レガシー・クラウド・インフラストラクチャからのOracle Content Managementインスタンスの移行

非従量制サブスクリプションを使用してレガシー・クラウド・インフラストラクチャ上でOracle Content Managementインスタンスを実行している場合、これらのインスタンスを新しいネイティブOracle Cloud Infrastructure (OCI)環境(第2世代のOCI)に移行する(つまり、Infrastructureコンソールを使用してサービス・インスタンスを管理する)ことをお薦めします。これにより、Oracleのクラウド・プラットフォームの利点と先進機能を将来にわたって活用できるようになります。

移行を開始するには、移行の前にいくつかの手順を実行し、Oracle Supportを操作して移行をスケジュールする必要があります。

  1. サブスクリプションをユニバーサル・クレジット・サブスクリプションに移行します。この作業の支援を受けるには、Oracleの営業担当者にお問い合せください。
  2. Infrastructureコンソールを使用してOCI上でOracle Content Management新規インスタンスを作成します。これが、データを移行するターゲット・インスタンスになります。移行が完了するまではこのインスタンスを使用しないでください。
  3. ユーザーを従来のクラウド・アカウントからOracle Identity Cloud Service (IDCS)アカウントに移行します。ロールと権限を移行プロセスの一環として適切に割り当てることができるようにユーザー名を保持するようにしてください。エクスポートしたCSVファイルでは、ユーザー名は「User Login」と呼ばれます。ユーザー・ロールは、ユーザー・マッピングに応じて割り当てられます。
  4. サービス・リクエストに必要な情報を収集し、移行後に実行する必要のあるステップ用に保有している統合のリストを作成して、移行の準備を整えます。
  5. 移行サービス・リクエストを送信し、移行の日時を確認します。
  6. 移行の進行状況を監視。サービス・リクエストは移行の進行に合せて更新され、移行が終了すると、新しいインスタンスが予期したとおりに機能していることを確認するよう求められます。
  7. インスタンスに存在する他のサービスやアプリケーションとの統合を移行するために必要なステップを完了して、移行を完了します。
  8. アセットが含まれるサイトを移行し、多言語に準拠させます。
  9. 移行から除外されたアセットを移行します。
  10. ユーザーに変更を伝達します。

ユーザー・マッピング

この表は、Oracle Content Managementの権限グループからOCIアプリケーション・ロールへのマッピングを示しています。

Oracle Content Management権限グループ OCIアプリケーション・ロール
DocumentsServiceUser CECStandardUser
DocumentsServiceAdmin CECServiceAdministrator
SitesServiceVisitor CECSitesVisitor
SitesServiceAdmin CECSitesAdministrator
ContentAdministratorRole CECContentAdministrator
CECSStandardUser CECStandardUser
CECSEnterpriseUser CECEnterpriseUser

注:

ターゲットIDCSドメインに同じユーザー名を持つユーザーが含まれる場合、ユーザーには、ユーザーのOracle Content Management権限グループに対応するOCIアプリケーション・ロールが割り当てられます。

移行の準備

  • 作成した新しいインスタンス(ターゲット)のURLを書き留めて、移行リクエストに含めます。
  • 古いインスタンス(ソース)のURLを書き留めて、移行リクエストに含めます。
  • 直接かREST APIコール経由かにかかわらず、古いインスタンスに存在する他のサービスやアプリケーションとの統合をすべてリストアップします。そのような統合が存在する場合、移行後になんらかのアクションを取る必要があります。

移行サービス・リクエストの送信

移行の準備が整ったら、移行リクエストを送信してプロセスを開始する必要があります:

  1. Oracle Cloud Supportにサインインします。
  2. 新規サービス・リクエストを作成します。
  3. 「問題タイプ」については、サービス・インスタンス移行を選択し、非従量制サブスクリプションからOCI-Gen2へを選択します。
  4. サービス・リクエストに次の情報を入力します:
    • ソース・インスタンス(移行元インスタンス)のURL
    • ターゲット・インスタンス(移行先インスタンス)のURL
    • オラクル社提供のAkamaiを使用している場合、その旨を記載して、移行後にオラクル社がAkamai構成内のURLを更新する時間を調整できるようにします
  5. 移行開始の希望日を入力します。
  6. サービス・リクエストを送信します。

    Oracleサポートが移行サービス・リクエストを受信すると、リクエストされた日付に基づいて移行をスケジュールします。サービス・リクエストは移行の開始日時で更新されます。

