1.11 Virtual Private Databaseの考慮事項

Workspace ManagerはOracle Virtual Private Database (VPD)テクノロジと併用できます。

Virtual Private Databaseの詳細は、『Oracle AI Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。ただし、VPDでは、Workspace Managerに次の考慮事項が適用されます。

  • MergeWorkspaceなどの作業領域操作中には、行レベルのセキュリティ・ポリシーは規定されません。MergeWorkspaceのコールにより、現行のユーザーが参照できる変更のみでなく、作業領域内で行われた変更がすべてマージされます。Workspace Manager権限(MERGE_WORKSPACEなど)を使用すると、作業領域操作を制御できます。

  • バージョン対応表に対する行レベルのセキュリティ・ポリシーは、指定の表(<table_name>)に対して定義するのみでは定義できません。かわりに、既存の<table_name><table_name>_LOCK、<table_name>_CONF、<table_name>_DIFFおよび<table_name>_HISTのすべてに対して、行レベルのセキュリティ・ポリシーを定義する必要があります。行レベルのセキュリティ・ポリシーを定義するときには、「バージョン対応表と関連するDDL操作」で説明されるWorkspace Manager DDLフレームワークは使用しないでください(つまり、BeginDDLプロシージャおよびCommitDDLプロシージャは使用しないでください)。