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XFSファイル・システムのチェックと修復

xfs_repairコマンドを使用して、ファイル・システムの整合性をチェックし、ファイル・システムの修復を実行します。

XFSファイル・システムをマウントできない場合は、xfs_repairコマンドを使用して、その整合性をチェックし、問題を修復できます。 このコマンドは仕訳ログをリプレイし、ファイルシステムが正常にアンマウントされていないために発生した可能性のある不整合を表示します。 ファイル・システムに不整合がないかぎり、XFSファイル・システムをマウントするたびに仕訳がリプレイされるため、修復を実行する必要はありません。

次のステップでは、破損した仕訳を使用してファイルシステムを検査および修復するときに実行する通常のステップを示します。

  1. xfs_metadumpコマンドを使用して、ファイル・システム・メタデータをバックアップします。

    メタデータ・イメージは、根本原因の分析やソフトウェアのバグの特定に役立ちます。 たとえば、次のコマンドを実行します。

    sudo xfs_metadump /dev/sdb /tmp/sdb-metadata-image

    このコマンドは、アンマウントまたはフリーズされたファイル・システムでのみ実行するか、ダンプ・ファイルが破損または矛盾している可能性があります。 「XFSファイル・システムのフリーズおよびフリーズ解除」も参照してください。

    メタデータ・イメージ・ファイルを圧縮し、サポート・チームと連携してファイル・システムの問題を解決するときに使用できます。 xfs_mdrestoreコマンドを使用して、メタデータ・イメージをファイル・システムにリストアできます。 詳細は、xfs_metadump(8)およびxfs_mdrestore(8)のマニュアル・ページを参照してください。

  2. 可能な場合は、ファイルシステムのデータをバックアップします。

    ファイル・システムをマウントでき、適切なバックアップがない場合は、xfsdumpコマンドを使用して既存のファイル・システム・データをバックアップできます。 ただし、ファイル・システムのメタデータが破損した場合、このコマンドは失敗することがあります。

    たとえば、/mntにマウントされたファイル・システムを/dev/sdcのデバイスにバックアップするには、次を実行します:

    sudo xfsdump -l 0 -L "Full backup of /mnt $(date)" -f /dev/sdc /mnt

    詳細は、「XFSファイル・システムのバックアップおよびリストア」を参照してください。

  3. ファイル・システムの整合性を確認します。
    XFSは、ファイル・システムがマウントされるたびに仕訳をリプレイします。 したがって、最初のファイル・システムの整合性チェックでは、仕訳が破損しているかどうかを判断します。 仕訳が破損している場合、修復のドライ・ランを実行すると、破損や問題を修正するために何ができるかを示すのに役立ちます。
    1. ファイルシステムをマウントおよびアンマウントして、ファイルシステムの仕訳をリプレイします。 たとえば、次を実行します。
      sudo mount /dev/sdb /mnt
      sudo umount /dev/sdb /mnt

      ファイルシステムをマウントできず、構造体にクリーニング・エラーが必要な場合、仕訳は破損しています。

    2. ファイル・システムの一貫性チェックを実行して、修復によって実行される変更を確認します。
      sudo xfs_repair -n /dev/sdb

      xfs_repair -nコマンドは、修復操作を完了する必要がある場合にファイル・システムに加えられる変更を示す出力を表示します。 このコマンドを実行してファイル・システムに変更を加えることはできません。

  4. xfs_repairコマンドを使用して、ファイル・システムの修復を実行します。
    1. xfs_repair -vコマンドを実行して、修復の実行中に詳細な出力を取得します。

      たとえば、次のコマンドを実行します。

      sudo xfs_repair -v /dev/sdb
    2. 仕訳を最終手段としてリセットします。

      仕訳ログが破損した場合は、-Lオプションをxfs_repairに指定して、ログをリセットできます。 たとえば:

      sudo xfs_repair -L /dev/sdb

      注意:

      ログをリセットすると、ファイル・システムが不整合状態のままになり、データの損失と破損を招くことがあります。 xfs_dbコマンドを使用してXFSファイル・システムのデバッグおよび修復を経験していないかぎり、かわりにファイル・システムを再作成し、その内容をバックアップからリストアすることをお薦めします。

  5. ファイル・システムをマウントして検証します。

    たとえば、次を実行します。

    sudo mount /dev/sdb /mnt

ファイル・システムをマウントできない場合、または適切なバックアップがない場合は、xfs_dbコマンドの使用経験がないかぎり、xfs_repairコマンドの実行が唯一の実行可能なオプションです。

xfs_dbは、XFSファイル・システムを手動でデバッグおよび修復するための内部コマンド・セットを提供します。 このコマンドを使用すると、ファイル・システム上でスキャンを実行し、そのデータ構造を表示できます。 -xオプションを指定してエキスパート・モードを有効にすると、データ構造を変更できます。

sudo xfs_db [-x] device

詳細は、xfs_db(8)およびxfs_repair(8)のマニュアル・ページを参照し、xfs_db内でhelpコマンドを実行します。