  7. 移行の開始日時を承認したことをサービス・リクエストで確認します。

サービス・リクエストが更新されて移行の進行状況が示されます。データの移行はバックエンドで行われます。サービス・リクエストの更新を随時確認することと、移行終了後に移行を検証することを除き、お客様側でのアクションは不要です。

移行プロセス

移行中に行われる処理を次に示します:

  1. 移行が開始されると、Oracleサポートがサービス・リクエストを更新します。

    重要:

    この時点で、古い(ソース)インスタンスに変更を加えることはできなくなります。移行開始後に加えた変更は新しいインスタンスに移行されません。
  2. コンテンツおよび構成データが古いインスタンス(ソース)からエクスポートされて、新しいインスタンス(ターゲット)にインポートされます。
  3. 移行が完了したら、Oracleサポートがサービス・リクエストを更新します。お客様は、新しいインスタンスを検証して、すべてが予期したとおりに機能していることを確認するよう求められます。
  4. 問題が見つかった場合は、サービス・リクエストに記載します。Oracleサポートが問題の解決に当たり、インスタンスが検証可能になると、サービス・リクエストを通じてお客様に通知します。
  5. すべてが予期したとおりに機能するようになったら、移行インスタンスを受け入れることをサービス・リクエストに記載します。

注:

古いインスタンスは、確認のために参照できるように、しばらく稼働し続けます。また、新しいを使用するサイトを移行したり、移行時に除外された他のアセットを移行したりするためにも必要です。

移行の完了

古いインスタンスが他のサービスやアプリケーションと直接またはREST APIコールを通じて統合されていたか、通信していた場合、移行後のタスクを実行する必要があることがあります。

次の項目はサービス全体に適用されます:

  • OCIアプリケーション・ロールをレビューし、ソース・インスタンスには存在していなかったロール(CECRepositoryAdministratorアプリケーション・ロールなど)を割り当てます。
  • ユーザー資格証明を使用するすべての統合に対してこれらの資格証明を再構成します。資格証明は移行されません。
  • Oracle Content ManagementのURLのパターンが異なるため、URLを使用する統合でURLを更新する必要があります。

    古いURLでは次のパターンが使用されていました:

    https://<service-name>-<account-name>.<region>.oraclecloud.com/documents

    新しいURLでは次のパターンが使用されます:

    https://<service-name>-<account-name>.<service-type>.ocp.oraclecloud.com/documents

  • CORSおよび埋込みコンテンツ設定を再構成します。ターゲット・サービス設定は移行されません。
  • 標準サイトは移行されますが、エンタープライズ・サイトは移行されません。各エンタープライズ・サイトのテンプレートを作成することにより、エンタープライズ・サイト、およびサイトに関連付けられたデジタル・アセットとコンテンツ・アイテムを手動で移行し、ソース・インスタンスからテンプレートをエクスポートし、ターゲット・インスタンスにインポートします。
  • 移行済サイトで使用されているカスタム・コントローラを削除または更新します。
統合 移行後の作業
Oracle Integration
  • 資格証明を再構成します。
  • Oracle Integration CloudでOracle Content ManagementのURLを更新します。
Oracle Commerce Cloud
  • 資格証明を再構成します。
  • Oracle Commerce CloudでOracle Content ManagementのURLを更新します。
Oracle Process Cloud Service
  • 資格証明を再構成します。
Oracle Eloqua Cloud Service
  • 資格証明を再構成します。
Oracle Intelligent Advisor
  • 資格証明を再構成します。
Oracle Cobrowse Cloud Service
  • 資格証明を再構成します。
Responsys
  • 資格証明を再構成します。
Visual Builder Cloud Service (VBCS)
  • 資格証明を再構成します。
  • VBCSコンポーネントでOracle Content ManagementのURLを更新します。
CDN/Akamai
  • オラクル社提供のAkamaiを使用している場合、Oracleサポートに連絡してAkamai構成内のOracle Content ManagementのURLを更新する時間を調整してください。それ以外の場合は、CDN構成内のURLをお客様自身で更新する必要があります。
REST APIコール
  • REST APIコール内のOracle Content ManagementのURLを更新します。
クライアントSDK/CLIの使用方法
  • URLが永続化されている/クライアント側でローカルにキャッシュされている場合、構成内のOracle Content ManagementのURLを更新します。
コネクタ
  • 資格証明を再構成します。

注:

