9.7 CONNECT

SQLclでの接続タイプ:

9.7.1 KERBEROS接続タイプ

Kerberos認証を使用してデータベースへ接続します。接続仕様パラメータの形式は次のとおりです:

[/][@<url>]

ノート:

[/][@<url>]を使用したKerberos接続のみがSQLclでサポートされています。Active Directoryはサポートされていません。

Oracle DatabaseでのKerberos認証の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』「Kerberos認証の有効化」を参照してください。

オプション

オプション 説明
-kerberos、ker KERBEROS接続タイプを指定します。
-krb5_config、krb5c デフォルト以外のKerberos構成ファイルを指定します。このプロパティは、SQLclの起動時のみ指定されます。これらは、関連する-Dシステム・プロパティ名または環境変数を使用して渡すことができます。
-krb5ccname、krb5cc デフォルト以外のKerberos資格証明ファイルを指定します。
-url URLを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-role、r データベース・ロールを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-edition、ed Oracle Databaseエディションを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-verbose、v 接続に関する診断情報の出力をリクエストします。

パラメータ

パラメータ 説明
<connectionspec> ターゲット・データベースの接続仕様を指定します。

KERBEROSを使用してデータベースに接続するには:

SQL> CONNECT -kerberos /@myhost:1521/myservice

関連項目:

トラブルシューティング情報に関する「Kerberosのサポート」

9.7.2 NAME接続タイプ

格納された接続定義を使用してデータベースに接続します。格納された接続は、一意の接続名を使用して識別されます。格納された接続の詳細は、「CONMGR」を参照してください。

オプション

オプション 説明
-name、n 格納された接続定義を使用して接続タイプを指定します。
-user、u ユーザー名を指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-url URLを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-password、pw パスワードを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-role、r データベース・ロールを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-edition、ed Oracle Databaseエディションを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-verbose、v 接続に関する診断情報の出力をリクエストします。

パラメータ

パラメータ 説明
<connectionspec> ターゲット・データベースの接続仕様を指定します。

格納された接続を使用して接続するには:

SQL> CONNECT -name my_connection

格納された接続を別のユーザーとして接続するには:

SQL> CONNECT -name myuser/mypassword@my_connection

または

SQL> CONNECT -name myuser@my_connection

9.7.3 OCI接続タイプ

OCIを使用してデータベースに接続します。OCIに接続する前に、使用するプロファイルを指定する必要があります。たとえば、OCI PROFILE frankfurtがあります。

接続仕様パラメータの形式は次のとおりです:

ocid1.databasetoolsconnection.<id>.

オプション

オプション 説明
-oci OCI接続タイプを指定します。
-rest、rt RESTを使用して接続を確立する必要があることを指定します。
-proxy、p 使用するネットワーク・プロキシを指定します。
-verbose、v 接続に関する診断情報の出力をリクエストします。

パラメータ

パラメータ 説明
<connectionspec> ターゲット・データベースの接続仕様を指定します。

OCIDを使用して接続するには:

SQL> CONNECT ocid1.databasetoolsconnection.oc1.xxxyyyyzz.aabbccd

9.7.4 Oracle接続タイプ

Oracleリレーショナル・データベース管理システムを使用して、データベースに接続します。

接続仕様パラメータの形式は次のとおりです:

<username>[/<password>][@<url>][as <role>][edition= <edition>]

ここで

  • プロキシ・ユーザーが必要な場合は、<username>を<proxyuser>[<username>]にできます。ユーザー名を囲むカッコは必須構文であることに注意してください。

  • <url>は、次のいずれかの形式にします:

    //<host>:<port>/<service> 
    <host>:<port>/<service>

    また、TNS名またはLDAP仕様にすることもできます。

オプション

オプション 説明
-oracle、o Oracle接続タイプを指定します。
-user、u ユーザー名を指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-password、pw パスワードを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-url URLを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-role、r データベース・ロールを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-edition、ed Oracle Databaseエディションを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-verbose、v 接続に関する診断情報の出力をリクエストします。

パラメータ

パラメータ 説明
<connectionspec> ターゲット・データベースの接続仕様を指定します。

EZCONNECTを使用して接続するには:

SQL> CONNECT myuser/passwd@myhost:1521/myservice

9.7.5 OREST接続タイプ

RESTを使用してデータベースに接続します。接続仕様パラメータの形式は次のとおりです:

<username>[/<password>][@<url>][as <role>][edition= <edition>]

<url>は次の形式にします:

http://<host>:<port>/ords/<schema>

オプション

オプション 説明
-orest、or RESTを使用する接続タイプを指定します。
-user、u ユーザー名を指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-password、pw パスワードを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-url URLを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-role、r データベース・ロールを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-edition、ed Oracle Databaseエディションを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-verbose、v 接続に関する診断情報の出力をリクエストします。

