3.1 AIエンリッチメントの理解

AIエンリッチメントを使用すると、スキーマ、表および列のメタデータを体系的に追加、調整および最適化して、データベースを強化できます。

この機能を使用すると、表および列を含むデータベース・オブジェクトに、明確でわかりやすいラベルおよび包括的な説明を割り当てることができます。注釈を使用してデータの意図を宣言すると、データベースがより理解しやすくなり、LLMおよび自然言語問合せをAIレディにできます。このエンリッチメントを使用すると、LLMはより正確でコンテキスト対応のSQL問合せを生成できます。

3.1.1 スキーマのAIエンリッチメントの有効化

スキーマのエンリッチメントの機会を表示してアクションを実行するには、まずAIエンリッチメント機能を有効にする必要があります。

これは、エンリッチメント・メタデータを格納するために必要なオブジェクトを作成することでスキーマを設定する1回かぎりのプロセスです。

この機能を有効にするには:

  1. 「接続」パネルで、データベース接続ツリーを展開し、「AIエンリッチメント」フォルダをクリックします。

    AIエンリッチメントの有効化

  2. 表示されるダイアログ・ボックスで、「はい」をクリックしてAIエンリッチメント・オブジェクトの作成を確認します。

    AIエンリッチメント・オブジェクトの作成を確認するダイアログ・ボックス

    これで、AIエンリッチメント機能がスキーマで使用できるようになりました。

    ノート:

    インストール中に競合が発生する可能性があり、SYSレベルのスキーマでAIエンリッチメント・オブジェクトの作成が失敗する場合があるため、SYSまたはSYSTEMスキーマではAIエンリッチメントを使用しないでください。

3.1.2 AIエンリッチメントに必要なユーザー権限

AIエンリッチメント機能を正常にインストールして使用するには、次のデータベース権限が必要です:
  • CREATE VIEW
  • CREATE TABLE
  • CREATE SEQUENCE
  • CREATE PROCEDURE

ノート:

また、ユーザーが表領域に十分な割当て容量を持っている必要があります。

3.1.3 AIエンリッチメント・ダッシュボードの概要

データベース・スキーマの統合ビューがAIエンリッチメント・ダッシュボードに表示されるので、スキーマのエンリッチメント・アクティビティを1箇所で監視および管理できます。このダッシュボードを使用すれば、表および列全体の注釈およびエンリッチメントの進捗状況を簡単に追跡できるため、スキーマ全体の完全性を確認するのに便利です。

AIエンリッチメント・ダッシュボードを開くには:

「接続」パネルで、データベース接続を展開し、「AIエンリッチメント」ノードの「+」をクリックします。または、「AIエンリッチメント」ノードを右クリックして、「AIエンリッチメント・ダッシュボード」を選択します。
AIエンリッチメント・ダッシュボード

AIエンリッチメント・ダッシュボードは、次の主要セクションに分かれています:
  • このスキーマについて: スキーマの大まかな説明を入力できます。詳細は、スキーマの大まかな説明を参照してください。
  • 表グループ: 関連する表を論理的にグループ化し、スキーマ内の既存のグループを表示できます。たとえば、人事管理に関連するすべての表を1つのHR表グループにグループ化できます。詳細は、表グループの管理を参照してください。
  • データベース・エンリッチメント率: スキーマ内のAlエンリッチメントの完了率を表示できます。スキーマ・オブジェクト(表または列)のいずれにも注釈が付けられていない場合、エンリッチメント率は0%になります。スキーマ内の表および列がエンリッチされると、それに応じてこの率が増加します。このメトリックは、進捗状況を追跡し、特定のスキーマ内でエンリッチメントがどの程度適用されたかを測定するのに役立ちます。
  • 提案が検出されました: スキーマ・エンリッチメントの有効性を最大限に高めるのに役立つヒントおよび推奨される次のステップが表示されます。

3.1.4 スキーマの大まかな説明

スキーマ・エンリッチメントの最初のステップは、スキーマの大まかな説明を追加することです。

この項を使用して、スキーマの目的を説明し、データベース内のその役割と構造を明確に伝えることができます。この説明を追加すると、スキーマによって表されるビジネス・コンテキスト、目標および主要エンティティを、ユーザーおよびツールがすばやく把握しやすくなります。

AIエンリッチメント・ダッシュボードのこのスキーマについてセクションで、明確で簡潔な説明を追加します。たとえば、人事管理(HR)スキーマの場合、次のように説明を入力できます:

This schema manages core HR data including employees, departments, roles, payroll, and benefits to support workforce management and reporting.