新しいインスタンスのURLが変更されたため、古いインスタンスのコンテンツへのブックマークは機能しなくなります。

アセットが含まれるサイトの移行

アセットが含まれないサイトは自動的に移行されますが、アセットが含まれるサイトの場合、新しいOracle Content Managementインスタンスで機能させるには、いくつかの追加手順が必要です。

OCEツールキットのインストール

「cec migrate-site」コマンドは新しいため、OCEツールキットを以前にダウンロードしてインストールしたことがある場合でも、WebクライアントのGitリポジトリからこのツールキットをインストールする必要があります。

サイト・ツールキット・ページの指示に従ってOCEツールキットをダウンロードしてインストールします。

ターゲット・サーバーの登録

ターゲット・サーバー(サイトの移行先のサーバー)に関する接続詳細を登録します:

> cec register-server <target_server_name>
          -e http://<target_server>:<target_port>
          -u <target_username> -p <target_password>
          -t pod_ec
  • <target_server_name>を使用して、ターゲット・エンドポイントを識別します。これは、任意に選択した名前にすることができます。
  • <target_server>および<target_port>は、ターゲット・サーバーへのアクセスに使用するURLを構成します。
  • 移行時にテンプレートがインポートされるときに権限に関する問題が発生しないように、<target_username>および<target_password>は、ソース・サーバーからサイト・テンプレートをエクスポートする人物のユーザー名とパスワードにする必要があります。
  • 値"pod_ec"はターゲット・サーバー・タイプで、インスタンスが構築されているサーバーのタイプを識別するために使用されます。

サイトの移行

サイトを移行するには、次の手順を実行します:

  1. ソース・サーバーで、アセットが含まれる各サイトからテンプレートを作成します。
  2. ソース・サーバーで、各テンプレートをエクスポートします。この手順は、ターゲット・サーバーを登録したときに参照したユーザーとして実行するようにしてください。
  3. ターゲット・サーバーに、リポジトリ管理(CECRepositoryAdministratorロールのあるユーザー)としてサインインします。次に、テンプレートとともにインポートされるアセットのリポジトリを作成します。
  4. ダウンロードしたテンプレートごとに、次のコマンドを実行します。この場合、<site_name>は、ターゲット・サーバーでサイトに使用する名前に置き換えます:
    > cec migrate-site <site_name> --template <template_path_and_name> 
    --destination <registered_target_server_name> --repository <repository_name>
  5. ターゲット・サーバーで、移行したサイトおよびアセットを適切に共有します。

移行後の手順

サイトを移行した後、サイトはコンテンツREST v1.1コールを使用して動作します。これにより、サイトが適切に動作する前に解決する必要がある問題が生じる可能性があります。次の各事項を参照し、何を実行する必要があるのか確認してください:

  • ContentSDKを使用している場合、v1.1コンテンツRESTコールを使用するようにコールが自動的に更新されます。
  • コンテンツ・レイアウトがv1.1をサポートしていることを表明していない場合、ContentSDKは、単純にfieldsエントリ(v1.1)を指し示すdataエントリ(v1.0)もレスポンスに追加し、テンプレートが変更なしで動作し続けるようにします。
  • 追加問合せ文字列内でfields.type.equals= v1.0コンテンツREST構文を使用している場合、オラクル社ではこれを解析および変更してv1.1構文にしようと試みていますが、あなたがこれを確認する必要があります。
  • (ContentSDKを介すのではなく)コンテンツREST v1.0コールを直接実行する場合、これらのコールは失敗します。カスタム・コードを修正し、これらのコールをアップグレードする必要があります。
  • 同様に、fields.type.equals= v1.0構文をq=(type eq "..")にするカスタム・コンテンツ問合せが必要です。
  • updateddateとupdatedDate: これはおそらく、CaaSによって修正されていますが、コンテンツREST v1.1 APIが両方の値をサポートするECビルドをオラクル社が取得するまでは、あなたがupdateddate値を変更してcamelCase: updatedDate値にする必要があります。

移行済サイトの多言語サイト(MLS)への準拠

サイトが適切に動作するようになったら、サイトをMLSに準拠させる必要があります。外部計算サーバーでエンタープライズ・サイトを作成する必要がある場合、デフォルトの言語とローカライゼーション・ポリシーが必要です。サイトはコピーされたものであるため、非MLSサイトです。このため、MLSサイトにアップグレードし、将来の機能をサポートできるようにする必要があります。

