ダッシュボードのレンダリングに最適なオプションの選択

Oracle Analytics Cloudの管理者または作成者は、ユーザーのためにダッシュボードのコンテンツをレンダリングするための最適なオプションを選択できます。このトピックでは、ダッシュボード・コンテンツのレンダリング方法と、各オプションのメリットについて説明します。

複数のタブがあり、各タブに複数のビジュアライゼーションが含まれるダッシュボードの例について検討します。ダッシュボードの構成要素には、次のものが含まれます:
  • タブの編成、各タブのビジュアライゼーション・レイアウト、プロンプトおよびフィルタを含むダッシュボード構造(レイアウト)
  • サブジェクト領域、サブジェクト領域の列、およびビジュアライゼーション・タイプ(チャートや表など)を含む各ビジュアライゼーションに関連した情報

ユーザーがダッシュボードを開くと、システムによってダッシュボードの構成要素のロードが開始され、タブとビジュアライゼーションの配置場所が決定され、ダッシュボードのレンダリングの一環として各ビジュアライゼーションの問合せが実行されます。ダッシュボード・コンテンツがレンダリングされる前に、ダッシュボード・メタデータが完全にロードされるのをユーザーが待機する必要があるかどうかを決定できます。

メタデータは一般に素早くロードされます。多くの埋込みオブジェクト(条件、ダッシュボード・プロンプト、ビジュアライゼーションなど)があるダッシュボードでは、メタデータのロードにしばらく時間がかかることがあり、データ・ソースの可用性やレイテンシなどのアプリケーション設計の側面に影響を受ける可能性があります。結果として、ユーザーはフィードバックなしでダッシュボードのレンダリングを待機することになり、ダッシュボードがまだロード中であるか、ブラウザが応答を停止したように見える可能性があります。

管理者コントロール

管理者は、「システム設定」ダッシュボードの即時レンダリングを有効化プロパティを使用してダッシュボードのレンダリング方法を制御します:
  • オン: 指定すると、使用できないコンテンツがある場合でも、ダッシュボード・コンテンツがすぐにレンダリングされます。
  • オフ: 指定すると、レンダリングする前にすべてのダッシュボード・コンテンツがロードされるのを待機します。

詳細は、パフォーマンスおよび互換性のオプションを参照してください。

作成者コントロール

作成者は、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログの「ツール」ドロップダウン・リストで使用できるオプションを使用して、ダッシュボード・レベルで個別にダッシュボードのレンダリング方法を制御できます:
  • 使用可能な場合にコンテンツをレンダリング(デフォルト): 指定すると、使用できないコンテンツがある場合でも、ダッシュボード・コンテンツがすぐに表示されます。
  • すべてのコンテンツを待機: 指定すると、コンテンツを表示する前にすべてのダッシュボード・コンテンツがロードされるのを待機します。

ダッシュボード・コンテンツをすぐに表示するように指定した場合、それぞれのダッシュボード要素が完了したときにビジュアライゼーションのレンダリングが開始され、データがロードされます。