プロパティでのNullおよび空の値の理解

プロパティでは、null値と定義済の空の値には相違があります。この相違により、データをディメンションにインポートおよびエクスポートする際に重要な影響があります。

Nullおよび定義済の空の値の定義

  • Null値: 次の条件を満たすプロパティです:
    • 定義された値がない
    • デフォルト値がない。つまり、プロパティにデフォルト値が指定されていないか、指定されたデフォルト値が空の文字列であるか、プロパティが派生プロパティで派生値が空の文字列である場合のいずれかです。派生プロパティを参照してください。
    • 継承プロパティの場合に継承値がない。プロパティの継承を参照してください。
  • 定義済の空の値: 保存されている定義済の値が空の文字列であるプロパティ。

すべてのプロパティにはnullを使用できますが、定義済の空の値をサポートするのは、次のプロパティ・データ型のみです:

  • リスト
  • メモ
  • 文字列(「許容値リストの使用」が有効になっていない場合)
  • 文字列 (「許容値リストの使用」が有効になっていて、「空白エントリを含む」も有効になっている場合)

違いを説明するために、親ノードから値を継承するコスト・センター・プロパティがあると仮定します。親ノードにそのプロパティの値がない場合、コスト・センターのプロパティ値はnullです。親ノードに値を入力すると、コスト・センターのプロパティ値が親ノードから継承されます。その後、コスト・センター・プロパティから値をクリアすると、その値はnullに戻らず、定義済の空の値になります。

nullおよび空の値のインポートおよびエクスポートの詳細は、インポート・オプションの管理およびエクスポート・オプションの管理を参照してください。