次の表は、MLSサイトと非MLSサイト間の違いを示しています。

サイト・オブジェクト MLSサイト 非MLSサイト
コンテンツ・アイテム コンテンツ・アイテムの言語バリアントが表示されますが、ページにドロップされたコンテンツ・アイテムではありません。言語は、サイトのレンダリング時にリクエストされた言語に応じて変更される場合があります。 ページにドロップされたコンテンツが常に表示されます。
コンテンツ・レイアウト コンテンツ・レイアウトは、v1.1 APIをサポートする必要があります。そうでない場合、コンテンツ・アイテムは表示されず、かわりに警告が表示されます。これは、すべてのv1.1 APIコールで、v1.0 APIではサポートされていない「ロケール」が追加されるからです。 コンテンツ・レイアウトは、v1.0またはv1.1である場合があります。コンテンツ・レイアウトがv1.0のみをサポートしている場合、ContentSDKでは、fieldsエントリと一致するようレスポンスにdataエントリが追加されます。これ以外にもまだ他の問題が存在する可能性があるため、これは「サポートされている機能」であると見なすべきではありません(コンテンツ・レイアウトをアップグレードしないことのないようにする必要があります)。
コンテンツ・リスト リクエストされた言語バリアントで使用可能なコンテンツ・アイテムのみが表示されます。 言語とは関係なくすべてのコンテンツ・アイテムが表示されます。ユーザーには結果を特定の言語に固定するためのオプションがコンテンツ・リスト内に用意されているため、結果を別の言語で表示する2つのコンテンツ・リストをページ上に用意できます。言語を選択するためのこの設定パネル・オプションは、MLSサイトでは使用できません。
デフォルトのロケール MLSサイトには、デフォルトのサイト・ロケールがあります。つまり、すべてのコンテンツ問合せにおいて、そのロケールにある(または翻訳不可能な)コンテンツ・アイテムのみが返されます。 非MLSサイトにはデフォルト・ロケールがないため、使用されるコンテンツ問合せでは、言語とは関係なくすべてのコンテンツ・アイテムが返されます。
ローカリゼーション・ポリシー

サイトで使用可能言語をリストを定義します。ビルダーにはこれらのドロップダウンがあります。

また、管理UIには、リクエストされた言語でのオープン/プレビューを可能にするドロップダウンがあります。

ローカライゼーション・ポリシーが存在しないため、言語を切り替えるためのドロップダウンはビルダーから削除されます。

管理UIには、言語がリストされません(「デフォルト」の言語もありません)。これが、管理UIで非MLSサイトとMLSサイトを識別する方法です。

翻訳/翻訳可能 管理UIのコンテキスト・メニューには、オプションとして「翻訳」があります。これにより、サイトを翻訳するための翻訳ジョブを作成できます。

管理UIのコンテキスト・メニューには、「翻訳」があります。事実上、非MLSは翻訳不可能であるため、サイトを翻訳するには、最初にサイトを翻訳可能(MLS)サイトにする必要があります。

これもまた、サイトを非MLSからMLSにアップグレードする方法です。

ノート: これは一方向のみの処理です。翻訳不可能にダウングレードすることはできません。

サイトをMLSサイトに変換する前に、次を実行する必要があります:

  • コンテンツREST APIs v1.1をサポートするためにコンテンツ・レイアウト・コンポーネントをすべてアップグレードします
  • コンテンツREST API v1.1に準拠するようにサイトのコンテンツ・リスト内の「追加問合せ文字列」をアップグレードします

次に、コンテンツRESTコールを行うカスタム・コンポーネント・コードがある場合は、v1.1コールを行うためにこれらをアップグレードすることも必要です。ほとんどのコンテンツ・コールはコンテンツ・レイアウトから行われるため、これは一般的ではありません。

コンテンツ・レイアウトのアップグレード

サポートされるコンテンツREST APIバージョンの指定

コンテンツ・レイアウトでは、サポートするコンテンツREST APIのバージョンを指定する必要があります。これにより、想定されるレスポンス・データをレイアウトに返すために適切なコンテンツRESTコールが行われるようにします。

バージョン・サポートを指定しない場合、コンテンツ・レイアウトはv1.0をサポートしていると見なされます。

コンソールには、まだv1.0のままのコンテンツ・レイアウトがリストされます。

コンテンツ・レイアウトが他のバージョンをサポートできるようにするには、コンテンツ・レイアウト・オブジェクトにcontentVersionプロパティを追加します。

この例では、v1.0から2.0未満までのすべてのバージョンをサポートすることを表しています(ノート: 2.0は存在しませんが、主要なバージョン変更によって大幅な変更が導入される可能性があります)

