4.2 自動ストレージ・サーバー・メンテナンス・タスクおよびポリシーの理解

管理サーバー(MS)は、メトリック・リポジトリおよび様々なファイル・システムで自動メンテナンス・タスクを実行します。

一部の自動メンテナンスは1時間ごとに定期的に実行されますが、他のタスクは特定のファイル・システムのストレージ領域不足に応じて実行されます。

1時間ごとに、MSは次のタスクを自動的に実行します:

  • MSは、次の基準を満たすメトリック観測を自動的に削除します:

    • デフォルトの保存ポリシー(retentionPolicy=default)が設定されているメトリックの場合、MSは、metricHistoryDaysセル属性で定義された保存期間より古いメトリック観測を自動的に削除します。デフォルトでは、metricHistoryDays保存期間は7日です。

    • 年間保存ポリシー(retentionPolicy=annual)が設定されているメトリックの場合、MSは1年を超える古いメトリック観測を自動的に削除します。

  • MSは、diagHistoryDaysセル属性で定義された保存期間より古い様々な診断ファイルを自動的に削除します。これには、LOG_HOMEディレクトリ内の各種ファイルと、システム全体に存在するサイズが5 MBを超えるテンポラリ・ファイルが含まれます。自動診断リポジトリ(ADR)のファイルと、LOG_HOMEディレクトリ内の診断パック(diagpack)ファイルは、このプロセスには含まれません。デフォルトでは、diagHistoryDays保存期間は7日です。

  • MSは、Oracle Exadata System Software alert.logおよびdebug.logファイルの対象となるセグメントを自動的に削除します。これらのファイルはそれぞれ、サイズが10 MBに達すると自動的にセグメント化され(新しい名前に保存され)ます。この定期的なクリーン・アップ・プロセス中に削除の対象となるには、ファイル・セグメントがdiagHistoryDaysセル属性で定義された保存期間より古い必要があり、ファイルの最新の5セグメント(直近の50 MB)のいずれでもない必要があります。

  • MSは、次の基準を使用して対象となるアラートをセル・アラート履歴から削除します。アラートは、解決済のステートフル・アラートになるか、ステートレス・アラートになると、対象とみなされます。

    • アラートが500未満の場合、100日より古い対象となるアラートが削除されます。

    • アラートが500から999の場合、7日より古い対象となるアラートが削除されます。

    • アラートが1,000を超える場合、対象となるアラートすべてが削除されます。

さらに、MSms-odl.trcおよびms-odl.logファイルを定期的に管理します。これらのファイルはそれぞれ、サイズが5 MBに達すると自動的にセグメント化され(新しい名前に保存され)ます。ファイル・セグメントが書き込まれると、MSはファイルの最新の10セグメントを保持し、それより古いセグメントをすべて削除します。

前述のルーチン・タスクに加えて、MSはストレージ領域不足を軽減するために自動的に対応します。具体的には、ファイル・システム使用率が事前定義されたアクションしきい値に達すると、MSは、対象となるメトリック、ログおよびトレース・ファイルを削除する反復プロセスを自動的に開始します。プロセスは、ファイル・システム使用率が対応するクリアランスしきい値まで下がるか、対象となるファイルがなくなるまで続行されます。次の表に、各管理対象ファイル・システムのアクションおよびクリアランスしきい値を示します。

ファイル・システム 領域不足を自動的に軽減するアクションのしきい値 領域不足を自動的に軽減するアクションをクリアするためのしきい値

/ (ルート)

/tmp

/home

/var

/var/log

80%

75%

/opt/oracle

90%

85%

要約すると、領域不足を緩和するプロセスは次のように機能します:

  • MSは、まず、metricHistoryDaysより古い対象となるすべてのメトリックと、diagHistoryDaysより古い対象となるすべてのログ・ファイルおよびトレース・ファイルを、影響を受けるファイル・システムから削除します。

  • ファイル・システム使用率がクリアランスしきい値を下回ると、プロセスは停止します。

  • それ以外の場合、MSは、最も古い対象となるメトリック、ログおよびトレースを繰り返し削除します。反復するたびに、MSは有効な保存期間を半分に短縮し、最小10分まで短縮します。この反復ファイル・パージ・プロセスは、使用率がクリアランスしきい値を下回るか、10分を超過した対象となるファイルがすべて削除されるまで続行されます。

  • 反復ファイル・パージ・プロセスでファイル・システム使用率がクリアランスしきい値を下回ることができない場合、アラートが自動的に発生します。ファイル・システム使用率がクリアランスしきい値を下回ると、アラートは自動的にクリアされます。

特定のファイル・システムの領域不足を緩和するコンテキストでは、対象となるファイルは次のとおりです:

  • セルのalert.logdebug.logms-odl.trcおよびms-odl.logファイルの満杯になったセグメントを含む、MSによって定期的に管理されるファイル・システム上のすべてのメトリックおよび診断データ・ファイル。

  • 自動診断リポジトリ(ADR)のログ・ファイルおよびトレース・ファイル(ファイル・システムにADRが含まれている場合)。

  • LOG_HOMEディレクトリにある診断パック(diagpack)ファイル(ファイル・システムにLOG_HOMEディレクトリが含まれている場合)。

  • クラッシュ・ファイル。ただし、最新のクラッシュ・ファイルが30日以上経過していない場合は維持されます。

  • cellmonitorおよびcelladminホーム・ディレクトリ(/tmp/var/log/exadatatmpおよび/var/spool)で、サイズが5 MBを超える1日より古いファイル。

ノート:

いずれの場合も、MSは、名前にSAVEが埋め込まれたファイルおよびディレクトリをすべて保持します。

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