検証重要度の理解

カスタム検証およびアプリケーション固有の検証では、デフォルトで、検証失敗によってエラーが表示され、現在の操作が停止します。重要度を変更すると、警告を表示したり、逆に検証を無視できます。

次の各操作の重要度レベルを設定できます:

  • 要求送信: 要求が「送信」ステージのときに(「ドラフト」、「プッシュ・バック済」または「撤回済」のステータスに関係なく)検証が評価されます
  • 要求承認: 要求が「承認」ステージのときに検証が評価されます
  • 要求コミット: 要求が「コミット」ステージのときに検証が評価されます

    Tip:

    各要求ステージに異なる重要度レベルを構成すると、たとえば、失敗によって「送信」ステージ中は警告が表示されます(要求の送信はまだ許可されきます)が、失敗が解決されるまで要求を承認できないように「承認」ステージ中はエラーが表示されるように検証を構成できます。

  • ビューポイント検証およびエクスポート: ビューポイントを検証するとき、またはディメンションをエクスポートするときに検証が評価されます。

    Note:

    ディメンションをエクスポートするときは、重要度が「エラー」の検証のみが実行され、結果はディメンションの「エクスポート前に検証」設定によって異なります。ディメンションをエクスポートする前のビューポイントの検証を参照してください。

各シナリオの結果を次の表に示します。

Table 21-5 操作ごとの検証重要度

重要度 すべての要求ステージ ビューポイントの検証 ディメンションのエクスポート
エラー エラーが表示され、要求が次のステージに遷移できないようにします。 検証が実行され、重要度「エラー」がビューポイント検証結果に表示されます。 ディメンションをエクスポートする前に検証が実行されます。「エクスポート前に検証」設定により、検証失敗の結果が決まります。ディメンションをエクスポートする前のビューポイントの検証を参照してください。
警告 エラーが表示されますが、要求は次のステージに遷移できます(ユーザーによる確認後)。 検証が実行され、重要度「警告」がビューポイント検証結果に表示されます。 ディメンションをエクスポートする前に検証は実行されません。
無視 検証は処理されません。 ビューポイントの検証中に検証は実行されません。 ディメンションをエクスポートする前に検証は実行されません。

Note:

検証重要度は、カスタム検証およびアプリケーション固有の検証に対してのみ構成できます(アプリケーション固有の検証の適用および重要度の管理を参照)。システム検証の検証重要度は常に「エラー」です。