このトピックでは、Oracle Analyticsで初期化ブロックと使用状況トラッキングを使用する場合のヒントについて説明します。
使用状況トラッキングの有効化
セッション変数初期化ブロックを最適化する最初のラウンドが完了したら、初期化ブロックの使用状況トラッキングを有効化して、そのパフォーマンスをより正しく理解します。初期化ブロックのメンテナンスを参照してください。
このトピックでは、Oracle BI Enterprise Edition (OBIEE)の使用状況トラッキングの表名が示されています。実際の名前は任意に指定できますが、各表の内容を区別する必要があります(PHYSICAL
、LOGICAL
、INITBLOCK
など)。
「システム設定」で使用状況トラッキングを有効化し、Business Intelligence (BI)サーバーを再起動して使用状況トラッキングを開始します。「使用状況トラッキング・オプション」を参照してください
初期化ブロックのモニター
使用状況トラッキングを有効にしたら、Oracle Analyticsにログインします。遅延されないすべてのセッション変数初期化ブロックは、ログイン時に実行され、初期化ブロック使用状況トラッキング表が移入されます。
SQL Developer、SQL*Plus、または別のSQLエントリ・ツールを使用して、セッション・ログから取得したSESSION_ID
(たとえば、-1883570176
など)を使用して次の問合せを初期化ブロック使用状況トラッキング表に対して実行します。
SELECT USER_NAME, SESSION_ID, BLOCK_NAME, TO_CHAR(START_TS,'DD-MM-YYYY HH24:MI:SS') START_TIME, TO_CHAR(END_TS,'DD-MM-YYYY HH24:MI:SS') END_TIME FROM USAGE_TRACKING.S_NQ_INITBLOCK WHERE SESSION_ID = -1883570176 ORDER BY SESSION_ID, START_TS, END_TS
USER_NAME
を使用してフィルタしないでください。かわりに、対象とするセッション・ログの行のSTART_TIME
およびUSER_NAME
に注目してください。
USER_NAME
および(オプションの) START_TIME
に関連付けられたSESSION_ID
を使用して問合せをフィルタします。
次の図は、問合せ結果を表で示しています。
この表は、SIGNING ON
およびSIGNED ON
コールに12秒かかっていることを示しています。次に、SIGNED OFF
コールは、ユーザーが21分のアクティビティ後にログオフしていることを示しています。管理者は、操作に要する時間と、修正処理が必要な箇所を正確に把握できます。
SIGNING ON
SIGNED ON
SIGNED OFF
注:
特定のログイン問題を調査しない場合は、SIGNING ON
、SIGNED ON
およびSIGNED OFF
という3つのブロックを無視してください。SESSION_ID
は負数になることがあります。同じSESSION_ID
に対して2つの異なるUSER_NAME
値(BISystemUserと実際のユーザー名)があります。初期化ブロックを遅延として指定できます。これらは元のユーザー名を使用して必要に応じて実行されます。遅延されないすべてのセッション変数初期化ブロックは、ユーザー・ログイン時に実行され、初期化ブロック使用状況トラッキング表が移入されます。これらはBISystemUserユーザー名を使用して実行されます。