7.7.1.3 ALTER CELLDISK

用途

ALTER CELLDISKコマンドは、すべてのセル・ディスクまたは指定したセル・ディスクの属性を変更します。

構文

ALTER CELLDISK { ALL [[ CAPACITYOPTIMIZED | PERFORMANCEOPTIMIZED ] FLASHDISK | HARDDISK | PMEM ] | cdisk_name [, cdisk_name]... }
   {{FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH} | 
   { attribute_name = attribute_value 
        [, attribute_name = attribute_value]...
   }

使用上のノート

ALTERコマンドで変更可能な属性は、例7-98modifiableと示されています。

  • FLASHDISKオプションでは、ALTER CELLDISKコマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。

    Oracle Exadata System Softwareリリース24.1.0以降では、オプションで、FLASHDISKの前にCAPACITYOPTIMIZEDまたはPERFORMANCEOPTIMIZEDを指定して、指定したフラッシュ・メディア・タイプのみに一致するセル・ディスクを変更できます。

  • HARDDISKオプションでは、ALTER CELLDISKコマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。

  • PMEMオプションでは、ALTER CELLDISKコマンドの対象をPMEMタイプのすべてのセル・ディスクに制限します。
  • FLUSHオプションでは、指定したセル・ディスクに関連付けられたダーティ・データを同期します。ダーティ・データは、基礎となるグリッド・ディスクと同期されていないExadataキャッシュ(フラッシュ・キャッシュ、PMEMキャッシュまたはXRMEMキャッシュ)内の更新データです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。

    CellCLI> LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
  • ダーティ・データが指定したセル・ディスクのグリッド・ディスクにフラッシュされるようにするには、セル・ディスクをエクスポートする前にALTER CELLDISK ... FLUSHコマンドを実行する必要があります。

  • FLUSHオプションでは、CELLSRVが再起動するか、フラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにします。

  • CANCEL FLUSHオプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、キャッシングを復元します。

  • ALTER CELLDISK ... FLUSHコマンドをフラッシュベースのセル・ディスクに対して実行すると、指定したFDOMにあるフラッシュ・キャッシュのダーティ・データと指定したセル・ディスクのキャッシュ済グリッド・ディスクが同期されます。ハード・ディスクベースのセル・ディスクに対してコマンドを実行すると、すべてのFDOMにあるフラッシュ・キャッシュのダーティ・データと指定したセル・ディスクにあるグリッド・ディスクが同期されます。

例7-35 セル・ディスク属性の変更

この例は、セル・ディスク属性の変更方法を示しています。

CellCLI> ALTER CELLDISK cdiska name = CD_01_cell01, -
               comment = 'cdiska is now CD_01_cell01'

CellCLI> ALTER CELLDISK ALL -
               comment = 'This cell disk is on cell cell01'

CellCLI> ALTER CELLDISK ALL HARDDISK FLUSH NOWAIT

CellCLI> ALTER CELLDISK c9datafile1 CANCEL FLUSH