少なくとも、enable-tftpエントリと、tftp-root用に定義されたTFTPサーバー・ディレクトリが必要です。 次の例で太字で示しているエントリを参照してください。
interface=em1
dhcp-range=10.0.0.101,10.0.0.200,6h
dhcp-host=80:00:27:c6:a1:16,10.0.0.253,svr1,infinite
dhcp-boot=pxelinux/pxelinux.0
dhcp-match=set:efi-x86_64,option:client-arch,8
dhcp-boot=tag:efi-x86_64,shim.efi
enable-tftp
tftp-root=/var/lib/tftpboot
次のリストでは、/etc/dnsmasq.confファイル内のその他のパラメータについて説明します。
-
interface
-
着信クライアント・リクエストを監視するインタフェースを指定します。
-
dhcp-range
-
使用可能なIPアドレスの範囲を特定します。 この例では、6hという設定により、アドレスのリースが6時間に指定されています。
リース時間無制限で静的アドレスを構成するには、プールではなく、静的ネットワーク・アドレスを指定し、staticおよびinfiniteキーワードを使用します。次に例を示します。
dhcp-range=10.0.0.253,static,infinite
-
dhcp-host
-
クライアント・システム用に予約されているIPアドレスを指定します。 このシステムはその名前とMACアドレスで特定します。
-
dhcp-boot
-
クライアントのブート・ローダー・ファイルのロケーションを指定します(BIOSベースのクライアントの場合はpxelinux/pxelinux.0など)。 UEFIベースのクライアントの場合は、ブート・ローダーを指定する前に設定にtag:efi-x86_64キーワードを含めます。次に例を示します。
dhcp-boot=tag:efi-x86_64,shim.efi
BIOSベースのクライアント用とUEFIベースのクライアント用に別個のエントリを作成する必要があります。
-
dhcp-match
-
ベンダー・クラス識別子やアーキテクチャ・タイプなどの条件でDHCPクライアントに一致し、適切なDHCPブート・タイプを選択するために使用できるタグを設定します。
次のように、ファイル内のtftp-no-blocksize行をコメント解除します:
# This option stops dnsmasq from negotiating a larger blocksize for TFTP
# transfers. It will slow things down, but may rescue some broken TFTP
# clients
tftp-no-blocksize