「派生および保管」プロパティ

「派生および保管」プロパティは、定義した式からの要求中にデフォルト値が計算され、要求の完了時にノードに保管されるプロパティです。

「派生および保管」デフォルト・プロパティ値は、ビューポイントの問合せ時にそれらを参照できるようにインデックス付きです。ビューポイントの問合せを参照してください。それらを使用して、階層ビューポイントのプロパティの値を派生させて、リスト・ビューポイントのプロパティのその格納値にアクセスすることもできます。

Note:

「派生および保管」デフォルト・タイプのプロパティは、値が定義されるか、派生してノード上のそのプロパティに対して保管された後でのみ問い合せることができます。AND文を使用して、「派生および保管」問合せフィルタをインデックス付きプロパティ問合せフィルタと結合した場合でも、これは当てはまります。ビューポイントの問合せを参照してください。

考慮事項

  • ノード・レベル・プロパティのデフォルト値のみを派生させて保管できます。
  • Core.Descriptionプロパティの値は派生させて保管できますが、CoreまたはCoreStatsネームスペース内のその他のプロパティの値はいずれも、派生させて保管することはできません。
  • シーケンス・データ型のプロパティの値を派生させて保管することはできません。
  • プロパティ・インスペクタで、アプリケーションおよびノード・タイプ・レベルで「派生および保管」デフォルト・タイプを設定できます。プロパティ・パラメータの編集を参照してください。
  • 「派生および保管」プロパティ値は、要求、インポートまたはビューポイントのロード中に処理されます。

    Note:

    プロパティのデフォルト・タイプを「派生および保管」に変更しても、既存ノードに保管された値が自動的に移入されることはありません。派生されて保管された値を既存ノードに移入するには、次のステップに従います:
    1. プロパティのデフォルト・タイプを「派生および保管」に変更します。
    2. そのプロパティの値を派生させるのに必要なすべての情報を含むビューポイントをダウンロードします(たとえば、派生値の式に位置情報が含まれている場合は、階層ビューポイントをダウンロードします)。ビューポイントのダウンロードを参照してください。
    3. 推奨: ダウンロードしたファイルの中で、更新しない列を削除します。
    4. ダウンロードしたファイルを使用して、置換モードでビューポイント・ロードを実行します(ビューポイント・ロードの操作を参照)。
  • 値を再度派生させて保管するために、派生および保管デフォルト値の現在の値をクリアできます:
    • 対話型要求では、クリアして再度派生させるプロパティで「アクション」 アクション・ボタンをクリックし、「クリア」を選択します。
    • 要求ファイルのアップロードでは、<clear>キーワードを使用します。ロード・ファイル形式の要求を参照してください。

「派生および保管」プロパティの定義

  1. ブール、日付、浮動小数点、整数、リスト、ノード、数値文字列または文字列のデータ型を使用するプロパティ定義を検査します。プロパティの検査を参照してください。

  2. アプリケーションまたはノード・タイプを選択し、「編集」をクリックします。

  3. 「デフォルト・タイプ」から「派生および保管」を選択します。

  4. 「デフォルト値」テキスト・ボックスにある「式」アイコンをクリックします。

  5. プロパティを計算する式を定義して、「適用」をクリックします。式の定義方法の詳細は、式を使用したカスタム・ビジネス・ロジックの定義を参照してください。

    Note:

    デフォルト・タイプを「派生」から「派生および保管」(またはその逆)に変更した場合、プロパティ値を計算するための式を再入力する必要はありません。
  6. (オプション) 「更新時に再派生」を選択して、要求内のノードに対して直接要求アクションが実行されるたびに、プロパティの値を再計算して保管する必要があることを指定します。要求が完了してクローズされると、再計算された値が保管されます。

    Note:

    プロパティの値が再計算されるのは、要求アクションがノード自体に対して実行された場合のみです。計算ロジックにノード外の要素(ノードの祖先など)が含まれており、それらが変更された場合は、ノード値は自動的には再計算されません。新しい値を再計算して保管するためには、ノードに対してクリア・アクションを実行する必要があります。

    プロパティで「コミット時にロック」が有効になっている場合も、プロパティ値の再計算と保管は行われません。プロパティ・データ・タイプのパラメータの理解を参照してください。

  7. 「保存」をクリックします。