IPMインサイトの構成

IPMインサイトをEnterprise Profitability and Cost Managementで構成して、「インサイト」ダッシュボードでプランナに表示されるインサイトを定義します。

IPMインサイトを構成するには、実行する分析のタイプを選択し、分析のスライス定義を指定し、分析を構成して、インサイト・ダッシュボードに表示されるインサイトの設定を定義します。必要な数のデータ交差のインサイトを定義できます。プランナには、アクセス権を持つデータ・スライスのインサイトのみが表示されます。

カレンダおよびイベントをインサイト定義に関連付けるには、まずカレンダおよびイベントを構成します。カレンダおよびイベントの構成を参照してください。

IPMインサイトを構成するには:

  1. ホーム・ページで、「IPM」をクリックし、「構成」をクリックします。
  2. 「作成」をクリックします。
  3. 「IPMコンフィギュレータ」のタイプ・ページで、名前および説明を入力します。
  4. 生成するインサイトのタイプを選択し、「次」をクリックします。必要なものをいくつでも選択できます。
    • 予測偏向インサイト。プランナが履歴データの分析によって送信した予測の隠れた偏向を明らかにします。予測と実績などの2つの履歴シナリオ間の差異または偏向を測定します。
    • 異常インサイト。他の値と大きく異なる外れ値を検出します。
  5. 「カレンダの選択」ページで、使用するカレンダを選択し、「次」をクリックします。カレンダを選択すると、選択したカレンダの詳細が「履歴データ」セクションに移入されます

    カレンダを選択しない場合は、これらのオプションを自分で選択できます。

  6. 「スライスの定義」ページで、履歴データ(実績および予測)を分析するデータ・スライスを定義し、「次」をクリックします。

    スライス定義で動的計算の親メンバーを使用する際の考慮事項については、インサイトのスライスを定義する際の考慮事項を参照してください。

  7. 構成ページで、インサイトのエラー許容差およびしきい値を定義してインサイトを構成し、「次」をクリックします。IPMコンフィギュレータにより、分析のデフォルト・メトリックが選択されます。
    • 予測差異および予測偏向インサイト: 誤差許容差パーセンテージを選択します。これは、プランナが送信した履歴予測と許容範囲内に収まっている実績の間のパーセンテージ差異を定義します。パーセンテージ差異がエラー許容差の限度を超えると、偏向計算の対象となります。

      たとえば、.05と入力した場合、履歴予測と履歴実績の間に5%以上の差異があると、大幅な差異とみなされ(および過少予測または過大予測とみなされ)、インサイトがトリガーされます。

      偏差のメトリックおよびしきい値は、詳細設定オプション・ページで選択または変更できます。追加のインサイト設定の構成を参照してください。

      偏差または偏向のいずれかが指定されたしきい値を超えると、インサイトが生成されます。

    • 異常インサイト: イベントをインサイト計算に含めるかどうかを選択します。

      しきい値を選択します。これは、Zスコア値(値の平均からの標準偏差)の許容されるしきい値を定義します。ゼロから離れすぎているもの(しきい値は通常3または-3のZスコア)は外れ値とみなします。

      指定された外れ値検出メトリックが指定されたしきい値を超えると、インサイトが生成されます。

      たとえば、3を入力した場合、標準偏差が平均から3以上のものは外れ値とみなされ、インサイトがトリガーされます。

    追加のオプションを構成する場合(使用するメトリックの選択など)、「詳細設定オプションを表示」をクリックします。追加のインサイト設定の構成を参照してください。

  8. 設定ページで、インサイトをプランナに表示する方法を定義する設定を構成し、「保存」をクリックします。
    • ディメンションの表示: プランナがインサイトのナビゲートおよび分析に使用するディメンションを選択します。選択したディメンションがインサイト・ダッシュボードに表示されます。
    • 影響の重大さのしきい値: インサイトがインサイト・ダッシュボードに表示される場合は、この設定により、インサイトごとに計算された影響のパーセンテージまたは絶対値に基づいて、インサイトが「高」、「中」、「低」のグループに分類されます。これにより、プランナはより極端な差異を持つインサイトに注目できます。
      • 低い値未満のものは「低」カテゴリに入ります。
      • 高い値を超えるものは「高」カテゴリに入ります。
      • 低い値から高い値までの間にあるものは「中」カテゴリに入ります。

      たとえば、30%を「低」しきい値、60%を「高」しきい値として指定した場合、影響のパーセンテージが30%未満のインサイトは「低」カテゴリ、影響のパーセンテージが60%を超えるインサイトは「高」カテゴリに入ります。影響のパーセンテージが30%から60%までのインサイトは「中」カテゴリに入ります。

      影響の重大さのしきい値について絶対値を入力すると、スライス定義で定義された通貨が絶対値に適用されます。複数の通貨が定義されている場合は、絶対値による重大さのしきい値を適用できません。このオプションを使用することはできません。

  9. これで、構成したインサイトを実行する準備ができました。インサイトの実行およびスケジュールを参照してください。

インサイト定義は(「グローバル・アーティファクト」の下の「自動プレディクト」フォルダに)グローバル・アーティファクトとして保存され、メンテナンス・スナップショットを使用してバックアップされます。

インサイトでのイベントの使用について

イベントの使用について次の点に注意してください:

イベントを使用すると、生成される異常インサイトに影響が生じることがあります。たとえば、売上が急増した特定の日付について1回かぎりのイベントまたは繰返しイベントを作成し、分析を生成した場合、その日付のデータにおける異常は異常インサイトとして報告されません。かわりに、その日付の売上の急増がインサイトに含まれます。イベントを使用せずに分析を生成した場合は、その日付について異常インサイトが報告されます。

ビデオ

目的 視聴するビデオ
データ分析を自動化するようにインサイトを構成する方法を学習します。管理者はインサイトを構成して、インサイト・ページでプランナに表示されるインサイトを定義します。実行する分析のタイプを選択し、分析のスライス定義を指定し、分析を構成して、インサイト・ページに表示されるインサイトの設定を定義します。インサイトを実行するか、定期的に実行するようにスケジュールできます。 ビデオ・アイコン Oracle Fusion Cloud EPM - インサイトの構成

チュートリアル

チュートリアルには、トピックの学習に役立つ一連のビデオやドキュメントを使用した手順が用意されています。

目的 方法の学習
IPMインサイトを構成する方法を学習するには、実行する分析のタイプを選択し、分析のスライス定義を指定し、分析を構成して、インサイト・ダッシュボードに表示されるインサイトの設定を定義します。必要な数のデータ交差のインサイトを定義できます。プランナには、アクセス権を持つデータ・スライスのインサイトのみが表示されます。 チュートリアル・アイコン インサイトの構成