概要
EPMエンタープライズ仕訳は、総勘定元帳(GL)転記に含める手動仕訳の策定および承認に使用され、ERPに直接転記するためのオプションを提供します。この機能はFinancial Consolidation and Closeの一部として利用でき、Account Reconciliationで使用する前に有効にしておく必要があります。Account Reconciliationはエンタープライズ仕訳と統合されて、Account Reconciliationの調整をGLに記帳する現在の手動プロセスを改善します。
照合プロセスの結果に基づいて仕訳を実行する機能は、会社の貸借対照表勘定科目の正確性に関する問題を修正するための最終ステップです。Account Reconciliationの自動化とユーザーによる手動の調査により、これらの不一致が検出され、照合コンプライアンス・プロセスで調整として取得されます。エンタープライズ仕訳とのこの統合により、Account Reconciliationユーザーにとっては調整をGLに転記するための効率的で自動化されたプロセスになります。
さらに、仕訳として転記する必要のある「残高の説明」ライン・アイテムは、EPMエンタープライズ仕訳を使用して処理できます。これらは不一致や調整のような問題ではありませんが、GLをトランザクションのライフ・サイクルに合せるために「残高の説明」トランザクション・タイプを転記する必要がある通常の業務で処理されます。最も一般的な例は償却トランザクションであり、これは、現在の期間の償却金額を仕訳として記帳する必要があるためです。
この機能は、仕訳の転記プロセスと勘定科目照合プロセスを合理化および緊密に統合することにより、決算プロセス全体を改善します。
Financial Consolidation and Closeのエンタープライズ仕訳での前提条件タスク
Account Reconciliationで使用できるように、Financial Consolidation and Closeのエンタープライズ仕訳で実行する必要がある前提条件タスクを次に示します:
前提条件設定
Account ReconciliationがFinancial Consolidation and Closeのエンタープライズ仕訳と適切に統合されるようにするための前提条件設定を次に示します:
Account ReconciliationはFinancial Consolidation and Closeと同じ月次更新である必要があります。
月次更新後に、Financial Consolidation and Closeの設定ですべてのユーザーによるアプリケーションの使用を許可していることを確認してください。
Account Reconciliationでのエンタープライズ仕訳に関するユーザー・タスク
様々なユーザーがエンタープライズ仕訳を操作する方法の例を次に示します:
Note:
照合トランザクションから作成された仕訳に対して、策定者が手動でマイナーな更新を行う必要がある場合があることは理解されていますが、マッピング・ロジックでできるだけ多くの転記準備完了の仕訳を作成することをお薦めします。エンタープライズ仕訳へのAccount Reconciliationのマッピングを参照してください。
Note:
期間の償却金額は、「償却/増価金額(レポート)」または「償却/増価金額(機能)」または、「償却/増価金額(入力済)」と呼ばれるフィールドですEPMエンタープライズ仕訳に関するその他のドキュメント
EPMエンタープライズ仕訳の管理に関するその他のドキュメントを確認するには、Financial Consolidation and Closeの管理の エンタープライズ仕訳の管理およびFinancial Consolidation and Closeの操作の エンタープライズ仕訳の操作を参照してください。