エクスポート・オプションの管理

エクスポート・オプションを使用して、nullまたは空の値のかわりにエクスポートするキーワードに加えて、エクスポート前にどのように検証を実行するかを定義できます。

ディメンションのエクスポート・オプションを管理するには、エクスポート元のディメンションを検査(ディメンションの検査を参照)してから、「インポート/エクスポート」タブを選択します。

Nullおよび空の値にかわるキーワードのエクスポート

nullおよび空の値のかわりにキーワードをエクスポートできます。nullまたは空の値があるプロパティをエクスポートすると、実際の空白値ではなく、そのプロパティに対して「Null値のエクスポート・キーワード」または「空の文字列のエクスポート・キーワード」で指定したキーワード(たとえば、<none>)がエクスポートされます。

注:

PlanningPlanning ModulesおよびFinancial Consolidation and Closeアプリケーションの場合、nullおよび空の値に対するデフォルトのキーワードは<none>です。このキーワードは変更できますが、ターゲット・アプリケーションでキーワードがnullまたは空の値として認識されないことがあります。指定したキーワードは、ターゲット・アプリケーションでそれをサポートするプロパティにのみ適用されます:
  • 別名
  • 属性
  • 説明(共有ノードでない場合)
  • 式(データ・ストレージが「共有」の場合は常にキーワードをエクスポートします)
  • 式の説明(データ・ストレージが「共有」の場合は常にキーワードをエクスポートします。「共有」でないときは、空白値(定義されている場合)またはキーワード(デフォルトが空白の場合)がエクスポートされます)
  • スマート・リスト(共有ノードでない場合)
  • UDA

さらに、nullまたは空の値のキーワードは、事前定義済メンバーにはエクスポートされません。

ヒント:

エクスポート先のアプリケーションがnull値と空の値を区別しない場合は、「Null値のエクスポート・キーワード」「空の文字列のエクスポート・キーワード」の両方に同じキーワードを使用する必要があります。

ディメンションをエクスポートする前のビューポイントの検証

データの整合性を確保するために、「エクスポート前に検証」オプションを使用して、ディメンションまたはマッピングをエクスポートするときに、ディメンションのビューポイントが自動的に検証されるかどうかを指定できます。次のオプションから選択してください。

  • 使用不可(デフォルト): エクスポート前に検証は実行されません。
  • エラー時にアラート: エクスポートが実行される前に、重要度が「エラー」である、ディメンションのバインドされたビューポイントの検証(検証重要度の理解を参照)が実行されます。検証に失敗した場合、ユーザーにアラートが表示されますが、エクスポートは実行されます。検証の失敗およびエクスポートの結果は、エクスポート画面の「履歴」セクションに表示されます。
  • エラー時に中止: エクスポートが実行される前に、重要度が「エラー」である、ディメンションのバインドされたビューポイントの検証(検証重要度の理解を参照)が実行されます。検証に失敗した場合、ユーザーにアラートが表示され、エクスポートは中止されます。検証の失敗およびエクスポートの結果は、エクスポート画面の「履歴」セクションに表示されます。

注:

「エクスポート前に検証」を実行すると、すべてのシステム、アプリケーションレベルおよびカスタム検証に加えて、すべての制約が実行されます。検証および制約の理解を参照してください。

エクスポート検証の問題がある場合は、「ビューポイント」リンクをクリックしてビューポイントを開き、問題を解決します。検証の問題の解決を参照してください。

検証の問題が解決した後、ビューポイント・ペインから「エクスポートに戻る」をクリックしてエクスポート画面に戻ります。

Oracle Financials Cloud一般会計のエクスポート・オプション

Oracle Financials Cloud一般会計ディメンションの接続へのエクスポートの場合にのみ、エクスポート・オプションを構成して、外部Financials Cloud環境でインポートおよび公開プロセスを開始し、セグメント値とツリーの同期を完了する追加のエクスポート後タスクを組み込むことができます。エクスポート・オプションを有効にすると、Oracle Financials Cloud一般会計接続にディメンションをエクスポートするたびに実行されます。

次のオプションを使用できます:

  • セグメント値と階層のインポート: エクスポートされている値を使用して、外部アプリケーションのFinancials Cloudセグメントの値と階層を更新します。

    注:

    エクスポートを実行するユーザーには、Oracle ERP CloudのGL_LOAD_ACCOUNT_VALUES_AND_HIERARCHIES_PRIV権限が必要です。
  • セグメント値と階層の処理: 行と列の水平化、ツリーの監査とアクティブ化、値セットと勘定科目階層のプロセスの保守、階層プロセスの公開など、勘定科目階層に関連する外部システムでプロセスを送信します。

    注:

    エクスポートを実行するユーザーには、Oracle ERP Cloudの次の権限が必要です:
    • GL_LOAD_ACCOUNT_VALUES_AND_HIERARCHIES_PRIV
    • FND_APP_MANAGE_FLEXFIELD_VALUE_SET_PRIV
  • 階層をキューブに公開: 残高キューブの勘定体系ディメンション・メンバーおよび階層を作成および更新します。

    注:

    エクスポートを実行するユーザーには、Oracle ERP Cloudの次の権限が必要です:
    • GL_LOAD_ACCOUNT_VALUES_AND_HIERARCHIES_PRIV
    • FND_APP_MANAGE_FLEXFIELD_VALUE_SET_PRIV

注:

「セグメント値と階層の処理」および「階層をキューブに公開」オプションについては、Oracle Enterprise Data Management Cloudからエクスポートされたツリーおよびツリー・バージョンに対してのみOracle Financials Cloud一般会計で統合タスクが実行されます。

デフォルトでは、すべてのエクスポート・オプションの選択が解除されており、最初のオプションのみを選択できます。各オプションを選択すると、次のオプションが選択可能になります。たとえば、「セグメント値と階層の処理」を選択するには、その前に「セグメント値と階層のインポート」を選択する必要があります。

オプションの選択を解除すると、そのオプションの下にある選択済のすべてのオプションがクリアされます。