9.2 APEXグラフ・ビジュアライゼーション・プラグインの概要

この項は、APEXアプリケーションでグラフ・ビジュアライゼーション・プラグインを初めて使用する場合に役立ちます。

使用を開始する前に、APEXワークスペースが次の要件を満たしていることを確認してください:
  • このプラグインのインポート先となるターゲット・アプリケーションが存在すること。
  • ターゲット・アプリケーションがOracle Database 23aiに接続されていること。
  • ビジュアライゼーションに使用するSQLプロパティ・グラフがデフォルトのデータベース・スキーマに存在すること。

    SQLワークショップ・コンポーネント内のコマンド・エディタを使用すると、CREATE PROPERTY GRAPH DDL文でSQLプロパティ・グラフを作成できます(コマンド・エディタの使用を参照)。

  • Oracle APEX 24.2 GitHubリポジトリにあるグラフ・ビジュアライゼーション・プラグインのバージョンは、APEX 24.2バージョンでのみサポートされています。
  1. Oracle APEX GitHubリポジトリからグラフ・ビジュアライゼーション(プレビュー)プラグイン(region_type_plugin_graphviz.sql)をダウンロードします。
  2. 自分のAPEXワークスペースにサインインします(ワークスペースへのサインインを参照)。
  3. APEXワークスペースにDBMS_GVTパッケージおよびAPEX_SQLGRAPH_JSON関数を作成します。
    1. Oracle APEX GitHubリポジトリからoptional-23ai-only/gvt_sqlgraph_to_json.sqlファイルをダウンロードします。
    2. APEXワークスペースでgvt_sqlgraph_to_json.SQLスクリプトをアップロードし実行します(SQLスクリプトのアップロードを参照)。
    3. APEXワークスペースにapex_sqlgraph_to_json.sqlスクリプトをアップロードして実行します。
  4. ダウンロードしたプラグイン・スクリプト(region_type_plugin_graphviz.sql)ファイルをターゲットAPEXアプリケーションにインポートします(プラグインのインポートを参照)。
  5. アプリケーション・ページにこのプラグインを実装して様々なグラフ・ビジュアライゼーションを実行します。

    次の基本的な例では、グラフ・ビジュアライゼーション・プラグインを使用してデータベース内にあるグラフをビジュアル化する手順を説明します。

    1. ページ・デザイナでアプリケーション・ページを開きます。
    2. ページ・デザイナの左ペインで「レンダリング」タブを選択します。
    3. 既存のコンポーネントを右クリックし、新しいリージョン・コンポーネントを追加します。
    4. 新しいリージョンを選択し、ページ・デザイナの右ペインにある「プロパティ・エディタ」「リージョン」タブで次の属性を構成します。
      1. 識別の「タイトル」を入力します。
      2. 識別の「タイプ」としてグラフ・ビジュアライゼーション(プレビュー)を選択します。
      3. ソースの「場所」として「ローカル・データベース」を選択します。
      4. 「タイプ」の値を選択します。

        タイプ値として「SQL問合せ」または「プロパティ・グラフ」を選択できます。

      5. グラフ・データを取得するSQLグラフ問合せを埋め込みます。

        前のステップで選択したタイプに応じて、次の例で示すように問合せを指定できます:

        • SQL問合せ:次のようにSQLグラフ問合せ入力を指定します:
          SELECT *
            FROM GRAPH_TABLE (
                     BANK_SQL_PG
                     MATCH (a IS accounts) -[e IS transfers]-> (b IS accounts)
                     WHERE a.id = 816
                     COLUMNS(vertex_id(a) AS id_a, edge_id(e) AS id_e, vertex_id(b) AS id_b)
                 )
        • プロパティ・グラフ:次のようにSQLグラフ問合せを指定します:
          • グラフ名: SQLプロパティ・グラフ名を選択します。
          • Match句:グラフ問合せのMATCH句を入力します。たとえば:

            (a IS accounts) -[e IS transfers]-> (b IS accounts)

          • Columns句:グラフ問合せのCOLUMNS句を入力します。たとえば:

            (vertex_id(a) AS id_a, edge_id(e) AS id_e, vertex_id(b) AS id_b)

          • WHERE句:オプションで、問合せのWHERE句を入力します。たとえば、a.id = 816です。
    5. アプリケーション・ページを実行して、このプラグインによってレンダリングされたグラフをビジュアル化します。

      図9-1 APEXアプリケーションでのSQLグラフ問合せのビジュアル化

      図9-1の説明が続きます
      「図9-1 APEXアプリケーションでのSQLグラフ問合せのビジュアル化」の説明

      ノート:

