3.1.7 RoCEネットワークの復元力の向上

Oracle Exadataは、あらゆるデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーに接続する高パフォーマンスのRoCEネットワーク・ファブリックに依存しています。場合によっては、管理者エラーやネットワーク・ファームウェアの問題がRoCEネットワーク・ファブリックに干渉した結果、ネットワーク・トラフィックをサポートできていないネットワーク・リンクが正常に機能しているように見えることがあります。このようなケースを放置しておくと、データベース・インスタンスの障害やクラスタ停止など、様々な障害が発生する可能性があります。

Oracle Exadata System Softwareリリース24.1.0には、RoCEネットワーク・ファブリックを常にチェックする自動監視機能があります。ネットワーク・トラフィックが明らかなリンク・エラーもなく停止した場合、関連付けられたIPアドレスは自動的にパートナ・リンクに移行します。その後、停止したリンクが機能を再開すると、IPアドレスは自動的に作業リンクに戻ります。

この機能により、RoCEネットワーク・ファブリックの復元力が向上し、RoCEネットワーク・ファブリック内の問題によって発生する可能性のある様々な障害に対して自動的に保護されます。