3.1.6 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュへのKEEP
オブジェクトの自動ロード
Exadataを使用すると、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの自動キャッシュ・ポリシーをオーバーライドして、通常の表と索引、パーティション表と索引、索引構成表などの様々なデータベース・オブジェクトの優先度を上げることができます。
SQLのCREATE
またはALTER
コマンドを使用して、STORAGE
句にCELL_FLASH_CACHE KEEP
を含めることで、特定のデータベース・オブジェクトのキャッシュ優先度を上げることができます。
たとえば、十分なキャッシュ領域がある場合、次のコマンドでは、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュのt1
からのデータを保持するようにExadataに指示します。
SQL> ALTER TABLE t1 STORAGE (CELL_FLASH_CACHE KEEP);
Oracle Exadata System Softwareリリース24.1.0以降、Oracle Database 23aiとの組合せでは、KEEP
オプションで構成されたデータベース・オブジェクトはExadataスマート・フラッシュ・キャッシュに自動的にロードされます。この機能は、KEEP
オプションで構成されたデータベース・オブジェクトに対するキャッシュ・ミスを回避することで、オンライン・トランザクション処理(OLTP)ワークロードにメリットをもたらします。以前は、KEEP
オプションの効果があったのは、データがキャッシュに読み取られた後のみでした。