このトピックでは、様々なタイプのビューの編集に関する追加情報について説明します。
トピック:
表およびピボット表は一般的に使用されるビューとなり、これらは、データを任意の方法で表示するために、同様の方法で編集できます。
たとえば、ブランド列を行エッジに移動して四半期および地域ごとの対応する売上データを表示することによって、分析のピボット表を編集できます。次に示すように、複合レイアウトでピボット表の横に表を追加することによって、同じデータを従来の方法で表示することもできます。
パフォーマンス・タイル・ビューでは、単一の集計データにフォーカスが適用されます。色、ラベルおよび限定されたスタイルを使用してステータスを示し、背景色またはメジャー値の条件付き書式設定を使用してタイルを視覚的に目立つようにします。
デフォルトでは、「基準」タブの分析内の最初のメジャーがパフォーマンス・タイル・メジャーとして選択されています。正しいメジャー値がタイルに表示されるように、「基準」タブで集計およびフィルタを設定します。分析内のメジャーごとに追加のパフォーマンス・タイル・ビューを含めるには、メジャーごとに個別のビューを追加します。
たとえば、パフォーマンス・タイル・ビューを編集して、メジャーとして「収益」を使用するとします。値およびラベルで使用可能スペースを利用するように指定できます。この例はダッシュボード・ページのパフォーマンス・タイルを示しています。
ツリーマップでは、データを四角形(タイルと呼ばれます)にグループ化して、階層データを編成します。ツリーマップには、あるメジャーのサイズおよび2番目のメジャーの色に基づいてタイルが表示されます。
次の画像は、ツリーマップ・ビューの例を示しています。国名が地域およびエリア別にグループ化されています。このツリーマップには、エリアの様々な地域における各国の売上の相関が(平均オーダー・サイズに基づいて)表示されています。
デフォルトでは、「基準」タブの分析の最初のメジャーがサイズ基準メジャーとして選択され、2番目のメジャーが「色の基準」メジャーとして選択されます。分析内のメジャーが1つのみの場合、このメジャーは「サイズの基準」と「色の基準」の両方のオプションのデフォルトになります。また、「スタイル」要素のデフォルトは、ビン数の値が「四分位数」である「百分位数によるビン化」に設定されます。
ツリーマップには次の特性があります。
タイルは、百分位数によるビン別または連続的に色付けされます。
最初の「グループ化基準」ディメンションはグループ(ヘッダー)ラベルとして表示されます。
「グループ化基準」ディメンションの順序は、ツリーマップ内のネストの順序を示しています。「グループ化基準」の最後のディメンションは最下位レベルで、このディメンションの名前がタイル・ラベルとして表示されます。ラベルが長すぎてタイルに収まらない場合は切り捨てられます。ラベルの完全な値は、ツールチップに表示されます。
通常、ヒート・マトリックス・ビューでは、データ値間の関係を色のグラデーションとして表形式で表します。ビュー・サイズ、ヘッダーとデータ・セルの表示、凡例の表示などのプロパティを編集できます。
ヒート・マトリックス・ビューでは、データが2次元で描写され、値が色のグラデーションで表現されます。単純ヒート・マトリックスは即時に情報のビジュアル・サマリーを提供するもので、大量のデータを分析して外れ値を確認する用途に適しています。
ヒート・マトリックスでは、1つのメジャーのデータが表示されます。色付きのセルは、「プロンプト」、「セクション」、「行」、「列」および「色の基準」ドロップ・ターゲットに配置された行と列のグループ化および交差で形成されます。セルは、百分位数によるビン化または連続的な色として表示されます。セルにカーソルを合せてその値を表示するか、セルの値を常に表示しておくことができます。
デフォルトでは、「基準」タブの最初の分析メジャーが「色の基準」メジャーとして選択され、これがメジャーの値を表します。「スタイル」要素のデフォルトは、ビン数の値が「四分位数」である「百分位数によるビン化」に設定されます。セルは、同じ幅および同じ高さで一律に表示されます。セルの幅および高さは同じである必要はありません。ストライプの「透明な」対角線パターンはnull値を示します。
