監視対象ファイル・フォルダの理解

コンピュータ上の監視対象フォルダから、ファイルを自動的にインポートおよびキャプチャできます。インポート・ジョブを作成するとき、任意のフォルダを監視対象フォルダとして指定できます。その後は、インポート・プロセッサによってそのフォルダが監視され、すべてのファイルが処理されます。また、インポート・ジョブを作成して、インポート対象のファイルが示されたリスト(テキスト)ファイルをメタデータとともに読み取るようインポート・プロセッサに指示することもできます。

ある組織の従業員が、多機能デバイスで経費精算書をスキャンして、それを会社のネットワーク・フォルダに格納するというシナリオを考えてみます。この場合、経費精算書フォルダが存在するコンピュータ上に、ソース・タイプとしてフォルダを使用するインポート・ジョブおよびファイル・インポート・エージェントが必要です。スキャンされるドキュメントの量が多い場合は、そのネットワーク・フォルダにアクセスできる複数のコンピュータ上にファイル・インポート・エージェントを設定できます。このため、スキャンされるドキュメントが複数のサブフォルダに存在し、異なるマシン上で稼働している複数のファイル・インポート・エージェント・インスタンスが各サブフォルダを同時に処理することが可能です。インポート・プロセッサは、フォルダ・インポート・ジョブを介して定期的にこのフォルダを監視し、ファイル・インポート・エージェントを介して新規のファイルをフェッチしてバッチに変換します。

フォルダ・ソース・インポート・ジョブを作成するとき、インポート・ジョブで監視するファイル・タイプ(「TIFF」、「PDF」または「すべてのファイル」)を指定できます。また、各ファイルを個別のバッチにするか、あるいはバッチに1つまたは複数のタイプのすべてのファイルを含めるかを指定することもできます。1つのバッチには最大500ファイルを含めることができます。また、インポート・プロセッサには、特定タイプのファイルの処理順序を指定できるという柔軟性もあります。ソース・ファイルは、処理の完了後に削除するように選択できます。フォルダ・インポート・ジョブを構成するには、フォルダからのファイル・インポートの構成のステップに従います。

また、インポート・ジョブを作成すると、インポート・プロセッサがそれを介してフォルダをモニターし、コンテンツ・キャプチャにインポートする必要があるもの(ファイル、添付ファイル、ファイルに割り当てるオプションのメタデータ値)を識別するレコードが含まれたリスト(テキスト)ファイルを読み取ることができます。リスト・ファイル・インポート・ジョブを構成するには、リスト・ファイル・インポートの構成のステップに従います。インポート・ジョブを構成した後は、ファイル・インポート・エージェントを設定する必要があります。

注:

ファイル・インポート・エージェントは、リスト・ファイル・ジョブの処理中にクラッシュしたり、接続を失うことがあります。エージェントがデフォルト期間の60分以内にリカバリできない場合は、以前にアップロードされたファイルが強制的にリリースされ、サーバー上で完了としてマークされます。エージェントは引き続き、リスト・ファイル・ジョブに残っているアイテムを処理するか、フォルダ内の残りのファイルを新規のアップロードとして処理します。