// Content Layout
          definition.ContentLayout.prototype = {    // Specify the versions of
          the Content REST API that are supported by the this Content Layout.    // The value for contentVersion follows Semantic Versioning
          syntax.    // This allows applications that use the
          content layout to pass the data through in the expected format.    contentVersion: ">=1.0.0
          <2.0.0",     // Main rendering function:    // - Updates the data to handle any required additional requests and
          support both v1.0 and v1.1 Content REST APIs    // - Expand the Mustache template with the updated data
            // - Appends the expanded template HTML to the
          parentObj DOM element    render: function (parentObj)
          {

v1.1のレスポンス変更の処理

最小限実行可能性があることは、コンテンツREST APIレスポンスのdataからfieldsへの変更を処理することです。これを行う最も簡単な方法は、dataプロパティを追加し戻し、新しいfieldsプロパティを指し示す方法です

render: function (parentObj)
          {    ...    if(!content.data) {        content.data =
          content.fields;    }

より優れたオプションは、コンテンツ・レイアウト全体にわたってv1.1のfields値を使用するよう変更する方法です。これには、JavaScriptとテンプレート・コードの両方の更新が含まれます。

v1.1を完全にサポートするには、v1.0とv1.1の間で次のコンテンツREST APIの変更を処理する必要があります:

コンテンツREST APIの変更 v1.1 v1.0
fieldsとdata
"items": [{    "type": "Starter-Blog-Author",    "name": "Alex Read",    "id": "COREB62DBAB5CEDA4915A9C9F6050E554F63",    "fields":
          {        "starter-blog-author_bio": "Alex's bio",        "starter-blog-author_name": "Alex Read"        }    },
"items": [{    "type": "Starter-Blog-Author",    "name": "Alex Read",    "id": "COREB62DBAB5CEDA4915A9C9F6050E554F63",    "data":
          {        "starter-blog-author_bio": "Alex's bio",        "starter-blog-author_name": "Alex Read"        }    },
camelCaseプロパティ名 "updatedDate" "updateddate"
問合せフォーマット /items?q=(type eq "Starter-Blog-Author") /items?fields.type.equals="Starter-Blog-Author"
APIバージョン /content/management/api/v1.1/items /content/management/api/v1/items
言語固有の問合せ /content/management/api/v1.1/items?q=((type eq "Promo")および(language eq "en-US"またはtranslatable eq "false"))

サポートされていません。

すべてのカスタムv1コールを移行してlanguageオプションを含める必要があります。

これにより、特定の言語で表示した際にMLSサイトに対して返されるものとの結果の整合性が保たれます。

コンテンツ問合せ文字列のアップグレード

任意のカスタム・コードでコンテンツAPIコールを実行している可能性があるため、コンテンツREST APIコールを実行しているサイトによって使用されているすべてのカスタム・コードを確認する必要があります。

  • カスタム・コンポーネント: 次のコンポーネントを確認します:
    • コンテンツ・レイアウト
    • ローカル・コンポーネント
    • セクション・レイアウト
    • リモート・コンポーネント
  • テーマ: JavaScript: 可能性は低いですが、カスタム・コンテンツREST APIコールを実行しているJavaScriptがテーマ内に存在する可能性があるため、これらも確認する必要があります。
  • サイト・プロパティ: 追加問合せ文字列: コンテンツREST APIコールを実行しているすべてのカスタム・コードをアップグレードしたことを確認したら、サイト内の任意のページ上のコンテンツ・リスト・コンポーネント内の追加問合せ文字列もアップグレードする必要があります。Oracleではこれらをランタイム時に解析および変換しようと試みていますが、サポートを継続するためにこれらをアップグレードしてv1.1コンテンツRESTコールとの互換性を確保する必要があります。

非MLSサイトのMLSサイトへの変換

v1.1コンテンツREST APIを完全にサポートするようサイトを変換したら、MLSサイトに変更することによって言語のサポートを追加できます。

サイト管理UIでサイトを選択すると、translatableコンテンツ・メニュー・オプションが表示されます。このオプションを選択すると、ダイアログが表示され、ローカライゼーション・ポリシー内の必要な言語のリストからサイトのローカライゼーション・ポリシーおよびデフォルト言語を選択するよう求められます。ローカライゼーション・ポリシーが存在しない場合、この手順を完了できず、最初にコンテンツ管理画面に移動し、少なくとも1つの必須言語を使用してローカライゼーション・ポリシーを作成する必要があります。

