データベース・プロパティの管理
データベース・プロパティには、監視可能なタイプと構成可能なタイプがあります。
どちらのタイプのプロパティも、データベース単位の有効範囲を持つプロパティとインスタンス固有の有効範囲を持つプロパティとしてさらに分類できます。
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監視可能なプロパティの値は、関連データベースが有効である場合にのみ表示できます。
監視可能なプロパティを使用するとデータベース関連のランタイム情報を表示できますが、このタイプのプロパティの値は変更できません。
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構成可能なプロパティの値は、表示して動的に更新できます。
構成可能なプロパティは、ブローカの操作や構成に影響を与えます。これらのプロパティの値は、DGMGRLまたはCloud Controlを使用して変更できます。プロパティは、構成とそのメンバーが有効か無効かに関係なく編集できます。ただし、構成メンバーが無効化されている場合は、該当する構成またはメンバーを有効にするまで、新しいプロパティ値は有効になりません。
関連項目:
すべてのデータベース・プロパティの詳細リストは、「Oracle Data Guard Brokerのプロパティ」を参照してください
これらのプロパティを表示するには、DGMGRLのSHOWコマンドを使用するか、Cloud Controlの「プロパティの編集」ページを使用できます。例4-1では、SHOW DATABASE VERBOSEコマンドを使用して、North_Salesデータベースに関する情報を表示しています。
関連項目:
DGMGRLコマンドライン・インタフェースの詳細は、「Oracle Data Guardコマンドライン・インタフェース・リファレンス」を参照
例4-1 SHOW DATABASE VERBOSEコマンドの使用によるプロパティの表示
DGMGRL> SHOW DATABASE VERBOSE 'North_Sales';
Database - North_Sales
Role: PRIMARY
Intended State: TRANSPORT-ON
Redo Rate: 202 Byte/s in 15 seconds (computed 11 seconds ago)
Instance(s):
NorthSales
Properties:
AlternateLocation = ''
ApplyInstanceTimeout = '0'
ApplyInstances = '0'
ApplyLagThreshold = '30'
ApplyParallel = 'AUTO'
ArchiveLocation = ''
Binding = 'OPTIONAL'
DGConnectIdentifier = 'north_sales'
DelayMins = '0'
FastStartFailoverTarget = ''
HostName = 'sales1'
InconsistentLogXptProps = '(monitor)'
LogShipping = 'ON'
LogXptMode = 'ASYNC'
LogXptStatus = '(monitor)'
MaxFailure = '0'
NetTimeout = '30'
ObserverConnectIdentifier = ''
PreferredApplyInstance = ''
PreferredObserverHosts = ''
RecvQEntries = '(monitor)'
RedoCompression = 'DISABLE'
RedoRoutes = ''
ReopenSecs = '300'
SendQEntries = '(monitor)'
SidName = '(monitor)'
StandbyAlternateLocation = ''
StandbyArchiveLocation = ''
StaticConnectIdentifier = '(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=sales1.example.com)(PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=North_Sales_DGMGRL.example.com)(INSTANCE_NAME=NorthSales)(SERVER=DEDICATED)))'
TopWaitEvents = '(monitor)'
TransportDisconnectedThreshold = '30'
TransportLagThreshold = '30'
Log file locations:
Alert log : /sales/oracle/diag/rdbms/north_sales/NorthSales/trace/alert_NorthSales.log
Data Guard Broker log : /sales/oracle/diag/rdbms/north_sales/NorthSales/trace/drcNorthSales.log
Database Status:
SUCCESS
監視可能な(読取り専用)プロパティ
監視可能なプロパティを使用すると構成メンバー関連の情報を表示できますが、プロパティの値は変更できません。
監視可能なプロパティは、ブローカ構成内の問題を診断しようとするときに、非常に役立つ場合があります。たとえば、監視可能なプロパティInconsistentLogXptPropsを表示して、REDO転送サービス・プロパティの値に矛盾がある(ブローカ構成ファイルと、データベースで現在使用されている実際の値との間に一貫性がない)箇所を判断できます。
DGMGRLのSHOW DATABASE VERBOSEコマンドを使用すると、すべての監視可能なプロパティを表示できます。特定のプロパティの詳細を知るには、SHOW DATABASEコマンドを使用します。たとえば、次にInconsistentLogXptPropsプロパティの使用例を示します。
DGMGRL> SHOW DATABASE 'North_Sales' 'InconsistentLogXptProps';
INCONSISTENT LOG TRANSPORT PROPERTIES
INSTANCE_NAME STANDBY_NAME PROPERTY_NAME MEMORY_VALUE BROKER_VALUE
NorthSales South_Sales DelayMins 10 0
Cloud Controlでは、これらのプロパティから取得された情報が「プロパティの編集」ページに表示されます。
構成可能(変更可能)なプロパティ
構成可能なプロパティは、データベースまたは遠隔同期インスタンスの操作や構成に影響を与えます。
DGMGRLまたはCloud Controlを使用してプライマリ・データベースを作成し、既存のスタンバイ・データベースおよび遠隔同期インスタンスを新しいブローカ構成にインポートすると、データベース・インスタンスまたは遠隔同期インスタンスの設定から、最初にプロパティ値がインポートされます。
多くのプロパティ値は、構成メンバーが無効の場合でも有効の場合でも更新できます。新しいメンバーが構成に追加されると、ブローカはそのメンバーに接続して、メンバーのプロパティの初期値を現在のメンバー設定からインポートします。たとえば:
DGMGRL> SHOW DATABASE 'North_Sales' LogXptMode;
LogXptMode = ASYNC
DGMGRL> EDIT DATABASE 'North_Sales' SET PROPERTY LogXptMode='SYNC';
Property "LogXptMode" updated
DGMGRL> SHOW DATABASE 'North_Sales' LogXptMode;
LogXptMode = SYNC
構成が有効な場合、ブローカは、REDO転送に関連するプロパティについて、ブローカ構成ファイル内のメンバーのプロパティの値と、メンバーで使用されている値の一貫性を維持します。ブローカは、構成ファイルの初期化パラメータに関連するプロパティの値を維持しなくなりました。一貫性の維持に関しては問題ありません。ブローカはこれらのプロパティの値を維持しなくなりましたが、ブローカCLIを使用してこれらのプロパティの値を更新および調査することはできます。ユーザー・アクションにより、システム・グローバル領域(SGA)のパラメータ値がサーバー・パラメータ・ファイルのパラメータ値と異なることがあります。これは非一貫性としてフラグ付けされず、次回データベースを再起動するとサーバー・パラメータ・ファイルの値が有効になります。これらのプロパティを変更するには、指定したデータベースにアクセスできる必要があります。
ノート:
プロパティの値は構成が無効な場合にも変更できますが、変更結果は構成が有効化されるまで構成メンバーに対して有効になりません。また、一部のプロパティ値は無効な状態でのみ変更可能なことに注意してください。
ブローカの構成可能なプロパティのデフォルト値へのリセット
ブローカの大部分の構成可能なプロパティにはデフォルト値がありますが、異なる値を指定してデフォルト値を上書きできます。
ブローカは、プロパティのデフォルト値がいつリストアされたかを認識し、この値をユーザーが指定した値とはみなしません。これはアップグレード・シナリオで好都合です。これにより、プロパティのデフォルト値がリリースによって異なっても、アップグレードの完了後、新しいデフォルト値が自動的に有効になります。ユーザー設定とみなされる値は、自動的にアップグレードされません。
デフォルト値をリセットするために実際のデフォルト値を知っている必要はありません。デフォルト値は、構成、構成メンバーまたはインスタンスのレベルでリセットすることができます。