ヒート・マトリックスの下に、次を含む凡例を表示できます。
1つのメジャー(「色の基準」リストで選択)と対応するラベル。
指定されたビンの数(四分位数など)、色分けとラベル付け、または連続的な色の塗りつぶしとして表示され、「低」から「高」にラベル付けされたグラデーション・バー。
ダッシュボード・ページに表示されたヒート・マトリックス・ビューの例を次に示します。各営業担当の収益が地域および製品ごとに表示されており、製品タイプでプロンプトされます。売上収益が各年でビン化されています。このヒート・マトリックスは各営業担当の製品収益の外れ値を示しています(例: 2008年に、Angela RichardsはBluetooth AdaptorsまたはMP3 Speakers Systemsについていずれの地域でも売上収益を上げていない)。
トレリス・ビューは、各データ・セルに1つずつの複数グラフのグリッドが表示されるタイプのグラフ・ビューです。
トレリス・ビューには単純または拡張があります。単純トレリスには、中核の内部グラフが行セットと列セット全体に複数表示されるので、多数の小さなグラフを複数表示して比較対照するのに最適です。拡張トレリスには、小さなスパーク・グラフのグリッドが表示されるので、データセットのトレンドをモニタリングして、パターンを見つけるのに最適です。
次の画像は、単純トレリス・ビューを示しています。
トレリス・ビュー(トレリス・グラフとも呼ばれます)は、ピボット表と似ていますが、トレリス内のデータ・セルにグラフが含まれている点が異なります。単一の棒グラフや単一の散布図のようなスタンドアロン・グラフ・タイプが独立して動作するのに対して、トレリス・グラフは、内部グラフと呼ばれるネストされたグラフのグリッドを必ず表示して動作します。そのため、棒グラフのトレリス・ビューは、実際には複数の棒グラフで構成されています。
トレリス・ビューは、多くの部分でピボット表のように動作します。トレリスとピボット表の主な違いは、データ・セルの表示方法です。
トレリスの行と列のラベル・セルでは、次のことを行えます:
右クリックして、メジャー・ラベルを非表示にしたり移動します。
右クリックして、データをソートします。
ドラッグして、行と列を再配置します。
トレリスのデータ・セルでは、マウス・ポインタを合せると、関連するコンテキスト情報を表示できます。トレリスの数値データ・セルは、ピボット表の数値データ・セルと同様に動作します。トレリス・ビューの動作がピボット表の動作と異なるのは、次の点です:
グラフ・データ・セル— 単純トレリスのデータ・セルには右クリック機能がなく、トレリス・グラフ・データ・セルにはドリルもありません(左クリック機能)。
マイクロチャート・データ・セル— スパーク・グラフのデータ・セルにカーソルを合せると、ピボット表ビューでは表示されないコンテキスト情報(最初、最後、最小および最大の値など)が表示されます。
トレリス・ビューには、単純トレリスと拡張トレリスがあります。
単純トレリスには、1つのタイプの内部ビジュアライゼーション、たとえば、すべての棒グラフが表示されます。内部のビジュアライゼーションでは、常に共通の軸を使用して、すべての内部グラフが同じスケールで表示されます。共通の軸があれば、すべてのグラフ・マーカーを行と列で簡単に比較できます。
この図は、単純トレリス・ビューを示しています。
拡張トレリスは、グリッド内での複数のビジュアライゼーション・タイプの表示に対応しています。販売のトレンドを示す拡張トレリスには、1つの列のセルに(売上などの)数字を格納するグリッドを表示できます。数字の列に近い別の列には、そのセルにスパーク折れ線グラフを表示します。その列の隣りに、合計ユニット数などの別のメジャーをビジュアル化するスパーク棒グラフの列など、別のマイクロチャートを表示することもできます。
この図は、拡張トレリス・ビューを示しています。
ビジュアル化される各メジャーには、別の内部グラフ・タイプが割り当てられます。グリッドの各セルには独立したスケールが設定されます。
拡張トレリスは、データ・セルにスパーク・グラフがあるピボット表と考えてください。ただし、追加する各メジャーに対して、オプションでディメンションを関連付けて、マイクロチャートとしてビジュアライゼーション表示できます。この点が、拡張トレリスと単純トレリスでは大きく異なります。単純トレリスでは、追加のディメンションとともに、すべてのメジャーが同じビジュアライゼーションで表示されます。
