派生プロパティ

派生プロパティとは、定義した式からデフォルト値が計算されるプロパティです。派生プロパティを使用すると、ノードのプロパティ値のメンテナンスを軽減でき、値のデータ整合性を保持するのに役立ちます。式ビルダーを使用して式を定義します。式の定義方法の詳細は、式を使用したカスタム・ビジネス・ロジックの定義を参照してください。

注:

次のデータ型を使用してプロパティの値を導出できます:

  • ブール
  • 日付
  • 整数
  • リスト
  • ノード
  • 文字列

考慮事項

  • 式を作成するときは、プロパティ・レベル(ノードまたは関係)に関係なく、または関係プロパティまたは継承を使用するプロパティを参照することで、bottomparentancestorssiblingsなどの位置情報を使用できます。
  • 式で位置情報を使用する場合、値はノードまたは関係レベルで一貫していない可能性があります。次の点に注意してください。
    • 導出されたデフォルト値は、ノード・レベルまたは関係レベルのプロパティのいずれかのビューポイント内のノードの場所によって異なる場合があります。
    • ノードに導出されたデフォルト値は、同じ階層セットに基づいている場合も、様々な階層ビューポイント間で異なる可能性があります。
    • リスト・ビューポイントのノードに導出されたデフォルトは、階層ビューポイントのそのノードに導出された値とは異なります。

検証

派生プロパティ値は、要求が送信またはコミットされる前に検証されます。派生プロパティ検証は、次の場合に要求に対して実行されます。

  • すべての要求アイテムの検証

  • 選択された要求アイテムの検証

  • 対話型、サブスクリプション、またはインポートのいずれかによる要求の送信

  • 要求の承認

注:

派生プロパティ検証は、要求に要求アイテムがあるノードに対してのみ実行されます。

派生プロパティの検証の問題は、次のいくつかの方法で解決できます。

  • 編集可能な場合、派生プロパティを定義済の値でオーバーライドする

  • 派生プロパティが依存する別のプロパティを変更する

  • ビューポイント内のノードを移動または除去する

  • 要求アイテムまたはアイテム・インスタンスを削除する

詳細は、要求の検証を参照してください。

派生プロパティの定義

派生プロパティ式を定義するには:

  1. ブール、日付、整数、浮動小数点、リスト、ノードまたは文字列のデータ型を使用するプロパティ定義を検査します。プロパティの検査を参照してください。

  2. 所有者またはメタデータ・マネージャ権限が割り当てられているアプリケーションを選択します。

  3. 「編集」をクリックします。

  4. 「デフォルト・タイプ」から「派生」を選択します。


    「デフォルト・タイプ」を「派生」に変更
  5. 「デフォルト値」テキスト・ボックスにある「式」アイコンをクリックします。


    「デフォルト値」の「dx」アイコン
  6. プロパティを計算する式を定義して、「適用」をクリックします。式の定義方法の詳細は、式を使用したカスタム・ビジネス・ロジックの定義を参照してください。

  7. 「保存」をクリックします。

注:

プロパティの派生式を除去するには、ステップ1から4を繰り返し、「デフォルト・タイプ」「派生」から「なし」または「指定済」に変更します。