プロパティ継承により、ノードのすべての子孫によって自動的に継承される、ノードのプロパティ値を定義できます。
値を継承するようにプロパティを構成すると、プロパティを保守する手作業が減少し、ノードの分岐全体での値の整合性が確保されます。プロパティの継承は、階層内でのノードの位置に基づきます。ノードに継承プロパティがある場合、定義済のプロパティ値を持つ最初の祖先が見つかるまで祖先のツリーが検索されます。その定義済の値が、子孫ノードによって継承される値です。
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プロパティの継承について学習します。 |
継承する値を決定するために、プロパティの定義値を持つ最初の祖先ノードが見つかるまで、システムで階層が検索されます。たとえば、Tom Smithは人事部門の部長です。彼の下には2人のマネージャがいて、各マネージャの下には5人の従業員がいます。この部門のすべての従業員を、HRコスト・センターに割り当てる必要があります。コスト・センター・プロパティを継承プロパティとして設定すれば、Tom Smithのコスト・センター値を"HR"として定義し、彼の下にいるすべての従業員が"HR"値を継承することができます。

考慮事項
プロパティの継承は、階層ビューポイントでのみ使用できます。
継承は、ノード・セットの最上位で停止します。これにより、様々なノード・セットで(たとえば、全体のビューポイントより低いレベルで開始するメンテナンス・ビューポイントで)異なる継承プロパティ値になる可能性があります。
例外を処理するために、下位レベルで継承プロパティ値をオーバーライドできます。
ノードと関係レベルの両方のプロパティで、共有ノードのある階層では、ノードが複数の位置に存在し、各位置で異なる値を継承できます。関係レベル・プロパティの場合、ノードは共有の祖先ノードの下位にある可能性があるため、親が複数の場所で同じであっても異なる値を保持できます。詳細は、プロパティ継承および共有ノードを参照してください。
PlanningおよびPlanningモジュール・アプリケーション・タイプでは、これらのプロパティは、継承によりデフォルトで自動的に有効になります。
PLN.AccountType
PLN.Aggregation
PLN.BaseCurrency
PLN.DataType
PLN.ExchangeRateType
PLN.PlanType
PLN.SkipValue
PLN.SourcePlanType
PLN.TimeBalance
アプリケーションを登録または変更する際、汎用アプリケーションで使用されるプロパティを継承で構成できます。詳細は、汎用アプリケーションの登録および汎用アプリケーションの変更を参照してください。
注意:
Oracle Financials Cloud一般会計アプリケーションでは、リスト・ビューポイントからセグメント値のデータをエクスポートするため、プロパティの継承は無効になっており、使用しないでください。
汎用アプリケーションのプロパティ継承の構成
プロパティの継承は、汎用アプリケーションの登録または変更時に構成できます。

プロパティ・インスペクタからプロパティの継承を構成することもできます:

詳細は、次を参照してください: