7 XFSファイル・システムのバックアップとリストア
xfsdumpパッケージには、xfsdumpおよびxfsrestoreユーティリティが含まれています。 xfsdumpコマンドは、XFSファイル・システム内のファイルを調べ、バックアップする必要があるファイルを識別し、それらをストレージ・メディアにコピーします。 xfsdumpコマンドを使用して作成したバックアップは、異なるエンディアン・アーキテクチャを持つシステム間で移植可能です。 xfsrestoreコマンドは、XFSファイル・システムの完全バックアップまたは増分バックアップをリストアします。 バックアップからは、個別ファイルやディレクトリ階層をリストアすることもできます。
ノート:
ボリュームのスパース・クローンをすぐに作成するLVMスナップショットとは異なり、xfsdumpはファイル・システム・データのコピーの作成に時間がかかります。
ダンプ・セッションと呼ばれるバックアップは、インベントリ・データベース(/var/lib/xfsdump/inventory)に記録されます。 インベントリを使用すると、どのバックアップが作成されたか、どの時点でどのデバイスに作成されたかを簡単に確認できます。 xfsdump -Iまたはxfsrestore -Iコマンドを使用して、インベントリを表示できます。 インベントリを対話的にプルーニングするには、xfsinvutil -iコマンドを使用します。
詳細は、xfsdump(8)、xfsrestore(8)およびxfsinvutil(8)のマニュアル・ページを参照してください。