ユーザーがダッシュボードを開く前にプロンプト値を指定することで、ダッシュボード・ページを表示するのにかかる時間を短縮できます。
最初にプロンプトを指定しないと、ユーザーが関心のあるデータであるかどうかにかかわらず、ダッシュボードの内容がデフォルト値で実行されます。また、ユーザーはすべての内容が実行されてダッシュボードが完全にレンダリングされるまで待つか、各オブジェクトを個別に取り消すことが必要な場合があります。
時間を節約し、データベースとOracle Analytics Cloudの問合せ負荷を軽減するために、分析のコンテンツがダッシュボード・ページに表示される前にプロンプト値を収集できます。このようにコンテンツの表示を最初に確認することによって、デフォルトのプロンプト選択項目を含むページを表示するための待機時間が改善されます。分析のコンテンツは、ユーザーがプロンプトに応答するまでページに表示されません。その他のオブジェクト(ダッシュボード・プロンプト、テキストなど)は表示されます。
たとえば、販売業績ダッシュボード・ページにブランド売上分析を表示する前に、対象とする地域の指定を要求できます。
分析を表示する前に値の指定をユーザーに要求する場合は、次のように処理されます。
ページが完全にロードされていないことを示すメッセージがページの上部に表示されます。メッセージによって、プロンプト値を選択して「続行」をクリックすることもユーザーに指示されます。「続行」をクリックすると、ユーザーが指定したプロンプト値を使用して、コンテンツがページに表示されます。ユーザーがプロンプト値を指定しない場合、分析はデフォルトのプロンプト値で表示されます。
ページには、まだ表示されていないオブジェクトに関する静的な情報が表示されます。この情報には、オブジェクト名、オブジェクト・ビューを表すアイコン、ビュー名およびオブジェクトの説明(使用可能な場合)が含まれます。
「ページ・オプション」メニュー(ダッシュボード・ページ・ツールバーの「ページ・オプション」から表示)の「ダッシュボードの編集」以外のすべてのオプションが無効になります。
ダッシュボード・プロンプトの「適用」ボタンは表示されません。かわりに、ユーザーが「続行」をクリックすると、すべてのプロンプト値が自動的に適用されます。
プロンプトはページレベル・プロパティであるため、開く前にプロンプトを使用するダッシュボードのページごとにアクティブ化する必要があります。これにより、一部のダッシュボードにはプロンプトを設定し、その他は設定しないようにできます。そのため、ダッシュボードを使用しているユーザーと、レポート実行の対象となっているデータの量に応じて適切なエクスペリエンスを提供できます。
ダッシュボードの初回の実行後は、「続行」ボタンは表示されなくなります。各選択でダッシュボードを自動的に実行せずに、新しいプロンプト値を選択することも指定できます。
ダッシュボード・ページの開く前にプロンプトを設定することは、不要なステップを削減してエクスペリエンスを効率化し、システム・パフォーマンスを最適化するための最も優れたアプローチです。これにより、非生産的なレポート実行もなくなります。単一のレポートに複数の問合せを含めることができるため、システムのメリットが大きくなる可能性があります。
プロンプトの作成の詳細は、プロンプトの作成を参照してください。