式ビルダーの概要

式ビルダーは、次の2つの領域で構成されます。

  • パレットでは、式に挿入するフィールドを選択できます。
  • エディタでは、式を構成できます。

左側にパレット、右側にエディタがある式ビルダー

式ビルダーのツールバー

式ビルダーのツールバーを使用すると、式の項のコピーおよび貼付け、ファイルからの式のロード、式のテストといった機能を実行できます。次の機能を使用できます:

  • コピー 「コピー」ボタン: 式をコピーします。式全体のコピーおよび貼付けを参照してください。
  • 貼付け 「貼付け」ボタン: 式を貼り付けます。式全体のコピーおよび貼付けを参照してください。
  • 式をテキストとして取得 取得ボタン: 式のテキスト・バージョンをクリップボードにコピーします
  • ファイルからロード ファイルからロード・ボタン: JSONファイルから式をロードします。ファイルからの式のロードを参照してください。
  • ファイルに保存 ファイルに保存ボタン: 現在の式をJSONファイルに保存します。ファイルへの式の保存を参照してください
  • 式のテスト 式のテスト・ボタン: 現在の式をテストします。式のテストを参照してください。
  • 元に戻す 「元に戻す」ボタン: 前に実行したアクションを取り消します
  • やり直し 「やり直し」ボタン: 前に元に戻したアクションを復元します

用語

式ビルダーを使用する場合は、次の概念が理解に役立ちます。

  • は、と呼ばれる1行以上のロジックで構成されます。
  • は、式のロジックを制御する個別の指示です。文には3つのタイプがあります。
    • Return文は値を返します。
    • If文は条件が真のときに実行される文のリストを指定します。ElseおよびElse If文は、If文に追加して条件を拡張できます。
    • Commentsを使用して、式の一部に注釈を付加できます(たとえば、変更が行われた場所を識別するため)。これらは情報提供のみを目的としており、式の実行時に評価されることはありません。
  • 式の項は、値に評価されるオブジェクトと演算子で構成されます。この例では、式は、ノード名、ハイフンおよびノードの説明を連結して、別名プロパティの値を導出しています。


    ノード名、ハイフン、ノードの説明を連結した値を返します

    この式には3つの式の項(および4番目を追加するためのオプションのプレースホルダ)があり、それぞれが式の項アイコンで示されています。

    • Node.name.concat(
    • - (ハイフン文字)
    • Node.properties.Core.Description

    式ビルダーでは、式の項が黄色の背景で示され、各式の項を文の中で移動または除去できます。式内の式の項をコピーして貼り付けることもできます。式でのコピーおよび貼付けを参照してください。

  • オブジェクトは式の要素で、値を表します。各オブジェクトには、そのオブジェクトで使用可能な追加のオブジェクト、メソッドおよび属性を決定するデータ型があります。たとえば、式でsourceNodeオブジェクトを選択すると、式ビルダーには、dimensionnameなど、ノード・データ型に適用可能なフィールドのみが表示されます。式の項のデータ型を参照してください。

    式でオブジェクトを選択した後、そのオブジェクトの属性およびメソッドを選択することで、式をさらに絞込みできます。

    • 属性は、オブジェクトの側面を説明します。たとえば、dimensionオブジェクトにはnameという属性があります。
    • メソッドは、オブジェクトに対してアクションを実行します。たとえば、concatメソッドは文字列を連結し、lengthメソッドは文字列の長さを返します。一部のメソッドには引数があり、これはメソッドの入力パラメータです。ラベルは必要な入力(たとえば、「文字列値」)を記述します。
  • 演算子は、式で論理比較を実行します。式ビルダーでは、ANDORの演算子をサポートしています。
  • リテラルは、式に手動で入力する定数値です。たとえば、If Account.Type = E, return Expenseの文で、「E」と「Expense」は両方ともリテラルです。

用語の理解を深めるために、式の例を確認してみます。


「If FCGL_Account Type is E, return Expense, else return Non-Expense」を示す式

これは、Corporate Planning勘定科目ディメンションとFinancials Cloud GL勘定科目ディメンション間でマップするノード・タイプ・コンバータの式です。記述されたこの式は、次のようになります。

PLN.Variance Reportingプロパティの場合、ソース・ノード・プロパティFCGL.Account Typeが「E」と等しい場合は「Expense」を返します。そうでない場合は「Non-Expense」を返します。

スクリーンショットのこの式には、次の要素が含まれています。

  1. 3つの:
    • If FCGL.Account Type equals "E"
    • Return "Expense"
    • Return "Non-Expense"

    注:

    式を作成するときは、Else If文を追加する必要はありません。式が実行される際、IF文が真でない場合はロジックが次の文に移動します。式の作成を参照してください。
  2. 4つの式の項:
    • FCGL.Account Type equals
    • "E"
    • "Expense"
    • "Non-Expense"
  3. 1つのオブジェクト: sourceNode。
  4. 2つの属性: FCGL.Account Typeおよびproperties。
  5. 1つのメソッド: equals。
  6. 3つのリテラル: E、Expense、Non-Expense。