リソース・マネージャの計画
 この項で説明する点を考慮して、リソース・マネージャについて計画します。選択するリソース・マネージャとその使用方法に応じて、アプリケーションの構成要件は異なります。
- リソース・マネージャ接続詳細の指定
 リソース・マネージャを使用してアプリケーション・データを格納するトランザクション参加側アプリケーションごとに、リソース・マネージャにアクセスするための接続文字列、ユーザー名およびパスワードを、アプリケーションのYAMLファイルに入力します。アプリケーションでリソース・マネージャを使用しない場合は、この項をスキップします。
- リソース・マネージャとしてのPostgreSQLの構成
 PostgreSQLをXAトランザクションのリソース・マネージャとして使用するには、準備完了状態のトランザクションおよびセッション・アフィニティを有効にする必要があります。
- XAトランザクションの管理
- 必要なユーザー権限
 XAトランザクションを実行するには、次の権限が必要です。
- JAX-RSおよびNode.jsアプリケーションのライブラリ・プロパティの構成
 JAX-RSおよびNode.jsアプリケーションのMicroTxライブラリ・プロパティの構成情報を指定します。参加側アプリケーションとイニシエータ・アプリケーションの両方のライブラリ・プロパティ値を指定します。
- @Transactionalについて
 XAトランザクション・プロトコルを使用するJavaアプリケーションは2つの異なる方法で構成できます。
- XAでのSpring Bootアプリケーションの開発
 Spring BootアプリケーションでMicroTxライブラリを使用します。
- XAでのJAX-RSアプリケーションの開発
 この項では、JAX-RS実装を使用するHelidonアプリケーションでMicroTxライブラリを使用する方法について説明します。
- トランザクション・イベント・キューを利用するためのJavaアプリケーションの構成
 Oracle MicroTxライブラリをアプリケーションに統合して、Oracle Transactional Event Queues (TEQ)機能を活用します。
- XAでのNode.jsアプリケーションの開発
- XAでのORDSアプリケーションの開発
 Oracle APEXおよびOracle REST Data Services (ORDS)を使用して構築したOracle Databaseアプリケーションを、MicroTxを使用してXAトランザクションのトランザクション・イニシエータまたは参加側として構成します。
- XAトランザクションにOracle Blockchain Platformを含める
 MicroTxを使用すると、Spring BootやHelidonなどのJavaアプリケーション用のOracle Blockchain PlatformでXAトランザクションを管理できます。