7.7.1.4 ALTER FLASHCACHE

用途

ALTER FLASHCACHEコマンドでは、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにしてから、グリッド・ディスク(ダーティ・データ)に同期していないデータをフラッシュ・キャッシュから指定されたディスクにフラッシュします。

構文

ALTER FLASHCACHE { ALL [size=fc_size] | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..." [, size=fc_size] [FORCE] }
      { FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH }

使用上のノート

ノート:

FLUSHオプションでは、CELLSRVが再起動するか、ALTER FLASHCACHE CANCEL FLUSHを使用してフラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがフラッシュ・キャッシュにキャッシュされないようにします。
  • ALLオプションは、使用可能なすべてのフラッシュ・セル・ディスクに適用されます。

  • CELLDISKオプションでは、特定のセル・ディスクをフラッシュできます。

  • FORCEオプションを使用すると、フラッシュ・キャッシュで使用されるセル・ディスクのセットを強制的に変更できます。

  • size属性によってフラッシュ・キャッシュのサイズが変更されます(指定した場合)。値は検証されます。

    ALLオプションとともに有効なサイズを指定すると、フラッシュ・キャッシュは削除され、指定したサイズを使用してすべてのセル・ディスクに再作成されます。

    CELLDISKオプションとともに有効なサイズを指定すると、フラッシュ・キャッシュは削除され、指定したサイズを使用して指定したセル・ディスクに再作成されます。

  • FLUSHオプションでは、フラッシュ・キャッシュのダーティ・データとグリッド・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、グリッド・ディスクと同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。進捗状況をチェックするには、次のコマンドを使用します。

    LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
    
  • ALTER FLASHCACHE CELLDISK= ... FLUSHコマンドでは、データをフラッシュ・キャッシュから読み取れない場合、またはデータをディスクに書き込めない場合、ダーティ・データをフラッシュしません。ダーティ・データをフラッシュ・ディスクからグリッド・ディスクにフラッシュするには、ALTER GRIDDISK ... FLUSHコマンドを使用します。

  • ALTER FLASHCACHE ... FLUSHコマンドでは、新しいデータがフラッシュ・キャッシュに書き込まれないようにしてから、フラッシュ・キャッシュ内のすべてのデータをハード・ディスクと同期します。その結果、すべてのデータがフラッシュ・キャッシュから削除されます。フラッシュ・キャッシュが再度有効化されると、フラッシュ・キャッシュのアクティビティ・メトリックがリセットされます。

  • CANCEL FLUSHオプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、フラッシュ・キャッシングを復元します。

  • NOWAITオプションでは、フラッシュ操作の進行中にALTERコマンドを完了できます。

  • デフォルトでは、ライトバック・フラッシュ・キャッシュ用としてExtreme Flashストレージ・サーバー上の領域の5パーセントが使用されます。

例7-36 フラッシュ・セル・ディスクからのダーティ・ブロックのフラッシュ

この例は、すべてのフラッシュ・セル・ディスクからダーティ・ブロックをフラッシュする方法を示しています。

CellCLI> ALTER FLASHCACHE ALL FLUSH
Flash cache on FD_00_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_01_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_02_scac01cel07 successfully altered
...
Flash cache on FD_14_scac01cel07 successfully altered
Flash cache on FD_15_scac01cel07 successfully altered