要求エンリッチメントにより、ポリシーの承認者は、要求を承認する前に要求アイテムを変更できます。変更できるアイテムとアクションは、ビューでの承認者の権限とデータ・アクセスによって異なります。
承認ポリシーのエンリッチメントを有効化すると、ビューの少なくとも1つのデータ・オブジェクトに対する参加者(書込み)権限を持つ承認者は、承認フェーズ中にエンリッチメントを実行できます。エンリッチ者が実行できるアクションは、ビューのエンリッチ者の権限およびデータ・アクセスのみに依存します。
Note:
要求送信者のデータ・アクセスは考慮されません。これは、元の要求送信者が実行できなかった要求のアクションをエンリッチ者が実行できる可能性があることを意味します。エンリッチ者が実行できる変更は、元の要求のポリシーまたはデータ・オブジェクトに限定されません。要求のデータ・オブジェクトのポリシーに対してエンリッチメントが有効な場合、エンリッチ者は、自分の権限およびデータ・アクセスで許可されるビューの要求アクションを実行できます。
たとえば、一般会計アプリケーションおよびPlanningアプリケーションのビューポイントを含むメンテナンス・ビューがあり、一般会計アプリケーションにエンリッチメントが有効になった承認ポリシーがあるとします。コスト・センターを一般会計に追加する要求が送信されるとき、GLポリシーの承認者にPlanningアプリケーションに対する参加者(書込み)アクセス権もある場合は、承認する前にPlanningアプリケーションにもコスト・センターを追加できます。
考慮事項
エンリッチされた要求の検証および承認
エンリッチ者が要求に変更を加えるかどうかに関係なく、エンリッチ者は承認者でもあるため、自分に割り当てられた要求を承認する必要があります。エンリッチ者が要求を承認すると、エンリッチ者の権限およびデータ・アクセスに基づいてデータ検証が実行されます。検証および承認プロセスは次のとおりです:
すべての承認ポリシーが満たされても検証エラーが発生する場合は、送信者に通知されます。送信者は、検証の問題が発生している要求アイテムを削除でき、それには、送信者の権限およびデータ・アクセスに含まれないアクションまたはプロパティを含む要求アイテムも含まれます。
検証エラーがない場合、要求はコミットされます。