インポート・オプションの管理

インポート・オプションを使用して、空の入力値の処理方法、インポート時のデータ・クリアの管理方法、およびマージ・インポート時の削除および並替えの処理方法をディメンション・レベルで指定できます。

ディメンションのインポート・オプションを管理するには、インポート先のディメンションを検査(ディメンションの検査を参照)してから、「インポート/エクスポート」タブを選択します。

空の値のインポート

空の値(プロパティでのNullおよび空の値の理解を参照)をサポートしているデータ型のプロパティの場合、空の値の処理方法は「インポート時に空のフィールドを無視」フィールドで決まります。プロパティの値が含まれていないファイルをインポートすると、次のようになります:

  • 「インポート時に空のフィールドを無視」が有効になっている場合、プロパティの値はインポートされません。(プロパティの値を継承せず、定義済またはデフォルトの値がない場合、プロパティの値はnullになります。)
  • 「インポート時に空のフィールドを無視」が無効になっており、定義済の空の値をプロパティのデータ型がサポートしている場合は、定義済の空の値がプロパティに格納されます。定義済の空の値をプロパティのデータ型がサポートしていない場合は、インポートで警告が表示され、そのプロパティの値はインポートされません。

定義済の空の値をプロパティのデータ型がサポートしていない(ブールなど)場合に、そのプロパティの値が含まれていないファイルをインポートすると、インポート・プロセスで警告が表示され、そのプロパティの値はインポートされません。

インポート時の値のクリア

「インポートにおける値のクリアのキーワード」設定では、キーワードを定義して、そのキーワードが指定されたファイルのインポート時に、プロパティの値をクリアするようにできます。たとえば、このフィールドに<none>と入力すると、プロパティのフィールドに<none>が含まれているファイルをインポートしたときに、そのプロパティの既存の値がクリアされます。(プロパティの値を継承せず、デフォルト値がない場合、プロパティの値はnullになります。)

インポート時の許容値の拡張

「リセット」および「置換」のインポート・モードの場合のみ、「インポート時の許容値の拡張」を選択して、インポートの実行時に文字列およびリスト・データ型のプロパティに新しい個別の許容値を追加します。ノード・タイプ・オーバーライド・レベルに現在許容されている値がある場合、インポートされた許容値がそれらに追加されます。それ以外の場合は、新しい許容値がアプリケーション・オーバーライド・レベルに追加されます。

注:

「インポート時の許容値の拡張」オプションは、「マージ」インポートには使用できません。

マージ・インポート・オプション

マージ・インポートの際のノードの削除や並べ替え

デフォルトの場合、マージ・インポートではインポート先のディメンションからノードは削除されません。インポート・ファイルではなくバインドされたディメンションにノードがある場合、ノードはインポート先の階層セットから除去されますが、ノード・セットからは削除されません。インポート・ファイルにないバインドされたディメンションのすべてのノードを削除するように選択することも、ディメンションの他の階層ノード・セットで参照されていないバインドされたディメンションのノードのみを削除することもできます。さらに、インポート・ファイルのノードの順序に基づいてディメンションのノードを並べ替えることもできます。

マージ・インポートの際にノードの削除や並べ替えがどのように処理されるかを指定するには:

  1. 「マージ・インポート・オプション」セクションで、「削除の処理」について次のオプションから選択します。
    モード 説明 使用例
    使用不可

    (デフォルト設定)

    ノードがインポート・ソースに存在しない場合、バインドされたビューポイントからそのノードを除去します。バインドされたノード・タイプからはノードは削除されません。

    バインドされたビューポイントにあり、インポート・ソースにないノードは削除しません。

    セーフ・モード

    ノードがインポート・ソースに存在しない場合、バインドされたビューポイントからそのノードを除去します。ノードがディメンションの他の階層ノード・セットまたは階層セットで使用されていない場合にのみ、除去されたノードはバインドされたノード・タイプからも削除されます。

    他の階層セットや階層ノード・セットで使用されている除去されたノードが削除されないようにします。

    強制モード

    ノードがインポート・ソースに存在しない場合、バインドされたビューポイントからそのノードを削除します。これらのノードは、ディメンション内のノード・セットまたは階層セットで使用されているノード・タイプから削除されます。

    インポート・ソースにないバインドされたビューポイントから、それがディメンションの他の階層セットや階層ノード・セットで使用されているかどうかにかかわらず、ノードを削除します。

  2. 「並替えの処理」を選択して、インポート先のビューポイントでのノードの順序をインポート・ソース・ファイルでの順序に設定します。

    注意:

    既存の順序とインポート・ファイルでの順序に著しい差異がある場合、このオプションにより大量に要求アイテムが生成される場合があります。

  3. 「保存」をクリックします。

マージ・インポートのワークフロー・オプションの構成

デフォルトでは、マージ・インポート要求に検証エラーがない場合、要求は自動送信され、承認またはコミット・ポリシーは省略されます。次のオプションを使用して、デフォルトの動作を調整します:

  • マージ・インポート要求が自動送信されないようにするには、「自動送信」の選択を解除します
  • 自動送信されたマージ・インポート要求に対してすべての承認およびコミット・ポリシーが自動的に省略されないようにするには、「承認およびコミットの省略」の選択を解除します。(「自動送信」フィールドの選択を解除した場合、このオプションは自動的にクリアされます)。