トレリス・ビューの設計時には、次の点を考慮します。
すべてのトレリス・ビューの場合:
比較する場合は、単純トレリスを選択します。
トレンドを分析する場合は、拡張トレリスを選択します。
トレリスを構成する内部グラフは、読みやすく密集しすぎないようにします。トレリス・ビューで複数の系列や複数のグループを表示しても、特に有用ではありません。(ツールチップを表示するために)データ・ポイントをマウスで簡単に指せない場合は、内部グラフが密集しすぎていて読みにくい可能性が高いです。
単純トレリスの場合:
表示されるセルの総数は、ピボット表よりも少ないです。
1つ以上のディメンションをビジュアライゼーションに関連付けることができます。外部エッジに、ピボット表よりも少数のディメンションを追加します。
少数の外部エッジ・ディメンションを使用するようにします。(類似と類似を簡単に比較できるようにするために)スクロールしなくてもグラフ系列全体を一度に表示できるようにする必要があります。追加のディメンションを表示する必要がある場合は、グラフのプロンプトにディメンションを追加することを検討してください。
列ヘッダーおよび行ヘッダーにどのデータを表示するかを決定する際には、列ヘッダーに1つか2つのディメンションを表示するようにします(各ディメンションのメンバーは少数にします)。
拡張トレリスの場合:
拡張トレリスの一般的なユースケースは、数値の横にトレンド・グラフを圧縮形式で表示する場合です。そのため、一般的な拡張トレリスでは、同じメジャーの数値表記の横にスパーク・グラフを組み合せます。
列ヘッダーにはディメンションを含めないのが理想的です。列ヘッダーにはメジャーを含めます。
スパーク・グラフに一般的に関連付けられるディメンションは時間です。スパーク・グラフにはラベルを表示できないため、ビジュアル化されるデータが本質的な順序で並んでいることが重要です。たとえば、(スパーク棒グラフの特定の棒になる)地域の順序は直感的には理解できないため、地域をスパーク・グラフにビジュアル化しても無意味です。
ピボット表を設計する場合と同様に、一般に時間を横軸に表示し、もう1つのディメンションを縦軸に表示します。そうすれば、目を左から右に動かして、一定期間にディメンションがどのように変化したかを見ることができます。
単純トレリスでは階層列が正常に機能しません。階層列が外部エッジに表示されると、デフォルトでは親と子(年と四半期など)が共通の軸スケールを使用して表示されます。また、年と四半期では規模が異なるため、子グラフのマーカーが非常に小さくなって、親スケールに対しては読みにくくなる場合があります。(拡張トレリスでは、各データ・セルのスケールが異なるため、階層列が正常に機能します。)
ゲージ・ビューを使用して、目標に対してパフォーマンスを比較します。サイズが小さいため、単一のデータ値を表示する場合、グラフよりゲージの方が効率的です。結果は、ダイアル・ゲージ、棒ゲージまたは球ゲージで表示されます。たとえば、実績売上がブランドに対する事前定義済の制限内であるかどうかを確認できます。
マップ・ビューは、空間フォームにデータを表示し、ロケーション・コンテキストを使用して、リージョン全体でのトレンドおよびトランザクションを明らかにします。たとえば、アメリカ合衆国の地図を表示する場合に、販売実績ごとに州を色分けできます。
そのビューに表示する列を選択した後、マップ・ビューを作成します。管理者は、複数の背景マップを指定できます。最初のマップ・ビューには、選択した列に関連付けられた少なくとも1つのレイヤーを持つ最初の背景マップが表示されます。別の背景マップを選択したり、背景マップにレイヤーを適用したり、あるいはレイヤーを書式設定することで、マップ・ビューを編集できます。
マップ・ビューを使用すると、マップ上のデータを複数の異なるフォーマットで表示し、データと対話できます。
データをマップ上にビジュアル化すると、それ以前には明確でなかったデータ値間の関係を直観的に表すことができます。たとえば、郵便番号が売上高によって色分けされた市のマップをマップ・ビューに表示し、イメージ・マーカーに注文ごとの平均割引額を表示できます。
