属性の理解

属性は、許容値リストまたは別のディメンションを参照するノード・データ型プロパティのいずれかを使用して、そのディメンションのデータを記述するディメンションのノードのプロパティです。

目的 参照するビデオ

属性ディメンションの操作について学習します。

ビデオ・アイコン Oracle Enterprise Data Management Cloudの属性ディメンション

注:

属性ディメンションは、PlanningPlanningモジュールFinancial Consolidation and CloseおよびEnterprise Profitability and Cost Managementアプリケーションのすべての疎ディメンションでサポートされます。これには、Financial Consolidation and Closeアプリケーションの「勘定科目」ディメンション(疎の場合)を含みます。

Oracle Enterprise Data Management Cloudでは、2つのタイプの属性がサポートされています:

  • 簡易属性: その属性の選択可能なすべての値を含む、許容値リストを備えた文字列データ型プロパティ。これは、経時的にあまり変化せず、値の数が少ない属性に最適です。たとえば、製品ディメンションには、色という単純な属性があり、この属性には、緑、青、黄および赤の値を使用できます。
  • 属性ディメンション: 属性値を含む完全なディメンションと、基本ディメンションからその属性ディメンションを参照するノード・データ型プロパティの組合せ。属性ディメンションの値は、次のいずれかのタイプになります:
    • テキスト
    • 数値
    • 日付

    属性ディメンションは、Oracle Enterprise Data Management Cloudで保持する値が多数ある属性に最適です。たとえば、エンティティ・ディメンションには、リージョンという属性ディメンションがあり、これには、親メンバーと子メンバーの地理的階層を含めることができます。

簡易属性と属性ディメンションの両方が、アプリケーションの登録時に作成されます。キューブ、アプリケーション設定およびディメンションの登録を参照してください。

簡易属性の操作

簡易属性を作成するには、アプリケーションの登録時に属性名を入力し、その属性プロパティに許容される値のリストにすべての値を入力します。許容値のリストを変更するには、登録時に簡易属性用に作成されたプロパティを編集します。プロパティ・パラメータの編集を参照してください。

属性ディメンションの操作

アプリケーションの登録時に属性ディメンションを登録すると、その属性ディメンションの完全なディメンションが、独自のデータ・チェーン、バインディングおよびビューポイントで作成されます。属性ディメンションのビューポイントがアプリケーションのデフォルト・ビューに追加され、属性ディメンションのノードを管理する際に使用できます。基本ディメンションから属性ディメンションを参照するのに使用できるノード・データ型プロパティも作成されます。

考慮事項

  • 基本ディメンションのノードから参照できるのは、属性ディメンションの最下位ノードのみです。
  • 数値型と日付型の属性ディメンションでは、最下位ノードにフォーマット検証が適用されます。つまり、属性ディメンション・タイプに応じて、すべての最下位ノードは、数値または有効な日付形式である必要があります。

    注:

    親ノードを数値型または日付型の属性ディメンションに追加すると、親ノード・タイプを選択した場合も検証メッセージが表示されることがあります。親の下に子ノードを追加してから要求を再検証すると、検証エラーは解決されます。
  • 属性ディメンションは、PlanningPlanningモジュールFinancial Consolidation and CloseおよびEnterprise Profitability and Cost Managementアプリケーションからインポートおよびエクスポートできます。

    注:

    属性ディメンションをエクスポートすると、デフォルトの別名表のみがエクスポート・ファイルに含まれます。

属性ディメンションの例

この例では、Financial Consolidation and Closeアプリケーションの登録を変更して、地域という名前の属性ディメンションをエンティティ基本ディメンションに追加しました:


スクリーンショットは、登録画面の属性ディメンション定義を示しています

地域属性ディメンションのビューポイントがアプリケーションのデフォルト・ビューに追加されます:


スクリーンショットは、アプリケーション・デフォルト・ビューの地域ビューポイントを示しています

次に、属性ディメンションにメンバーを追加します。この例では、グローバルという最上位ノードと2つの親ノード(ボストンとアトランタが子ノードであるNAと、リスボンとマドリードが子ノードであるEMEA)を追加します。


スクリーンショットは、前の段落で説明した階層を示しています

これで、エンティティ基本ディメンションのメンバーを編集するときに、プロパティ・ペインで「属性ディメンション - 地域」ノード・セレクタをクリックして、基本ディメンション・メンバーに割当てできる属性ディメンション・メンバーを表示できます。この例では、アトランタ地域をC_131メンバーに追加しました。


スクリーンショットは、ノード・セレクタのアトランタ属性ディメンション・メンバーを示しています

ノードが、選択した属性ディメンション・プロパティで更新されます。


スクリーンショットは、メンバーC_131と、アトランタの属性ディメンション・プロパティを示しています。