3.3 JavaScriptモジュールの管理

VS Code用のSQL Developer拡張機能を使用すると、MLE (Multilingual Engine)オブジェクト(MLEモジュールなど)にアクセスし管理できます。

MLEの詳細は、『Oracle Database JavaScript開発者ガイド』のOracle Database Multilingual Engineの概要を参照してください。

SQL Developer for VS Codeでは、必要な権限がある場合は、JavaScriptモジュールをスキーマ・オブジェクトとして作成できます。JavaScriptモジュールは、スキーマ・オブジェクトとしてデータベース内に格納される、MLEの言語コードの1単位です。JavaScriptモジュールを作成、編集および削除できます。

使用できるアクションは、次のとおりです。

3.3.1 JavaScriptモジュールの作成

JavaScriptモジュールを作成するには:
  1. 「接続」パネルで、「+」アイコンをクリックするか、「JavaScriptモジュール」を右クリックしてから「作成」をクリックします。

    「作成」パネルが表示されます。

  2. 「MLEモジュール名」フィールドに、モジュールの名前を入力します。

    「SQL」ペインに、そのJavaScriptモジュール用のDDLコードが表示されます。

  3. 「適用」をクリックします

    そのモジュールが保存され、「接続」パネル内の「JavaScriptモジュール」の下に表示されます。

3.3.1.1 JavaScriptモジュールの作成の例

この例では、factorial_mod JavaScriptモジュールの作成を実際に示します。

  1. 「接続」パネルで、「JavaScriptモジュール」ノードにある「+」アイコンをクリックしてから、「作成」をクリックします。
  2. 「MLEモジュール名」フィールドに、factorial_modと入力します。
  3. 「適用」をクリックします。

    そのモジュールが、「接続」パネル内の「JavaScriptモジュール」の下に表示されます。

  4. 「接続」パネルで、「JavaScriptモジュール」を展開し、factorial_modを右クリックして「開く」を選択します。

    factorial_modモジュール・ペインが表示されます。

  5. 次のJavaScript関数を入力します:
    export function factorial(num) {
        if(num < 0) {
            return -1;
        } else if (num == 0) {
            return 1;
        } else {
            return(num * factorial(num-1));
        }
    }
  6. 「コンパイル」アイコンをクリックしてそのJavaScriptコードを保存します。

    ノート:

    または、[Ctrl]+[S][Cmd]+[S]を使用することでコードを保存できます。

MLE環境へのモジュールのインポートについては、「MLE環境の作成の例」を参照してください。

3.3.2 JavaScriptモジュールを開く

JavaScriptモジュールを開くには:

  1. 「接続」パネルで、「JavaScriptモジュール」の下にあるモジュール名を選択するか、モジュール名を右クリックして「開く」をクリックします。

    コンテキスト・メニューで「作成」アクションを使用してモジュールを新しく作成した場合、そのモジュールのコンテンツは//add you code hereになります。

    そのモジュール内でコードの追加や既存のコードの変更ができます。コードに構文エラーがある場合は、それらのエラーに下線が付き、そのファイルの名前が赤色に変わります。また、それらの構文エラーが「問題」パネルに表示されます。

  2. 「コンパイル」アイコンをクリックしてコードをデータベースに保存します。

    モジュールをコンパイルすると、その結果が「スクリプト出力」パネルに表示されます。その実行がエラーで終了した場合は、それらが「問題」パネルに表示されます。

3.3.3 JavaScriptモジュールの詳細の表示

選択したモジュールについて詳細を表示するには、モジュールを開いた後に、「コンパイル」アイコンのすぐ横にある「詳細パネルの表示」アイコンをクリックします。

「詳細」パネルには、「権限」、「詳細」および「エラー」という3つのタブがあります。

保存したモジュールにエラーがある場合は、行と位置の列に、その行、位置がリンクとして表示され、そのリンクをクリックするとそのモジュールのファイル内の構文エラーの正確な位置にカーソルが移動します。

「詳細パネルの非表示」アイコンをクリックすることで、「詳細」パネルを非表示にできます。

3.3.4 JavaScriptモジュールのコンパイル

選択したJavaScriptモジュールをコンパイルするには:

  1. 「接続」パネルで、コンパイルするモジュールを選択し、右クリックして「コンパイル」を選択します。

    「コンパイル」パネルが表示されます。

  2. 「適用」をクリックします。

その接続のすべてのMLEモジュールをコンパイルするには、「JavaScriptモジュール」を右クリックして「すべてコンパイル」を選択します。

その接続の、無効なモジュールをすべてコンパイルするには、「JavaScriptモジュール」を右クリックして無効なすべてをコンパイルを選択します。

3.3.5 JavaScriptモジュールの削除

「接続」パネルで、削除するモジュールを選択し、右クリックして「削除」を選択します。「削除」パネルが表示されます。「適用」をクリックします。