6.2.12.19 mkvolumegroup

ボリューム・グループの作成。

用途

mkvolumegroupコマンドは、ボリューム・グループを作成します。

構文

mkvolumegroup [ volume-group-name ] 
              [ --attributes attribute=value[,attribute=value]... ]

コマンド・オプション

mkvolumegroupコマンドのコマンド・オプションは、次のとおりです:

  • volume-group-name: ボリューム・グループの名前を示します。

    ここで名前を指定しない場合は、属性設定として指定する必要があります。

  • --attributes: ボリューム・グループの属性設定を指定します:

    • name: ボリューム・グループの名前を指定します。

      名前が属性設定として指定されていない場合は、mkvolumegroupコマンドの最初の引数として指定する必要があります。

    • resourceSharing: オプションで、プロビジョニングされたリソースをグループ内のボリュームで共有する方法を指定します。デフォルト値は指定なしです。設定できる値は、次のとおりです:

      • aggregate: グループ内の各ボリュームにプロビジョニングされた1秒当たりのI/O (IOPS)帯域幅を共有するようにボリューム・グループを構成します。この場合、グループ内の他のボリュームにプロビジョニングされた未使用のIOPSを共有することで、ボリュームがプロビジョニングされた制限を超えることができます。

        たとえば、2つのボリュームがそれぞれ1000 IOPSでプロビジョニングされているグループについて考えてみます。この例では、集約リソース共有により、一方のボリュームがアイドル状態のときに、もう一方のボリュームが2000 IOPSを使用できます。

      • specified: iopsProvisioned属性で指定された1秒当たりのI/O (IOPS)帯域幅制限を共有するようにボリューム・グループを構成します。

      • none: ボリューム・グループがリソース共有ボリューム・グループではないことを指定します。この場合、各ボリュームには、個々のボリューム・レベルやExascaleボールト・レベルなど、他のレベルで課されるリソース制限のみが適用されます。

    • iopsProvisioned: オプションで、ボリューム・グループにプロビジョニングされるI/O帯域幅制限を1秒当たりのI/O (IOPS)で指定します。デフォルト値は0です。

使用上のノート

  • ボリューム・グループ(resourceSharing=none)でリソース共有が無効になっている場合、ボリューム・グループにプロビジョニングされるI/O帯域幅はゼロ(iopsProvisioned=0)である必要があります。

  • ボリューム・グループで集約リソース共有(resourceSharing=aggregate)を使用する場合、ボリューム・グループにプロビジョニングされるI/O帯域幅はゼロ(iopsProvisioned=0)である必要があります。

  • 指定されたリソース共有(resourceSharing=specified)をボリューム・グループで使用する場合、iopsProvisioned属性値はゼロより大きくする必要があります。

例6-182 ボリューム・グループを作成

これらの例は、指定された名前とその他の属性設定を使用してボリューム・グループを作成する方法を示しています。

@> mkvolumegroup vol-group1 --attributes resourceShareing=specified,iopsProvisioned=1000
@> mkvolumegroup --attributes name=vol-group2,resourceShare=aggregate