7.7.4.4 CREATE FLASHCACHE

用途

CREATE FLASHCACHEコマンドは、I/Oリクエスト用としてセル上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成します。

構文

CREATE FLASHCACHE { ALL [size=fc_size] | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..." [, size=fc_size] }

使用上のノート

Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュで定義されたセル・ディスクは、エクスポートできません。

ALL引数は、すべてのフラッシュ・セル・ディスク上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成します。ALL引数を指定しない場合は、CELLDISK引数を指定する必要があります。

CELLDISK引数を使用して、フラッシュ・キャッシュに使用されるフラッシュ・セル・ディスクのリストを指定できます。フラッシュ・セル・ディスクの名前はカンマで区切ります。FLASHDISK引数は省略可能です。

size引数では、フラッシュ・キャッシュに使用する合計領域を指定します。グリッド・ディスクやフラッシュ・ログ内の領域と同様に、フラッシュ・キャッシュの領域は割当て単位と呼ばれる16MB単位で割り当てられます。フラッシュ・キャッシュの作成時にsize属性を指定した場合は、指定したサイズ以下の割当て単位の倍数の中で、最も大きいサイズが割当てサイズになります。たとえば、size属性に300Mが指定されている場合、16の倍数で300以下の最も大きい値は288になるため、288MB(16×18)が割り当てられます。

最低でも1割当て単位が常に割り当てられるため、フラッシュ・キャッシュの最小サイズは16MBになります。16MB未満のサイズ値は16MBに繰り上げられます。

size属性を指定する前に、まずLIST FLASHCACHEコマンドを使用して、各ターゲットのフラッシュ・セル・ディスクで使用可能な空き領域を確認しておいてください。たとえば、LIST FLASHCACHE ATTRIBUTES freespacesize属性が指定されていない場合は、最大サイズが割り当てられます。

size属性を指定しない場合、リスト内の各セル・ディスク上の使用可能なすべての領域が、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに使用されます。

デフォルトでは、ライトバック・フラッシュ・キャッシュ用としてExtreme Flashストレージ・サーバー上の領域の5パーセントが使用されます。

例7-82 Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成

この例は、セル上にExadataスマート・フラッシュ・キャッシュを作成する方法を示しています。

CellCLI> CREATE FLASHCACHE ALL

CellCLI> CREATE FLASHCACHE ALL SIZE=250g

CellCLI> CREATE FLASHCACHE CELLDISK='fd_01,fd_02,fd_03,fd_04'

CellCLI> CREATE FLASHCACHE CELLDISK='fd_01_mycell,fd_02_mycell', size = 64G

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