7.2.10 mv

ファイルの名前を変更します。

構文

mv [{ -w | --wallet } wallet-location ] [{ -T | --trace } trace-level ] 
   source1 target1 [ sourceN targetN ]...

コマンド・オプション

mvコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • source1-N: 移動するソース・ファイルを指定します。

  • target1-N: ファイルのターゲットの場所を指定します。値には、ディレクトリを指定できません。

  • -w--wallet: オプションで、Exascaleウォレット・ディレクトリへのパスを指定します。

  • -T--trace: オプションで、トレースを有効にし、トレース・レベルを1 (最小トレース)、2 (中程度のトレース)または3 (最大トレース)に設定します。

    トレース・ファイルは、次のリストの最初のアクセス可能な場所に書き込まれます:

    1. $ADR_BASE環境変数が設定されている場合:

      $ADR_BASE/diag/EXC/xsh_<username>/<hostname>/trace/xsh_<date>.trc
    2. /var/log/oracle/diag/EXC/xsh_<username>/<hostname>/trace/xsh_<date>.trc
    3. /tmp/diag/EXC/xsh_<username>/<hostname>/trace/xsh_<date>.trc

使用上のノート

このコマンドを使用する際は、次の情報に注意してください:

  • ソースおよびターゲットの場所は、同じExascaleボールト内に存在する必要があります。

  • ソースの場所でワイルドカード(%)を使用すると、複数のソース・ファイルを指定できます。その場合は、対応するターゲットの場所にも一致するワイルドカードを含める必要があります。例については、例7-15を参照してください。

例7-15 Exascaleストレージでの複数のファイルの移動

次の例では、ワイルドカード文字(%)を使用して、複数のファイルを@MYDATA/location1/prefix1%から@MYDATA/location2/anotherlocation/prefix2%に移動します。例のコマンドを使用すると、@MYDATA/location1/prefix1mydataという名前のファイルが@MYDATA/location2/anotherlocation/prefix2mydataに移動されます。

$ xsh mv @MYDATA/location1/prefix1% @MYDATA/location2/anotherlocation/prefix2%