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デバイス・マルチパス化のサンプル設定

通常は、ファイバ・チャネルベースのストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)上のストレージにアクセスできるシステム、またはiSCSIイニシエータとターゲット間に冗長ネットワーク接続が存在する場合はイニシエータ上でマルチパスを構成します。

図9-1は、サーバーとSAN接続ストレージ・アレイのディスク間に、2つのI/Oパスが構成されている単純なDM-Multipath構成を示しています。

  • サーバーのホスト・バス・アダプタhba1とストレージ・アレイのコントローラctrl1との間。

  • サーバーのホスト・バス・アダプタhba2とストレージ・アレイのコントローラctrl2との間。

図9-1 SANを介したディスクへの2つのパスのDM-Multipathマッピング


この図は、サーバーとSAN接続ストレージ・アレイ上のディスクの間に2つのI/Oパスが構成されているDM-Multipath構成を示しています。 DM-Multipathは、基礎となるデバイス/dev/sdcおよび/dev/sdfが組み込まれた単一のマルチパス・デバイス/dev/mapper/mpathNを作成します。

DM-Multipathがない場合、両方のパスが同じストレージ・デバイスに接続されていても、システムは各パスを別々のパスとして扱います。 DM-Multipathは、基礎となるデバイス/dev/sdcおよび/dev/sdfが組み込まれた単一のマルチパス・デバイス/dev/mapper/mpathNを作成します。

マルチパス・サービス(multipathd)は、次のいずれかの方法でマルチパス・デバイスとの間でI/Oを処理します。

アクティブ/アクティブ

ラウンドロビン割当または動的ロード・バランシングのいずれかで、使用可能なすべてのパスにI/Oが分散されます。

アクティブ/パッシブ(スタンバイ・フェイルオーバー)

I/Oには1つのパスのみが使用されます。 アクティブなパスに障害が発生すると、DM-MultipathによってI/Oがスタンバイ・パスに切り替わります。 これはデフォルトの構成です。

ノート:

DM-Multipathは、SANファブリック内のパス障害など、パス障害時にフェイルオーバーを提供できます。 ディスク・メディア障害は、ソフトウェアまたはハードウェアのRAIDソリューションを使用して処理する必要があります。

マルチパス・デバイスのネーミングは、multipath.confファイル内のマルチパスのuser_friendly_namesプロパティによって管理されます。 noに設定すると、デバイスはWorld Wide Identifier (WWID) (/dev/mapper/WWID)に基づいて名前が付けられます。 WWIDは、それぞれのデバイスに固有です。

このプロパティをyesに設定すると、デバイスは/dev/mapper/mpathNとしてマップされます。Nはマルチパス・グループ番号です。 また、alias属性を使用して、デバイスに意味のある名前を割り当てることができます。 マルチパス構成ファイルの操作を参照してください。

user_friendly_namesのステータスとその他のDM-multipath設定を確認するには、mpathconfコマンドを発行します。次に例を示します:

sudo mpathconf

次のような情報が表示されます。

multipath is enabled
find_multipaths is enabled
user_friendly_names is enabled
dm_multipath modules is loaded
multipathd is running

または、/etc/multipath.confで設定を表示できます。

/dev/mapperのマルチパス・デバイスは、その他の物理ストレージ・デバイスと同じ方法で使用して、ストレージを参照できます。 たとえば、LVM物理ボリューム、ファイル・システム、スワップ・パーティション、自動ストレージ管理(ASM)ディスクまたはRAWデバイスとして構成できます。