ワークブック電子メール・スケジュールを使用したビジュアライゼーションの共有

スケジュール済電子メールを使用して、ワークブックのビジュアライゼーションを共有し、受信者のデータが常に最新のものになるようにします。

ワークブック電子メール・スケジュールの作成について

ビジュアライゼーションのPDFまたはPNG版を電子メールで送信するスケジュールを作成することで、ビジュアライゼーションを共有できます。ワークブック電子メール・スケジュールを使用して、選択した受信者への送信を設定します。

ビジュアライゼーションの配信をスケジュールするには、組織でOracle Analyticsの電子メール設定を構成しておく必要があります。レポート配信のための電子メール・サーバーの設定および電子メール配信の制限を参照してください。

  • 「BIサービス管理者」アプリケーション・ロール(または「ワークブックのスケジュール」権限を持つ任意のロール)およびワークブックに対する読取り/書込みアクセス権がある場合、そのワークブックのスケジュールを作成できます。必要なアプリケーション・ロールを持っているかどうかがわからない場合は、管理者に確認してください。

  • ワークブックの配信スケジュールでは、ファイル名とワークブックのパスが使用されます。ワークブックを移動または名前変更した場合は、既存のスケジュールを削除し、新しいスケジュールを作成します。ワークブックの電子メール・スケジュールおよびジョブの管理を参照してください。

  • ワークブックのスケジュールはShared Folders内に作成できます。My Folders内のワークブックには他のユーザーはアクセスできません。

  • 時間単位、日単位、週単位、月単位または年単位で繰り返すスケジュールを設定できます。

  • 電子メールの件名およびメッセージでシステム変数CURRENT_TIMESTAMPおよびUSERを使用して、電子メールの送信時に現在の値を表示できます。

  • ワークブック電子メール・スケジュールでは、カスタム・プラグイン拡張機能、フィルタ・バー・オブジェクト、傾向線はサポートされていません。

  • ワークブック電子メール・スケジュールでは、ワークブック作成者が保存した元のワークブックの状態が使用されます。電子メールがコンシューマ・ユーザーに送信される場合、フィルタのパーソナライズおよび保存されたカスタム・ワークブックの状態は無視されることに注意してください。

  • 出力では英語(米国)のみがサポートされます。

バースティング・スケジュール

Oracle Analyticsで構成された特定のアプリケーション・ロールおよびユーザー・グループがアクセスする機密データがデータ・ビジュアライゼーションに含まれている場合、ワークブック・データ・ビジュアライゼーションを受信者に配信するバースティング・スケジュールを作成します。各受信者は、スケジュールを作成した管理者ユーザーのデータ・アクセス構成ではなく、自分のデータ・アクセス構成に基づいてカスタマイズされたデータ・ビジュアライゼーションを受信します。バースティング・ワークブック電子メール・スケジュールの作成を参照してください

  • バースティングは、Shared Foldersに保存されているワークブックから作成されたスケジュールに対して使用できます。
  • 新しいスケジュールの作成を開始するとき、デフォルトでバースティングは無効になっています。
  • バースティングでは、Oracle Analyticsでまだ構成されていない外部受信者にビジュアライゼーションを送信することはできません。
  • バースティングを使用する場合、Oracle Analyticsで構成した個々のユーザーまたはアプリケーション・ロールの受信者を最大100人追加できます。たとえば、BIコンシューマのアプリケーション・ロールを受信者として追加する場合、このロールが割り当てられているユーザーが100人を超えていると、100人目より後の受信者へのビジュアライゼーションの送信はスケジュールできません。

スケジュールの管理

既存のワークブック電子メール・スケジュールを管理し、スケジュール済ジョブのステータスを確認したり、スケジュールを表示、編集または削除したりできます。ワークブックの電子メール・スケジュールおよびジョブの管理を参照してください。

  • ワークブック電子メール・スケジュールを編集できるのは、スケジュールの作成者か、そのワークブックに対して同じアクセス権限および編集権限を持つユーザーです。受信者と共有されるデータ・ビジュアライゼーションは、スケジュールを編集して変更を保存する管理者ユーザーのデータ・アクセス構成に基づいています。
  • ワークブックからワークブック電子メール・スケジュールを作成した後で、ワークブックのデータ・ビジュアライゼーションを編集した場合、そのワークブックのデータ・ビジュアライゼーションに対する保存済の変更は、スケジュールを保存した管理者ユーザーのデータ・アクセス構成に基づいて、スケジュール済の電子メールに反映されます。
  • 複数の受信者が設定されたワークブック電子メール・スケジュールをバースティングすると、受信者が個々のユーザーであるかアプリケーション・ロールのメンバーであるかに関係なく、スケジュールの受信者ごとにジョブがトリガーされます。各受信者は、Oracle Analyticsでの各自のデータ・アクセス構成に基づいて、カスタマイズされたバージョンのデータ・ビジュアライゼーションを受信します。

