参加者権限を持つユーザーに対して、データ・アクセスを使用して、実行できるアクションと、特定のデータ・チェーン・オブジェクトについて表示または編集できるプロパティを指定できます。
データへのアクセスは、次の2つの方法で指定できます:
デフォルトでは、参加者権限をユーザーまたはグループに割り当てると、データ・アクセスは読取りに設定されます。これは、データ・チェーン・オブジェクトで許可されたアクションは「なし」に設定され、プロパティ・アクセスは「表示のみ」に設定されることを意味します。参加者に少なくとも1つのプロパティに対する許可されたアクションまたは編集アクセスを付与すると、データ・アクセスはそのデータ・チェーン・オブジェクトに対する書込みに変更されます。
次の表に、参加者権限を持つユーザーの各データ・チェーン・オブジェクトに設定できる、許可されたアクションおよびプロパティ・アクセスのデータ・アクセスをリストします。
Table 27-2 データ・チェーン・オブジェクトに対するデータ・アクセス
データ・チェーン・オブジェクト | 許可されたアクション | プロパティ・アクセス |
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アプリケーション |
|
|
ディメンション |
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階層セット |
|
該当なし ノート: 階層セット・レベルでプロパティへのアクセスを設定することはできません。ノード・タイプなど、他のいずれかのデータ・チェーン・オブジェクトを使用して、プロパティへのアクセスを制御します。 |
ノード・タイプ |
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考慮事項
Note:
これは、たとえば、アプリケーションまたはディメンション・レベルでプロパティを非表示にできないことを意味します。プロパティはノード・タイプ・レベルのみで非表示にします。Core.Name
やCore.Description
以外のCoreネームスペースのプロパティ、またはCoreStatsネームスペースのプロパティ)に編集アクセス権を割り当てることはできません。また、Core.Name
プロパティを非表示に設定することもできません。データ・アクセスのカスケード
権限と同様に、データ・アクセスにより、上位レベルから下位レベルにデータ・チェーン・オブジェクトがカスケードされます(たとえば、ユーザーにディメンションで許可されたアクション「追加」がある場合、そのディメンションの階層セットおよびノード・タイプで追加ができます。)権限カスケードを参照してください。
許可されたアクションおよび編集可能なプロパティに対しては、最小の制限設定が使用されます。たとえば、ユーザーにディメンション・レベルで許可されたアクションはないが、ノード・タイプ・レベルで許可されたアクション「追加」がある場合、そのユーザーはそのノード・タイプに対して追加アクションを実行できます。
非表示のプロパティに対しては、最大の制限設定が使用されます。プロパティがノード・タイプで非表示の場合は、その設定により他の権限が上書きされます。たとえば、参加者権限があるユーザーがアプリケーションのプロパティに対する「すべて表示」を持つが、ノード・タイプでコスト・センター・プロパティが非表示の場合、そのユーザーはビューポイントにそのプロパティを表示できません。
データ・アクセスの構成
例として、次のスクリーンショットは、許可されたアクションとして「追加」が指定され、CoreStats.Parent
およびCore.Description
プロパティが「表示」に設定され、PLN.Alias:Default
プロパティが「非表示」に設定され、PLN.Data Storage
が「編集」に設定されて構成された参加者権限を示しています。