マップは、背景またはテンプレート・マップと、ウィンドウ内に重なり合って表示された多数のレイヤーなどの多くのコンポーネントで構成されます。マップには、そのマップのすべてのレイヤーが共有する座標系が関連付けられています。マップは、イメージ・ファイル、イメージ・ファイルのオブジェクト表現、またはイメージ・ファイルを指すURLです。
「マップ」エディタのツールバーには、マップ・ビューを変更するためのその他のオプションが含まれています。
管理者は、どのズーム・レベルで各レイヤーを表示するかを指定します。1つのレイヤーに複数のズーム・レベルを持たせたり、複数のレイヤーが関連付けられている1つのズーム・レベルを持つことができます。ズームすると、そのズーム・レベルにマップ情報が変更されますが、そのレベルのBIデータは影響を受けません。データの表示はドリルによって操作します。
ズーム・コントロールにはズーム・スライダがあり、広域のズーム用のつまみと1レベルのズーム用のボタンとともに、マップ・ビューの左上隅に表示されます。ズーム・コントロールが最大限にズーム・アウトされると、ズーム・レベルは0に設定され、マップ・ビュー全体が表示されます。
ズーム・コントロールの表示を決定します。マップ・ビューを作成すると、デフォルトでは、マップは最上位レイヤーのコンテンツ全体が収まる最上位ズーム・レベルに最初にズーム・インされます。たとえば、最上位のレイヤーにカリフォルニア州のデータのみが含まれている場合、マップはすべてのカリフォルニアを引き続き表示する最上位ズーム・レベルにズームします。
マップでフォーマットを選択すると、対応する凡例項目が強調表示されます。強調表示には選択した書式に応じて様々な粒度があります(たとえば、円グラフには色の塗りつぶしにある粒度のレベルがありません)。
右上隅の「マップ凡例の表示」および「マップ凡例の非表示」ボタンを使用して、凡例の表示を制御します。
網線は、メイン・マップの縮小ビュー全体を移動可能な小さいウィンドウとして表示されます。縮小マップ内の網線の位置によって、メイン・マップの表示可能領域が決まります。網線を移動すると、メイン・マップが自動的に更新されます。網線を使用せずに概要マップでパンすることもできます。
網線が表示できない場合、概要マップは自動的に非表示になります。この非表示は、通常、連続するズーム・レベル間の差が小さすぎて、概要マップに縮小ビューを表示できない場合に起こります。
マップ領域にカーソルを合せてツールチップを表示すると、インタラクティブ・パネルの対応する詳細が更新および強調表示されます。
コンテンツ設計者から許可されている場合、ダッシュボード・ユーザーは、書式の表示モードを制御(オン/オフ)したり、書式のしきい値を調整できます。
パネルの下部のセクションには「機能レイヤー」エリアが含まれます。このエリアでは、マップに追加するBI以外のレイヤーを選択できます。BI以外のレイヤーとは、BI列に関連付けられていないレイヤーです。BI以外のレイヤーに書式を適用することはできません。
次のトピックでは、マップ・ビューでフォーマットおよびレイヤーが相互作用する仕組みについて説明します。
マップ・ビューの書式は、都市または河川を表す点や線などの地物に関する表示プロパティを定義します。
たとえば、地物が国を表す多角形の場合、書式で国の塗りつぶしの色を定義したり、国に重ねて表示する円グラフを定義できます。書式は、大陸、国、地域、州、市などの特定の地理レベルと関連付けられます。
マップ・ビューは、BIデータの列を使用します。各列は、書式設定や相互作用などの特性を定義するプロパティのセットを持ちます。列に適用されている書式設定は、相互作用の設定以外、マップに適用されません。マップのしきい値が基となっている書式設定は適用されます。
様々な種類の書式をマップ・ビューおよびBIレイヤーに適用できます。BI以外のレイヤーに書式を適用することはできません。様々な書式を定義してBIレイヤーに適用できます。
フィールド | 説明 |
---|---|
色の塗りつぶし |