システム変数の参照

ワークブック電子メール・スケジュールを作成するときに、件名およびメッセージでシステム変数を使用できます。

次のシステム変数を使用します:
  • CURRENT_TIMESTAMP – 書式設定に応じて、電子メール配信の日時が表示されます。
  • USER – 非バースティング・スケジュールの場合、スケジュールを実行しているユーザーのユーザー名が表示されます。バースティング・スケジュールの場合、電子メール受信者のユーザー名が表示されます。

USER変数の場合、Oracle Analyticsでは{{USER}}という書式がサポートされます。CURRENT_TIMESTAMP変数の場合、Oracle AnalyticsではOracle Javaの日時書式がサポートされます。

サポートされている書式 出力
{{CURRENT_TIMESTAMP}} 2025-03-19
{{CURRENT_TIMESTAMP:yyyy-MM-dd HH:mm}} 2025-03-19 14:30
{{CURRENT_TIMESTAMP:EEEE, MMM dd, yyyy HH:mm:ss}} Monday, May 5, 2025 14:30:15

たとえば、ユーザー名がTom Bで、非バースティング電子メール・スケジュールを作成するとします:

件名フィールドに、「Sales Dashboard for {{CURRENT_TIMESTAMP:yyyy-MM-dd HH:mm:ss}} from {{USER}}」と入力します。

受信者には次が表示されます:

Sales Dashboard for 2025-03-19 13:35:09 from Tom B

メッセージ・フィールドに、「This is the weekly update for the Sales Dashboard on {{CURRENT_TIMESTAMP: EEEE, MMM dd, yyyy}} from {{USER}}.」と入力します

受信者には次が表示されます:

This is the weekly update for the Sales Dashboard on Wednesday, Mar 19, 2025 from Tom B.

ワークブック電子メール・スケジュールの作成

ワークブック内の選択したキャンバスのデータ・ビジュアライゼーションを目的の受信者と共有するようにスケジュールを設定できます。データ・ビジュアライゼーションは、スケジュール済電子メールに添付されたPDFファイル、XLSXファイルまたはPNG形式のイメージ・ファイルとして送信できます。

「BIサービス管理者」アプリケーション・ロールまたは「ワークブックのスケジュール」権限を持つ任意のロールおよびワークブックに対する読取り/書込みアクセス権がある場合、そのワークブックのスケジュールを作成できます。必要なアプリケーション・ロールを持っているかどうかがわからない場合は、管理者に確認してください。
ノート: Excel形式で共有する場合、表またはピボット表のビジュアライゼーションを含むキャンバスから、1つのビジュアライゼーションを含めることができます。PDFまたはイメージ形式で共有する場合、最大5つのキャンバスを含めることができます。
  1. ホーム・ページで、ワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「スケジュール」を選択します。
  2. 「スケジュール」タブで、「新規」をクリックします。
  3. 「形式」タブの「名前」フィールドを使用して、必要に応じてスケジュールのデフォルト名を変更します。
  4. 「形式」フィールドを使用して、コンテンツを共有する形式を選択します:
    • Acrobat (pdf) - Acrobat (PDF)ファイルの場合、「キャンバス」フィールドを使用して共有するキャンバスを最大5個選択し、「サイズ」フィールドを使用してデフォルト・ページ・サイズを変更します。
    • イメージ(png) - イメージ(PNG)ファイルの場合、「キャンバス」フィールドを使用して共有するキャンバスを最大5個選択します。
    • Excel (xlsx) - Excel (xlsx)ファイルの場合、「キャンバス」フィールドを使用して表またはピボット表のビジュアライゼーションを含む1つのキャンバスを選択し、「ビジュアル化」フィールドを使用して共有するビジュアライゼーションを選択します。
  5. 「スケジュール」タブで、開始日時を選択します。
  6. オプション: 「繰返し」を選択して、繰返しスケジュールを作成します。
  7. 「メール送信」タブで、受信者を入力します。
    外部受信者に対してOracle Analyticsユーザー、アプリケーション・ロールおよび電子メール・アドレスを追加できます。複数の電子メール・アドレスはカンマで区切ります(例: jane.white@abc.com,steve.brown@abc.com)。すべての受信者は、スケジュールを作成した管理者ユーザーのデータ・アクセス構成に基づいてビジュアライゼーションを受信します。
  8. オプション: データ・ビジュアライゼーションでバースティングが構成されており、特定のアプリケーション・ロールおよびユーザー・グループがアクセスする機密データがビジュアライゼーションに含まれている場合は、「バースティング」を有効にします。
  9. 件名およびメッセージを入力します。電子メール・メッセージで、「リンク」をクリックして次を選択します:
    • ワークブックへのURLリンクの追加
    • ダウンロード出力へのURLリンクの追加

