サマリー照合の実行

サマリー照合および子照合の設計の理解

サマリー照合は、すべての子照合が完了し、すべての最終的な子の残高およびトランザクションがその期間にロードされた後に完了するように設計されています。したがって、すべての子照合が完了するまでは、サマリー照合を策定者によって送信することはできません。

サマリー照合を作成すると、サマリー・プロファイル内のアクティブな子プロファイルのみがサマリー照合に含まれます。サマリー照合の作成後に非アクティブな子プロファイルがアクティブになった場合、サービス管理者は、この子プロファイルの照合を作成する必要があります。新たにアクティブになった子プロファイルをこの期間のサマリー照合に含めるには、サービス管理者がサマリー照合を削除して再作成する必要があります。

サマリー照合には独自のワークフローがあり、トランザクションをサマリー照合に直接追加できます。当初、子照合から発生したサマリー・トランザクションは、編集、削除などを実行できるため、サマリー照合の(完了後ではなく)開始後は、子照合を変更しないことをお薦めします。

相違点: 照合コンプライアンスとトランザクション照合でのサマリー照合

照合コンプライアンスでは、サマリー照合が完了した後に誤って子勘定科目にトランザクションがロードされた場合、子照合を更新して再度完了する必要があります。必要に応じて、サマリー照合も再度完了する場合は、サマリー照合の再オープンを要求できます。サマリー照合はそれ自体の照合であり、既存のトランザクションを子照合トランザクションで置換する必要があることを想定できないため、データの再オープンおよび置換は自動的には行われません。

トランザクション照合の子照合に基づくサマリー照合では、1つ以上の子照合の対応する値が変更されると、「減算: 未照合」、「減算: サポート済未照合」および「減算: 照合済未達」が自動的に更新されます。子照合を再オープンするアクションを実行すると、この子照合が含まれているサマリー照合も再オープンされます。

残高はユーザーによって子またはサマリー照合に手動で追加されないため、残高の処理は異なります。したがって、ユーザーがロードしたアイテムを置換しないため、そのインスタンスでサマリー照合を再オープンします。

サマリー照合と個別照合の主な相違点

これらの主な相違点を除いて、サマリー照合を策定するプロセスは、個別照合を策定するプロセスと似ています:

「すべて生成」および「更新済の生成」オプション

サマリー照合は、1つ以上の子照合の内容をサマリーするためのものです。ただし、サマリー照合の策定者は、たとえば、照合がレビューされた後やレビューのために発行された後に予期せず照合の内容が変更されることを回避するために、この更新の行われるタイミングを制御する必要があります。サマリー照合策定者がこのように更新を制御できるように、照合の「残高のサマリー」セクションに次の各オプションが用意されています。

  • すべて生成: 子トランザクションの詳細および残高がサマリー照合にインポートされます。

  • 更新済の生成(&U): 子の子トランザクション詳細および残高のうち、サマリー照合の最後の更新以降に更新されたもののみがインポートされます。

注:

照合のコメントまたは添付はコピーされません。トランザクションのコメントまたは添付がコピーされます。

また、残高ロード中にも残高が自動的にインポートされるため、通常、子照合で残高の手動での追加/編集が許可されていないかぎり、最新の残高がサマリー照合にすでにインポートされています。

残高のサマリーの構成

個別照合では、「残高のサマリー」表の列が、様々な通貨および通貨バケット内の残高を表示するために使用されます。

サマリー照合:

  • 常に単一通貨および単一通貨バケットで策定されます。このため、サマリー照合に含まれるそれぞれの子照合の残高を表示するために、列が使用されます。

  • すべての子照合の値が合計された、「合計」列が表示されます。

  • 列見出しに、「子照合勘定科目ID」がハイパーリンクとして表示されます。このハイパーリンクをクリックすると、子照合を含むダイアログ・ボックスが開きます。サマリー照合は子照合から派生した内容に基づいて作成されるため、サマリー照合策定者に暗黙的なレビュー役割が付与されており、これによってユーザーは、子照合が閉じられていれば、子照合を拒否できます(したがって修正できます)。

    つまり、子照合に対する通常のレビュー・プロセスが完了しないと、サマリー照合策定者は拒否を開始できません。

  • サマリー照合内の子の勘定科目が変更された場合、ビューの残高列が正しく更新されるように、ソース・システムおよびサブシステムの残高に対してデータ・ロードを再実行する必要があります。

    注:

    データ・ロードが再び実行されるまで、古いソース・システムおよびサブ・システムの残高がビューの残高列に表示されます。

「残高のサマリー」表には、サマリー照合に対応する次の追加列が含まれています:

  • 子照合勘定科目ID: 列見出しに、子照合勘定科目IDがハイパーリンクとして表示されます。

  • ステータス: 子照合のステータス(「保留中」、「オープン」、「クローズ済」または「欠如」)を示します。

    注:

    サマリー照合の策定者は、すべての子照合を閉じるまで、照合をレビューのために発行することはできません。「合計」列にはステータス値は含まれません。

  • 更新済: 策定者がサマリー照合を最後に生成した以降に、子照合の策定者が子照合に変更を加えた場合、「更新済」という語が表示されます。1つ以上の子照合が更新された場合は、「合計」列にも「更新済」という語が表示されます。

トランザクションの更新済属性

サマリー照合の策定者は、子照合から発生したサマリー照合内のトランザクションを編集できます。ただし、編集が行われると、サマリー照合のそのトランザクションに「変更済」というマークが付きます。「変更済」フラグは、「トランザクションの詳細」パネルと、「トランザクション・リスト」ビューの列に表示されます。

これは、最後にサマリー照合が生成されてから子の1つ以上のトランザクションが変更されたことを示す、「サマリー」タブの「変更」フラグとは異なることに注意してください。

「サマリー・プロファイル」属性

サマリー・プロファイルおよび照合を個別のプロファイルおよび照合と区別するために、「サマリー・プロファイル」という名前のフィルタおよび列属性があります。値が「はい」の場合、そのプロファイルまたは照合はサマリー・プロファイルまたはサマリー照合です。

前の月からトランザクションをコピー

サマリー照合では、「トランザクションのコピー」フォーマット・ルールを使用して前の照合から現在の照合にトランザクションをコピーできません。