この手順が完了したら、サイトはデフォルトのロケールでレンダリングされるようになります。また、ローカライゼーション・ポリシーに指定されている他のロケールに切り替えることもできます。

サイトがデフォルトのロケールで想定どおりにレンダリングされることを確認する必要があります。

アセットの移行

サイトに関連付けられたアセットはサイトの移行時に移行されますが、サイトに関連付けられていないアセットは個別に移行する必要があります。

移行を開始する前に、次の点を考慮してください:

  • コレクションに関連付けられたアセットのみを移行できます。コレクションに関連付けられていないアセットを移行する場合、移行する前にコレクションに追加する必要があります。
  • 非従量制インスタンスはアセットで言語をサポートしていないため、アセットを移行する場合、デフォルトの言語がリポジトリのデフォルトの言語から継承されます。アセットを移行するに、リポジトリのデフォルトの言語が目的のデフォルトの言語に設定されていることを確認してください。
  • 公開済アイテムのみ移行されます。移行後にアイテムが欠落している場合、アイテムがソース・インスタンスで公開されていることを確認してください。
  • 公開済アイテムにドラフト・バージョンがある場合、ドラフト・バージョンはターゲット・インスタンスで公開済バージョンになり、ソース・インスタンスの元の公開済バージョンは失われます。
  • 非従量制のOracle Content Managementバージョンでは、コンテンツ・アイテムを表示する際、「コンテンツ・レイアウト」ビューまたは「コンテンツ」ビューを選択できました。「コンテンツ」ビューは、Oracle Content Managementの最新のバージョンで「コンテンツ・フォーム・ビュー」に置き換えられ、「コンテンツ・レイアウト」ビューは削除されました。

アセットを移行するには、次の手順を実行します:

  1. まだ行なっていない場合は、OCEツールキットをインストールします。
  2. ソース・サーバーおよびターゲット・サーバーを登録します。
  3. アセットのコレクションを移行します。

ソース・サーバーおよびターゲット・サーバーの登録

ソース・サーバーおよびターゲット・サーバーの接続詳細を登録します。

ソース・サーバー(アセットの移行元のサーバー)を登録します:

> cec register-server <source_server_name>
          -e http://<source_server>:<source_port>
          -u <source_username> -p <source_password>
          -t pod_ic
  • <source_server_name>を使用して、ソース・エンドポイントを識別します。これは、任意に選択した名前にすることができます。
  • <source_server>および<source_port>は、ソース・サーバーへのアクセスに使用するURLを構成します。
  • <source_username>および<source_password>は、ソース・サーバー上のアセットにアクセスできる人物のユーザー名とパスワードにする必要があります。
  • 値"pod_ic"はソース・サーバー・タイプで、インスタンスが構築されているサーバーのタイプを識別するために使用されます。

ターゲット・サーバー(アセットの移行先のサーバー)を登録します:

> cec-install % cec register-server <target_server_name>
          -e http://<source_server>:<source_port>
          -u <target_username> -p <target_password>
          -t pod_ec
  • <target_server_name>を使用して、ターゲット・エンドポイントを識別します。これは、任意に選択した名前にすることができます。
  • <target_server>および<target_port>は、ターゲット・サーバーへのアクセスに使用するURLを構成します。
  • <target_username>および<target_password>は、ターゲット・サーバー上のアセットを所有する人物のユーザー名とパスワードにする必要があります。
  • 値"pod_ec"はターゲット・サーバー・タイプで、インスタンスが構築されているサーバーのタイプを識別するために使用されます。

アセットのコレクションの移行

次のコマンドを実行して、アセットのコレクションを移行します:

> cec migrate-content <source_collection_name> --server  <source_server_name>
      --destination <target_server_name> --repository <target_repository_name> --collection  <target_collection_name> --channel
    <target_channel_name>

アセットは、指定したリポジトリ内のターゲット・サーバー上に作成され、コレクションおよびチャネルに関連付けられます。必要に応じて、コレクションおよびチャネルは自動的に作成されます。すべての移行済アセットのデフォルトの言語が、指定したリポジトリに設定されているデフォルトの言語になります。

ユーザーへの変更の伝達

ユーザーに新しいサービスURLを伝達します。デスクトップ・ユーザーおよびモバイル・ユーザーは、新しいアカウントを使用してデバイスを構成し、すべてのコンテンツを再度同期化する必要があります。