    注:

    組織がOracle Analytics CloudのバニティURLを設定している場合、管理者はシステム設定を使用して、ビジュアライゼーションへのリンクにバニティURLの使用を(標準URLのかわりに)選択できます。システム設定 - バニティURLを使用して電子メールのコンテンツを共有を参照してください。

    また、「出力イメージ」をクリックすると、データ・ビジュアライゼーションのPNGイメージを、電子メール・メッセージの本文に追加することも可能です。

    追加したイメージのサイズを変更して表示を最適化するには、カーソルをイメージの上に置いてから右隅をクリックしてドラッグし、サイズを拡大または縮小します。

  10. オプション: システム変数を使用して、件名またはメッセージに現在の日付、時刻および送信者を表示します。「件名」または「メッセージ」ラベルにカーソルを合せると、電子メールに表示されるテキストのプレビューが表示されます。
  11. 「保存」をクリックします。

バースティング・ワークブック電子メール・スケジュールの作成

Oracle Analyticsで構成された特定のアプリケーション・ロールおよびユーザー・グループがアクセスする機密データがデータ・ビジュアライゼーションに含まれている場合、データ・ビジュアライゼーションを受信者に配信するバースティング・ワークブック電子メール・スケジュールを作成します。各受信者は、スケジュールを作成した管理者ユーザーのデータ・アクセス構成ではなく、自分のデータ・アクセス構成に基づいてカスタマイズされたデータ・ビジュアライゼーションを受信します。

「BIサービス管理者」アプリケーション・ロール(または「バースティングを使用したワークブックのスケジュール」権限を持つ任意のロール)およびワークブックに対する読取り/書込みアクセス権がある場合、そのワークブックのバースティングを含むスケジュールを作成できます。必要なアプリケーション・ロールを持っているかどうかがわからない場合は、管理者に確認してください。
  1. ホーム・ページで、共有するキャンバスおよびビジュアライゼーションを含むワークブックにカーソルを置き、「アクション」をクリックしてから、「スケジュール」を選択します。
  2. スケジュールを作成するか、既存のスケジュールを編集します。
  3. 「メール送信」タブで、「バースティング」を有効にし、受信者を入力します。
  4. オプション: 件名およびメッセージを入力します。
  5. 「保存」をクリックします。

ワークブックの電子メール・スケジュールおよびジョブの管理

スケジュール済ジョブのステータスの確認や、ワークブック電子メールのスケジュールの表示、編集または削除を行えます。

「BIサービス管理者」アプリケーション・ロール(または「ワークブックのスケジュール」権限を持つ任意のロール)およびワークブックに対する読取り/書込みアクセス権がある場合、そのワークブックのスケジュールを管理できます。必要なアプリケーション・ロールを持っているかどうかがわからない場合は、管理者に確認してください。
  1. ホーム・ページで、共有するキャンバスおよびビジュアライゼーションを含むワークブックにカーソルを置き、「アクション」をクリックして、「スケジュール」を選択します。
  2. 名前をクリックして、スケジュールを編集します。
  3. オプション: 「アクション」をクリックし、「実行」を選択して、現在時刻でのスケジュールを手動で実行します。
  4. スケジュールを削除するには、スケジュールを選択し、「アクション」「削除」の順にクリックします。
  5. オプション: 「履歴」タブをクリックして、以前にスケジュールされているジョブのステータスを確認します。
  6. 「保存」をクリックします。
  7. オプション: スケジュール済ジョブの進捗を検査するには、ホーム・ページで、「ナビゲータ」「ジョブ」「フィルタ」の順にクリックし、「ワークブック」を選択します。スケジュールのジョブを選択し、「検査」をクリックします。