「色の塗りつぶし(レイヤー)」ダイアログが表示され、これを使用して、領域が特定の条件を満たすことを示す塗りつぶし色で領域を表示します。 色の塗りつぶし書式は、地域や多角形に適用します。たとえば、色の塗りつぶし書式によって、ある地域の州の人口やある地域の州での製品の人気を表すための様々な色を識別します。マップ・ビューは、異なるズーム・レベルで表示可能な複数の色書式を持つことができます。たとえば、1から5のズーム・レベルのレイヤーの色の塗りつぶし書式は州の人口を表し、6から10のズーム・レベルのレイヤーでは、国の平均収入を表します。異なる色を指定して、様々なデータ値を識別することもできます。 |
棒グラフ |
「棒グラフ(レイヤー)」ダイアログが表示され、これを使用して、一連のデータを領域内に棒グラフとして表示します。グラフ書式では、州や国などの特定の地域に関連付けられた統計を示すことができます。たとえば、グラフ書式で、様々な製品の州での売上値を表すことができます。 特定のレイヤーに複数のグラフ書式を作成できますが、書式がレイヤーで重なり合い、好ましくない表示結果になるため、お薦めできません。 |
円グラフ |
「円グラフ(レイヤー)」ダイアログが表示され、これを使用して、一連のデータを領域内に円グラフとして表示します。 |
形状 |
「可変形状(レイヤー)」ダイアログが表示され、これを使用して、領域内にマーカーまたは形状を描画し、領域に関連付けられているメジャー列を表示します。形状に異なる色を指定して、様々なデータ値を識別することもできます。 |
バブル |
「バブル(レイヤー)」ダイアログが表示され、これを使用して、形状書式と同様に領域内にバブルを表示します。 |
イメージ |
「イメージ(レイヤー)」ダイアログが表示され、これを使用して、形状書式と同様に領域内にイメージを表示します。異なるイメージを指定して様々なデータ値を識別することができます。管理者が指定しているイメージを選択します。 |
折れ線 |
「線(レイヤー)」ダイアログが表示され、これを使用して、マップに線を表示します。 マップに線を含めて、ハイウェイ、鉄道、出荷ルートなどのパスを表示できます。線の幅を指定し、「マップ・プロパティ」ダイアログの「マップ・ラップアラウンド」機能を使用すれば、サン・フランシスコから東京への航空会社の航空路を表示する場合のように、連続した線にすることができます。 機能を目立たせるために、メジャーごとに線の幅を変更できます。 |
カスタム・ポイント |
カスタム・ポイントの書式設定(レイヤー)ダイアログが表示され、これを使用して、レイヤー内のバブル、イメージまたは形状などのポイント書式を表示します。カスタム・ポイントは、すべてのズーム・レベルで表示され、他のすべてのマップ書式設定の上に表示されます。カスタム・ポイント書式を作成する場合、緯度と経度を指定する列を選択します。 |
マップ・ビューにおける書式の表示は、様々な要因に依存しています。
次の要因によって書式の表示は異なります。
カスタム・ポイント書式は独特で、すべてのズーム・レベルで常にマップに表示されます。
書式データが有効で、ビューにズーム・インされている場合にのみ、書式データが凡例に表示されます。「マップ・フォーマット」領域で名前の横にあるボックスが選択されている場合、書式は有効です。
マップでは、一度に(1つのズーム・レベルで)複数の非ポイント書式は表示できませんが、ポイント書式で同じ経度と緯度の位置を共有していない場合、複数のポイント書式を同時に表示できます。複数のグラフ書式が同じ地理レイヤーで指定された場合、重なり合って表示されます。
マップ・ビューのレイヤーは、属性と位置の共通のセットを持つ機能と書式のコレクションです。
たとえば、米国の州を示すレイヤーには、売上別の色分けや、その州のブランドごとの売上を示す円グラフを含めることができます。米国の州のレイヤー以外に、州内の店舗を、各店舗の売上を示すポップアップの注釈付きの点で示すレイヤーを使用できます。
レイヤーは、背景またはテンプレート・マップに表示できます。マップでズーム・インやズーム・アウトを行うと、様々なレイヤーが非表示になったり、表示されたりします。一部のレイヤーはデータと対応しており、マップに表示できます。その他のレイヤー(道路を表示するレイヤーなど)は、データと関連付けられていません。