      Oracle Database 23aiのAPEXグラフ・ビジュアライゼーション・プラグインでは、DATEまたはTIMESTAMPデータ型の頂点キーまたはエッジ・キーを使用するグラフはサポートされていません。DATEキーまたはTIMESTAMPキーを使用してグラフのグラフ問合せ結果をビジュアル化すると、グラフ・データのサブセットのみが表示される場合があります。
  6. オプションで、SQLグラフ問合せで使用する、プロパティ・グラフの基礎となるデータベース・スキーマをビジュアル化できます。
    1. プロパティ・エディタの「属性」タブの「スキーマ」パネルに移動します。
    2. スキーマ・ビジュアライゼーションを有効にします。
    3. グラフ所有者およびグラフ名を入力します。

      グラフの所有者と名前は、SQLグラフ問合せで使用するものと一致する必要があります。

      SQLグラフ問合せのスキーマ名でグラフが修飾されていないと、APEXアプリケーション・ワークスペースに関連付けられている現在のスキーマがグラフ所有者になります。

    4. アプリケーション・ページを保存し再実行します。
    5. グラフ・ビジュアライゼーション・ツールバーでスキーマ・ビューをクリックします。
      次に示すように、スキーマ・ビジュアライゼーションが、SQLプロパティ・グラフ問合せビジュアライゼーションの横に表示されます:

      図9-2 グラフ・スキーマのビジュアライゼーション



  7. オプションで、グラフに表示する要素の数を動的に変更することによって、グラフの表示サイズを制御できます。
    表示サイズ・コントロールの表示「外観」パネルでオンになっている場合、グラフの表示サイズが、次のようにグラフ・ビジュアライゼーションの下部に表示されます:

    図9-3 グラフ表示サイズのカスタマイズ



    次に、この図の意味を説明します。

    • manyの頂点のうち54個: これは、54個の頂点が表示されていることを示し、manyはグラフ内の頂点の合計数を示します。
    • manyのエッジのうち46個: これは、46個のエッジが表示されていることを示し、manyはグラフ内のエッジの合計数を示します。
    • manyの要素のうち100個: これは、100個の要素が表示されていることを示し、manyはグラフ要素の合計数を示します。初期値は、「設定」パネルの表示サイズ構成によって異なります。

    グラフの表示サイズをカスタマイズするためにサポートされている様々なアクションについては、グラフの表示サイズの管理を参照してください。

  8. オプションで、Sample Graph VisualizationsアプリケーションをOracle APEX GitHubリポジトリからインポートして実行できます。

9.2.1 APEXでのSample Graph Visualizationsアプリケーションのインポート

Sample Graph Visualizationsアプリケーションでは、グラフ・ビジュアライゼーション・プラグインの使用例を実際に確認できます。

次の手順を実行してSample Graph Visualizationsアプリケーションをインポートします。
  1. Sample Graph VisualizationsアプリケーションをOracle APEX GitHubリポジトリからダウンロードします。
  2. DBMS_GVTパッケージがAPEXワークスペースにまだ追加されていない場合は、作成します。
    1. Oracle APEX GitHubリポジトリからoptional-23ai-only/gvt_sqlgraph_to_json.sqlファイルをダウンロードします。
    2. APEXワークスペースでgvt_sqlgraph_to_json.SQLスクリプトをアップロードし実行します(SQLスクリプトのアップロードを参照)。
  3. アプリケーションのインポートでの手順に従って、APEXインスタンスにsample-apps/sample-graph-visualizations/sample-graph-visualizations_23ai.sqlをインポートしてアプリケーションをインストールします。
    サンプル・アプリケーションをインストールする場合は、サポート・オブジェクトをインストールするためのCREATE VIEWCREATE MATERIALIZED VIEWおよびCREATE TRIGGER権限があることを確認してください。
    このサンプル・アプリケーションは、インストールした後に直接実行できます。

    図9-4 Sample Graph Visualizationのホーム・ページ

    図9-4の説明が続きます
    「図9-4 Sample Graph Visualizationのホーム・ページ」の説明

    また、このサンプル・アプリケーションにはセキュアなHTTPS接続が必要であることに注意してください。セキュアな接続を無効にする場合は、次の手順を実行します。

    注意:

    本番デプロイメントでセキュアな接続を無効にすることはお薦めしません
    1. アプリケーション・ビルダーでサンプル・アプリケーションのホームページに移動します。
    2. 「共有コンポーネント」をクリックします。
    3. 「セキュリティ」「認証スキーム」をクリックします。
    4. 「現行」認証スキームをクリックします。
    5. セッション共有タブをクリックし、「セキュア」スイッチをオフにします。
    6. 「変更の適用」をクリックしてから、アプリケーションを実行します。