与信の計算

実際に受領したセカンダリ数量または返品オーダーの発行時に顧客がリクエストした数量に基づいてクレジットを計算するかどうかを指定します。この機能は、二重単位を使用し、セカンダリ・メジャーで価格設定する場合の参照返品に適用されます。

顧客が二重メジャーを使用する品目を返品し、返品が元の受注を参照する場合、Order Managementでは、デフォルトで、返品数量とセカンダリ返品数量が元の受注で履行した実績数量に設定されます。価格設定では、当初オーダーの価格の計算と同じ方法で返品の価格が計算されます。

セカンダリ・メジャーで品目の価格を設定すると、参照されるオーダーのセカンダリ履行済数量に従って、参照される返品のクレジットが計算されます。

1つの例について考えてみます:

顧客が、二重メジャーを使用する品目の3つのケースをオーダーし、第2メジャーはポンドです。
プライマリ・ケース・メジャーをセカンダリ・ポンド・メジャーに変換するルールを設定します。 1ケースを12ポンドに変換します。
3つのケースをオーダーすると、オーダー管理によってセカンダリ数量が36ポンドに設定されます。
3つのケースすべてを出荷しますが、Oracle Shippingで品目を出荷するときにセカンダリ数量を34ポンドに設定して、出荷する実際の重量の変動を考慮します。
3つのケースに対して配送および請求するセカンダリ数量は34ポンドで、各ケースの重量は11.33333ポンドです。
顧客に34ポンド請求します。
後で、顧客が出荷した3つのケースのうち3つを返品する場合があります。
価格設定では、セカンダリ返品数量が34ポンドとして計算されます。価格設定では、この数量を使用して、倉庫に実際に受入および搬送したセカンダリ数量に関係なくクレジットを計算します。このように、クレジットは元のオーダー明細で顧客に請求した金額と一致します。

消費財や食品加工などの状況では、最初に出荷した数量が、返品時に受け取った数量より少ない場合があります。この機能を使用して、参照される返品のクレジットの計算に使用する数量を選択できます。実際に受け取るセカンダリ数量に従ってクレジットを計算できます。

第2数量は当初オーダーで34ポンドですが、返品オーダーで品目を実際に受け入れると35ポンドであるとします。この機能を使用して、数量を34ポンドではなく35ポンドとして記録し、顧客に対する35ポンドのクレジットを計算できます。顧客は、参照されたオーダーで支払った金額を超えるクレジットを受け取ります。

設定は次のとおりです。

「参照返品の第2数量のタイプ」パラメータを設定します。

値	数量に応じてクレジットを計算します。
セカンダリ単位の返品数量	実際には、第2メジャーで返品オーダーを受領します。
セカンダリ単位のオーダー数量	参照オーダーでセカンダリ・メジャーで出荷済。

請求金額を超える貸方金額を受け入れるかどうかを指定することもできます。

「ホーム」→「自分の企業」→「設定および保守」→「タスク」→「検索」→「トランザクション・タイプの管理」に移動します。
トランザクション・タイプを参照してください。
「トランザクション・タイプの管理」ページの検索領域で、名前属性にInvoiceと入力し、「検索」をクリックします。
検索結果の名前列で、実装で使用するトランザクション・タイプ(Invoice_1など)をクリックします。
「トランザクション・タイプの編集」ページで、「超過消込の許可」オプションを有効にします。

超過消込の許可を有効にせず、クレジット金額が当初請求書金額を超えている場合、クレジットは失敗し、有効にするまでOracle Receivablesから失敗を削除できません。このオプションを有効にするかどうかは、営業部門と財務部門に相談することをお薦めします。