レイヤーは事前に定義されている場合もカスタムの場合もあります。事前定義レイヤーは、ジオメトリがOracle Databaseの空間表で定義されているレイヤーです。マップ上のデータ表示方法の構成の説明に従って、管理者が事前定義レイヤーを使用可能にします。カスタム点レイヤーは、マップ・ビューの編集時に定義するレイヤーです。
レイヤーのタイプは様々です。多角形レイヤーは、州などの地域を表します。コネチカット、メイン、マサチューセッツ、ニュー・ハンプシャー、ロード・アイランドおよびバーモントで構成される米国のニュー・イングランド・レイヤーがこの例です。
ポイント・レイヤーは、座標系に基づいて、マップに特定のポイントを示します。たとえば、ポイント・レイヤーで、マップに倉庫の場所を示すことができます。このレイヤーでは、倉庫の商品構成のタイプ(電子機器、家庭用品、園芸用品)によって異なるイメージを使用し、倉庫を区別することができます。
経度と緯度の座標を使用して、マップにポイントを配置するカスタム・ポイント・レイヤーを作成できます。たとえば、会社の本社がニューヨーク市にあるとします。会社のアイコンをニューヨーク市の上に表示し、ニューヨーク市を含むマップが表示される場合は常にアイコンが表示されるカスタム・ポイント・レイヤーを作成できます。カスタム・ポイント・レイヤーは常に、他のレイヤーより上に置かれ、ズーム・レベルの影響を受けません。カスタム・ポイント・レイヤーは、現在の分析の現在のマップ・ビューでのみ使用され、同じ分析であっても他のマップ・ビューで使用されません。
レイヤーをマップに表示するかどうかは選択できますが、事前定義レイヤーは変更できません。色付きの地域、バブル、ポイント、折れ線、棒グラフや円グラフなどの、レイヤーに適用する書式を作成することもできます。すべての書式がすべてのレイヤー・タイプに使用できるわけではありません。たとえば、ポイント・レイヤーには「色の塗りつぶし」フォーマットを適用できません。
色、棒グラフ、円グラフ、可変サイズのバブル、イメージ、線またはビン化やその他の書式設定オプションを適用するのに役立つ色付き形状を使用して、マップ・ビューを書式設定できます。
このトピックでは、移動、しきい値の変更、フォーマットの表示と非表示に関して、マップ・ビューでの様々な操作手法について説明します。
マップのツールバーを使用してパンし、メイン・マップまたは概要マップ上でパンできます。概要マップでは十字線を使用して全体を移動することもできます。
パンはマップ・ビューのデフォルト・モードで、手型カーソルはパン・モードであることを示します。「パン」ツールを選択すると、次の様々な方法で移動できます。
マップの背景をクリックしてドラッグします。
マップ上の地域にカーソルを合せて情報ウィンドウを表示し、カーソル直下の地域のデータを表示する。
クリックして情報ウィンドウを表示します。情報ウィンドウを使用すると、詳細ビューをドリルまたは更新できます。
マップをダブルクリックしてズームします。
マップをズームすると、マップに表示される地理データの詳細が調整されます。
たとえば、国レベルからズーム・インすると州や市区町村の詳細が表示されます。道レベルのビューからズーム・アウトすると、道レベルの情報は非表示になり、市区町村が表示されます。マスター詳細リンクでは、マスター・ビューで選択された詳細機能がマップ・ビューによりフォーカスされます。
次の様々な方法でズームできます。
マップの背景をクリックする。クリックでズームするには、まずツールバーからズーム・モードを選択する必要があります。デフォルト・モードはパンで、これは手型カーソルで示されます。ズーム・モードになるとマウス・ポインタは拡大鏡に変わり、マップ上で直接クリックしてズームできます。
ズームインしているときに、1回クリックするか、クリックしてドラッグすることで、マーキー・ズームを使用できます。ズームするエリアを描くボックスを描画できます。
マップ上の地域にカーソルを合せて情報ウィンドウを表示し、カーソル直下の地域のデータを表示する。
クリックしてズーム・インおよびズーム・アウトする。クリックすると、その場所を中心点として増分1のズーム・インが実行されます。
ズームとドリルは同じではありません。ズームしてもドリルは実行されません(つまり、新規問合せは発行されません)。ただし、マップ・レイヤー上でドリルし、新規レイヤーがマップに追加された場合は、結果として新規ズーム・レベルが表示される可能性があります。新規レイヤーが追加されない場合、ズーム・レベルは変りません。