パラメータ

パラメータ 説明
<connectionspec> ターゲット・データベースの接続仕様を指定します。

RESTを使用して接続するには:

SQL> CONNECT myuser/passwd@http://myhost:9213/ords/myschema

9.7.6 RADIUS接続タイプ

RADIUS認証を使用してデータベースに接続します。接続仕様パラメータの形式は次のとおりです:

[<username>][/<password>][@<url>]

RADIUSは、2要素認証から<number>を使用して認証するように構成することもできます。

[<username>]/[<password>][<number from device or command>][<@url>]

ノート:

RADIUSのチャレンジ・レスポンス2要素認証は、このリリースではサポートされていません。

RADIUS認証の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』「RADIUS認証の構成」を参照してください。

オプション

オプション 説明
-radius、rad RADIUS接続タイプを指定します。
-user、u ユーザー名を指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-password、pw パスワードを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-url URLを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-role、r データベース・ロールを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-edition、ed Oracle Databaseエディションを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-verbose、v 接続に関する診断情報の出力をリクエストします。

パラメータ

パラメータ 説明
<connectionspec> ターゲット・データベースの接続仕様を指定します。

RADIUSを使用して接続するには:

SQL> CONNECT -radius myuser/passwd@myhost:1521/myservice

関連項目:

9.7.7 SOCKS接続タイプ

SOCKSプロキシを使用してデータベースに接続します。接続する前に、sshコマンドを使用してローカル・マシンにプロキシ・プロセスを設定します。たとえば:

ssh -N -D 127.0.0.1:1087 
opc@123.456.789.120.

接続仕様パラメータの形式は次のとおりです:

[<username>][/<password>][@<url>]

オプション

オプション 説明
-socks|s SOCKS接続タイプを指定します。
-socksproxy|sp socksプロキシを指定します。
-cloudconfig、cc 接続を確立するウォレットを指定します。
-proxy、p 使用するネットワーク・プロキシを指定します。
-user、u ユーザー名を指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-password、pw パスワードを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-url URLを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-role、r データベース・ロールを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-edition、ed Oracle Databaseエディションを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-verbose、v 接続に関する診断情報の出力をリクエストします。

パラメータ

パラメータ 説明
<connectionspec> ターゲット・データベースの接続仕様を指定します。

SOCKSおよびウォレットのプロパティを設定して接続するには:

 SQL> SET socksproxy socks5h://localhost:1080
  SQL> SET cloudconfig mywallet.zip
  SQL> CONNECT myuser/passwd@mycloudtns

または、1つのコマンドを使用して実行します:

SQL> CONNECT -socksproxy socks5h://localhost:1080 -cloudconfig mywallet.zip
  myuser/passwd@mycloudtns

9.7.8 THIRD接続タイプ

サード・パーティ・データベースに接続します。適切なドライバjarを<sqlcl-root>/lib/drivers/に追加する必要があります。たとえば、MYSQLの場合、mysql-connector-java-8.0.30.jarをダウンロードできます。

接続仕様パラメータはデータベースに固有ですが、一般に次の形式になります:

<username>[/<password>]@jdbc:<dbtype>://<host>:<port>

オプション

オプション 説明
-third、t THIRD接続タイプを指定します。
-user、u ユーザー名を指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-password、pw パスワードを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-url URLを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-role、r データベース・ロールを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-edition、ed Oracle Databaseエディションを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-verbose、v 接続に関する診断情報の出力をリクエストします。

パラメータ

パラメータ 説明
<connectionspec> ターゲット・データベースの接続仕様を指定します。

MySQLに接続するには:

SQL> CONNECT myuser/passwd@jdbc:mysql://myhost:9906

9.7.9 WALLET接続タイプ

ウォレットを使用してデータベースに接続します。接続仕様パラメータの形式は次のとおりです:

[<username>][/<password>][@<url>]

オプション

オプション 説明
-wallet、w WALLET接続タイプを指定します。
-cloudconfig、cc 接続を確立するウォレットを指定します。
-proxy、p 使用するネットワーク・プロキシを指定します。
-user、u ユーザー名を指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-password、pw パスワードを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-url URLを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-role、r データベース・ロールを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-edition、ed Oracle Databaseエディションを指定します。これは、かわりに接続仕様パラメータで指定することもできます。
-verbose、v 接続に関する診断情報の出力をリクエストします。

パラメータ

パラメータ 説明
<connectionspec> ターゲット・データベースの接続仕様を指定します。

ウォレットのプロパティを設定して接続するには:

SQL> SET cloudconfig mywallet.zip
SQL> CONNECT myuser/passwd@mycloudtns

または、1つのコマンドを使用して実行します:

SQL> CONNECT -cloudconfig mywallet.zip myuser/passwd@mycloudtns