ズームはツールバーのボタンまたはズーム・スライダを使用して実行できます。ズーム・スライダを使用した場合、ズーム・インまたはズーム・アウトは現在表示されている状態で実行されます。ズーム・スライダにカーソルを移動すると、マップ・レイヤーの名前が中程度のズーム・レベルの横に表示されます。名前をクリックすると、そのレベルまでマップがズームされます。ズームしても新規問合せは発行されません。
ナレーティブ・ビューでは、1段落以上のテキストでデータの結果が表示されます。ナレーティブ・ビューを使用して、コンテキスト、説明テキスト、詳細説明などの情報を列値に付加します。
ナレーティブ・ビュー・エディタで様々なタスクを実行できます。
結果に含まれる各列に対して、プレースホルダを含む文を入力します。
行の区切り方を指定します。
ナレーティブ・ビューで使用するフォントに外観の書式設定を適用するか、保存済のビューのフォント書式をインポートします。
変数の参照を追加します。
通常は、表、グラフ、ゲージなどのデータを表示するビューを編集しますが、データのないビューを編集することも可能です。
分析およびダッシュボードには、次のタイプのデータ以外のビューを含めることができます:
列セレクタ・ビューは、事前に選択された列を含む一連のドロップダウン・リストです。ユーザーは列を動的に選択し、分析のビューに表示されているデータを変更できます。
分析の各列には1つのドロップダウン・リストをアタッチでき、各ドロップダウン・リストに複数の列をアタッチできます。列セレクタ・ビューで行った更新は、分析のすべてのデータ・ビューに作用します。
「サブジェクト領域」ペインからドロップダウン・リストに列を追加できます。この方法で列を追加した場合、列は分析の「基準」タブには追加されません。かわりに、「基準」タブを表示すると、列は列グループと呼ばれ、リストのデフォルト列も指定されています。デフォルト列は、ドロップダウン・リストの作成のベースになった列です。
ビュー・セレクタ・ビューを使用すると、ユーザーは、保存されている分析のビューの中から、特定の結果のビューを選択できます。ダッシュボードに配置した場合、ビュー・セレクタはリストとして表示され、セレクタの下に表示されるビューをここからユーザーが選択できます。
通常、複合レイアウト・ビューに表示されないビューは、ビュー・セレクタに含めます。たとえば、分析に対し、表、グラフ、ゲージおよびビュー・セレクタの各ビューを作成し、複合レイアウト・ビューには、表ビューとビュー・セレクタ・ビューのみ含めます。分析をダッシュボード・ページに表示する際、ユーザーは、ビュー・セレクタ・ビューからグラフ・ビューまたはゲージ・ビューを選択できます。
フィルタ・ビューには、分析に有効なフィルタが表示されます。
(選択ステップと同様に)フィルタを使用すると、分析を限定し、特定の質問への回答となる結果を得ることができます。フィルタは、問合せの集計前に適用されます。列に対するフィルタの作成を参照してください。
選択ステップ・ビューには、分析に有効な選択ステップが表示されます。フィルタと同様に、選択ステップを使用すると、特定の質問への回答となる結果を取得できます。選択ステップは、問合せの集計後に適用されます。
このビュー・エディタでは選択ステップを変更しません。選択ステップを変更するには、選択ステップ・エディタを終了し、「選択ステップ」ペインを使用します。データの選択の絞込みを参照してください。
静的テキスト・ビューは、分析結果とともに表示される静的テキストを追加します。
次の例に示すように、静的テキスト・ビューに変数を含めることができます。高度な手法: 変数の格納値の参照を参照してください。
[u] Static Text View [/u][br/] Region: @{variables.myFavoriteRegion} - Year: @{variables.myFavoriteYear}[br/] System Time: @{system.currentTime}[dddd,MMMM dd,yyyy][br/] Product Version: @{system.productVersion}[br/] [br/]